お花見のエッセンス
コロナ騒動で今週末のお花見会場はどうでしょうか。
このあいだ、政府のほうからは、密閉、密集、密接の
「3密」を避けてください、なんて話をしてました。
校長先生の「3つの気」の話か、
はたまた結婚式の「3つの袋」の話か、
こいつ、なめとんのか、と思いました。
さて、先日レディアと「お花見」をしたわけですが、
ワタシ的にはあれを「花見」とは言いません。
やはり「花見」とは、
「桜の木の下でみんなで酒を飲むこと」
という解釈ですので、あれは花見ではない。
若いころはできれば女子と一緒に、
という追加条項もありましたが。
大学生のころは友人と一升瓶とラジカセ(!)をもって
小僧寿しのファミリーセットを買って
下宿近くの敷島公園に繰り出したものでした。
ただし、全員「彼女無し」だったので、
追加条項はついぞ満たされませんでしたが・・・・・。(T_T)
さて、医者になり2年目、初めての研修病院として
桐生厚生病院に勤務した時のお話です。
上司のW部長は、ネチネチとした厳しい指導で有名でした。
手術は巧いが、性格的にクセがあって怖いので教室員の中には、
あそこの病院に行くくらいなら医局を辞める、
といった者もいたくらいです。
その先生のもとで指導を受けて、
1年近くたったちょうど今ころ、
部長にいわれました。
「オグラくん、来週花見やるから、病棟の看護婦さんに声かけといて。」
(ちなみにこのセリフは東北弁のイントネーションで読んでください。)
「花見ですか、良いですねー。どこでやるんですか?」
「場所?いつもの『〇〇』でやるから予約しといて。」
『〇〇』とは、宴会でよく利用していた料亭の名前でした。
「はあ『〇〇』ですね、それでサクラはどこで見るんですか。」
「サクラ、そんなもの見ねえよ、みんなで飲むだけだよ。
サクラ、見る必要ある?」
たしかに「お花見」の必須項目を重要な順に列挙すると
①酒②食い物③看護婦さん④桜
ということになりますので、
上から順に選んでいけば、必ずしも桜は必要ないわけです。
「わっかりましたー。(`・ω・´)ゞ
さっそく病棟に行って若い看護婦さんに声かけてきます。」
この先生は苦手でしたが、
この一件で、ちょっと尊敬しました。
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