ドレスコード
新型コロナウイルスによるマスク不足は続いているらしく、
インターネット・オークションを覗くと、
2000枚、4000枚といった大量のマスクが、
20万、40万といった法外な値段で出品され、
またそれにけっこう入札がありビックリします。
今朝のNHK[あさイチ」では感染症専門のお医者さんが出てて、
「マスクは病気にかかっている人が人にうつさないためのもの」
という話をしていましたが、
いまだにマスク神話は日本人には根強いみたいですね。
そもそも、マスクをつけていて、飛沫を受けたときには、
そこにウイルスがいるわけです。
マスクをつけていなければ、
すぐ顔を拭いたり洗ったりしますが、
飛沫のついたマスクをつけた状態で、
マスクを手で触ったりすると、今度は手につきます。
皮膚からは感染しませんが、その手で顔や目を触ったり、
何かを持って食べたりしたら、そこから感染します。
また、マスクをポケットに入れたりすると、
内側の口にあたる方にウイルスが付着する可能性が高いですし、
万が一いったん外したマスクを裏表反対につけたら、
それこそ自殺行為です。
医師や看護師さんは手術中にマスクをつけますが、
手は清潔なものですが、マスクは不潔(=菌がいる)ものなので、
手術中は、何時間でも決してマスクに触ることはできません。
医者になりたてのころは慣れないので
つい、マスクを手で直したくなって困ったものです。
なので、マスクの正しいつけ方とは、
隙間なくきっちりつけるとともに、
いったんつけたら、マスクを外すまでは
基本的にはいっさい手で触らない、ということです。
それでも、マスクはウイルスや細菌は素通しなので、
その辺も、理解しておく必要があるでしょう。
「あさイチ」の質問コーナーで、
「マスクをしないと子供の保育園のお迎えに行ってはいけないことになっていますが。」
という質問があってびっくり。
そんな、アホなこと言う保育園があるのか。
親のお迎えだけでうつるような状態なら、
とっくにその子自身が保育園にウイルス持ち込んどるわい。
専門家の先生の答えが良かった。
「古いマスクの使いまわしはイケマセンが、
そのような『儀式的な』マスク装着に関しては
古いマスクでもしかたないでしょう。」
なるほど、保育園お迎えのマスク着用は、
高級レストランのドレスコードや、
お葬式の喪服みたいなものですね。
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