北関東が世界一
暖冬傾向が続いたここ数年とうって変わって
今年は寒波襲来で寒さが厳しく、
東北や日本海側では記録的な大雪で、
高速道路でクルマが立ち往生したりの惨事になっています。
自宅と待合室のファンヒーターが故障したので、
2週連続でヤマダ電機で新しいファンヒーターを買ったことは
以前書きましたが、
その時買ったファンヒーターはコロナ社製。
新型コロナウイルス流行のためのネタ、というわけではなく、
昔からある国産メーカーなので信頼できるかなと思って。
ここ最近は、韓国や中国製の格安家電が
市場を席巻しているのだけれど、
どうも今一つ信用できない面があります。
ところが、ヤマダ電機に行って店員さんに訊いたところ、
石油ファンヒーターはすべて日本製なのだそうだ。
国内で55%のシェアを持つのはダイニチ工業で、
コロナは2番目だが、石油ファンヒーターを作ってるのは
この2社を含め4社のみ。
すべて国産で、しかもダイニチとコロナは
いずれも新潟市三条市に本社があるという。
これは知らなかった。
理由を調べてみると意外なことがわかりました。
世界で石油ファンヒーターを使ってるのはほぼ日本だけ。
欧米先進国はセントラルヒーティングが主流で、
部屋の中で物を燃やすことがあまりないそうです。
昔ながらの暖炉に煙突というのはありますが、
灯油は使わない。
東南アジア、アフリカではそもそも強力な暖房は必要なく、
韓国の床暖房は有名です。
中国では石炭が主流。
日本のような質の良い灯油が流通してないからのようで、
中国の灯油では日本製のファンヒーターはすぐ故障しちゃうらしい。
わかるなー。
さらに日本国内でも、石油、ガスの暖房の普及率は、
北海道8割、東北日本海側5割、西日本2割となっている。
寒い地域は寒冷地専用の暖房機が普及しているし、
九州、沖縄などの暖かい地方はエアコンで済んでしまう。
そして東京など住宅事情で石油ストーブ等禁止のアパートも多く、
なので、石油ファンヒーター市場の中心は、
なんと、この北関東だという。
ということは、北関東は世界のファンヒーターの中心、
ということですね。
なんか、日本国内でも地味な地域と言われ、
県別魅力度の最下位を競っている北関東が、
一挙に世界の頂点に立ったようで・・・・・・。
でも、あんまりうれしくない、か。

