アシメ
外来にかかった子供を見てスタッフが
「あれ、○○ちゃん、前髪アシメになってるね。」
と言いました。
「アシメ」という言葉は初めて聞きましたが、
瞬間的に「アシンメトリー(左右非対称)」
のことだろうと思いましたが、
やはりその通りだったようです。
「a」は否定を示す接頭辞ですが、
医学用語では比較的よく用いられます。
肺、呼吸を表す「pnea」という言葉に「a」がつくと
「apnea」=無呼吸になります。
音、声を表す、iPhone、テレフォンの「phone」とくっついて
「aphonia」は「失声(症)」という意味になります。
鼻は「nose」ですが、これにくっついて「anosmia」になると
「嗅覚脱失」「無臭症」ということになります。
~血症という意味の「nemia」に「a」がついた
「anemia」は「貧血」です。
さらに「aplastic anemia」というのがあって、
これは「作る」という意味の「plastic」、
プラスチックの語源ですが、
これに「a」がくっついて否定されていますので、
「再生不良性貧血」という病気のことです。
ちなみに医療関係者はしばしばこの病気のことを
ギョーカイ用語で「アプラ」と呼びます。
だから「アシメ」がすぐわかったのかも。
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