注射で暴れる子
インフルエンザワクチンの接種を毎日やってますが、
泣く子、泣かない子、暴れる子、さまざまで楽しい。
小児科のお医者さんのブログで、
子どもに必ず注射をすることを話してから来てください。
注射についての説明しないで注射を打ちに来ると
診察室でいきなり暴れだすので困ります、
というのがありました。
まあ、暴れる子もいるけど、
それで困ったことは、まずないなあ。
その一番の違いは、診察室の椅子でしょう。
内科、小児科の場合はお医者さんは
自分は背もたれのある椅子に座っていますが、
患者さん用の椅子は背中の聴診をする関係上、
背もたれのない、丸い椅子がほとんどでしょう。
1脚数千円~1万円くらいでしょうか。
これでは、子供が暴れたときに固定するのはムズカシイ。
それに対し耳鼻咽喉科診察室の椅子はご存知の通り
背もたれ、ひじ掛け、ヘッドレストのついた、
上下可動、前後可倒式のがっちりしたもの。
暴れる子供は親御さんないしは、スタッフが抱きかかえ、
さらに周囲から二重三重の手で抑え込むので、
3秒足らずで済む予防注射なんかは造作ない。
もともと、耳鼻科にかかる子は
未就学児の場合は耳症状のあるなしにかかわらず、
全員、診察時は鼓膜を観察します。
中耳炎の有無や、過去の中耳炎罹患の様子は、
セキやハナミズだけの子供の診断にも重要だからです。
そのためには邪魔になる耳垢をとって、
鼓膜を明視下に置かなければなりません。
中には当然嫌がって暴れる子が多いわけで、
これを日常的に行ってる耳鼻科のスタッフは、
暴れる子供を固定する技術も腕力(?)も身につけています。
耳垢をとるだけでなく、
鼓膜切開をしたり、
さらには鼓膜にチューブを入れたり、
そういった顕微鏡下の小さい子供の耳の穴の奥の
コンマ数ミリの作業に比べたら、
上腕への皮下注射など目をつぶっても出来ます。
大暴れする子供の予防接種は耳鼻咽喉科にどうぞ。
腕に自信のスタッフと、
1脚150万円もする治療椅子でガッチリホールドいたします。(≧◇≦)
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