アデノウイルスベクターワクチンについてさらに
先日のブログ記事で宿題であった、
アデノウイルスベクターワクチンは2回接種できるか、
という問題ですが、
どうもはっきり分けりませんでした。
1回しか打てない、という記事も多い一方、
2回接種が原則、としているものもあり、
どっちなんだ、というところです。
日本感染症学会が出した
「COVID-19ワクチンに関する提言 第1版」には
それについての記載はありませんでした。
開発、製造に当たっているアストラゼネカ社/オックスフォード大学は
2回接種と謳っています。
ところが、そこの論文に謎の記載がありました。
アデノウイルスベクターの接種にあたり
「全量二回接種の有効率が62%、半量と全量の接種の有効率が90%」
どゆこと?
つまり1回目の接種で本来の量の半量を打ち、
2回目に全量を打った群の方が、
全量を2回打ったグループより有効性が高いということ。
なぜこんなことが起こったかというと、
1回目の接種後明らかに副反応が低い群がいて、
良く調べたら「間違って半量を打っていた」
ということのようです。💦
やれやれ、現場の混乱ぶりがわかるようです。
この結果に対し推測される理由としては
仮説 3: このワクチン候補は, SARS-CoV-2スパイクタンパク質に対する免疫応答に加えて、
仮説4: 先行研究にてマウスに対するワクチン接種実験で
アストラゼネカ社/オックスフォード大学の最新の報告(2021年2月2日)では
第1回目と第2回目の間隔についての分析で、
間隔12週以上の方が82.4%の有効率で、
間隔6週未満の52.9%よりも有意に高い、
というレポートが出ていました。
これも原法では1回目と2回目の2回目のワクチンは
4週間から12週間以内とされているのに対し、
2回目のワクチンが準備できずに間隔が開いちゃったら、
そのほうが成績が良かったというお話のようで。
何だよそりゃ。😥
まだまだワカラナイことだらけの
新型コロナウイルスワクチン事情です。
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