IWC
ちょっと前のニュースだが、日本はIWCを脱退しちゃったんですね。
個人的には一定の条件のもとで捕鯨も容認されるべきとは思っていました。
だが、クジラを獲って良いかどうかは、各国間の文化の違いがあり、
感情的な議論もあったので難しいところだと思っていましたが、
それにしても認められないからといって、
脱退しちゃうのはどうなんでしょうね。
しかし、今回は捕鯨の可否のお話ではなく、
IWCというと、ワタシ的には「国際捕鯨委員会」ではなく、
ついスイスの時計メーカーを連想しちゃうなあ、と。
「International Watch Company」のマークⅫは、憧れの時計なんだがなあ。
でも、今回は時計でもなく
「3文字アルファベット」のお話です。
世の中には「3文字アルファベット」の略語がやたらめったらあり、
これが非常にシンプルだが印象に残りやすく、
日常的に便利であることはたいへん興味深い。
「USA」や「UAE」などの国名、
「IMF」「IOC」「WHO」「PKO」などの、機関・団体名、
「NHK」「NEC」「IBM」「ANA」「JAL」などの企業名はもとより、
「GPS」「ATM」「LAN」なんてのは
何の略かは正確には知らないけど普通に使いますし、
最近は「SNS」「AKB」なんてのもありますが、
この3文字、シンプルなのにあまりダブらず、使いやすい。
アルファベット2文字では26×26=676通りの組み合わせしかないが、
3文字になると26の3乗で一気に17,576通りの組み合わせがあることになります。
ただ、中には先の「IWC」のようにカブるのもあり。
「SAS」はヒトによって
「サザンオールスターズ」だったり「スカンジナビア航空」だったりしますが、
耳鼻咽喉科医的には「Sleep Apnea Syndrom」で「睡眠時無呼吸症候群」のことです。
この間、日赤に紹介したヒトのお返事に
「PTAでは、正常化しました。」
なんてのがあって、しばし頭の中で
「PTA,PTA,・・・・」と繰り返し、
はっ「Pure Tone Audiometry」(純音聴力検査)か!
と3秒後に気づきました。
たしかにそうだが「PTA」と見た瞬間には、学校のPTAを思い出しますよねー。
さて「GFR」「ELP」「CCR」「BTO」と見て、とっさに何を連想しますか?
これらはいずれも、有名な(ちょっと昔の)ロックバンドの名前で
「グランド・ファンク・レイルロード」
「エマーソン、レイク&パーマー」
「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」
「バックマン・ターナー・オーバードライブ」
で、ワレワレ世代のロックオヤジにはアタマに染みついた略語です。
ところが医学生の時「GFR」といえば
「Glomerular Filtration Rate」のことで、これは腎機能の指標となる
「糸球体濾過量」のことだと教わりました。
耳鼻科医になってからはあまり使うことのない値なので
いまでも「GFR」は「グランド・ファンク・レイルロード」なワタシですが、
泌尿器科医になった弟は、やっぱまず思い浮かぶのは、腎臓の方なんだろうなあ。
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