予防できる病気
外来の雰囲気が、冬場の風邪モードから、
春の花粉症モードに完全に転換しています。
この風邪シーズンに、当院は、
インフルエンザ、新型コロナウイルス診断体制をとり、
疑わしい発熱者には新型コロナウイルスのPCR検査と同時に
インフルエンザ迅速検査を実施してきました。
この冬、当院の検査で
新型コロナウイルス陽性と診断された方はいましたが、
インフルエンザ陽性患者はここまでのところゼロでした。
全国的にもインフルエンザ患者は去年の1000分の1以下だったようです。
グラフ一番下オレンジ色が2021年。
院外調剤薬局で調剤可能な抗インフルエンザ薬、
オセルタミビル、ザナミビル、ラニナミビル、バロキサビル
を処方された患者の数を集計したデータによると、
16年以降の1月のインフルエンザ患者数は、
16年2万7129人、17年8万5539人、18年12万6445人、19年15万402人、
20年5万1997人、そして21年87人だそうです。
当ブログでも、昨年10月初めに
という記事を書きましたが、
予想をさらに下回る少なさでした。
ウイルス干渉が起きるほど、
新型コロナウイルスが蔓延していた様子はありませんから、
これは、マスク、手洗いと、
人との接触を避けて、
風邪症状があったら会社、学校を休む、
という予防医療を国民全体で行った結果でしょう。
毎年騒ぎになるインフルエンザって、
実はかなり完全に予防できる病気だったんですね。
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