ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.10.01

今年のインフルエンザワクチン事情

10月になり、秋冬の感染症対策を考えるシーズンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザワクチンに関しては今年は事情が特殊です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの影響を受け、

インフルエンザとの同時流行を防ぐために、

インフルエンザワクチンの積極的接種が勧められていますが、

9月11日付で厚労省新型コロナウイル感染対策推進本部から

「今冬のインフルエンザワクチンの優先的な摂取対象者への呼びかけについて」

という書類が届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それによると

①原則として予防接種法に基づく定期接種対象者(65歳以上の方等)の方々で

インフルエンザワクチンの接書を希望される方は10月1日(木)から接種を行い、

それ以外の方は、10月26日(月)まで接種をお待ちいただくよう、

国民に呼びかける。

②10月26日(月)以降は特に、医療従事者、65歳未満の基礎疾患を有する方、

妊婦、乳幼児(6か月以上)~小学校低学年(2年生)の方々で、

インフルエンザワクチンの接種を希望される方に対して、

接種できる旨を呼びかけることとする。

③なお、これら以外の方々についても、

10月26日(月)以降は接種をお待ちいただく必要はない。

というもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずお役所風の要領を得ない文書です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この長ったらしい文章を意訳すると、

「インフルエンザワクチンの接種は慌てず焦らず順番に」

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの関係で、

インフルエンザの流行を押さえたい厚労省は、

なるべく多くの人にワクチン接種をしてもらいたい。

ワクチンは今年、過去最大量の3178万本(約6300万人分)を用意できる見込みですが、

これが、10月1日の段階ですべて接種できるわけではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インフルエンザワクチンは現在順次製造中であり、

全てが市場に出回るのはおそらく11月中旬以降。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、今、一斉にワクチン希望者が殺到すると、

いわゆる

「トイレットペーパー現象」

が起きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れもしない半年前、

トイレットペーパーが無くなるらしい、というデマによって

恐ろしい勢いで買い占め、買いだめが行われ、

トイレットペーパーはあっという間に姿を消しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際には工場には十分な在庫があったのに、

流通が間に合わず、大騒ぎになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、インフルエンザワクチンは去年と同じように、

適当な時期に打ちましょう、

というのがお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次回、書きますが、

今シーズンは多分インフルエンザの大流行はないと思われますので、

冷静に対応してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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