フィーゼラー・シュトルヒ
お盆休みの宿題、フィーゼラー・シュトルヒ、完成しました。
このシュトルヒも第2次世界大戦の傑作機といえます。
キットは「エレール」社、フランス製です。
部品点数は少ない。
なかなか繊細なモールドで帆布張りを表現しています。
ここは段差がひどいので要修正。
パテうめ、スジ彫りで彫りなおしました。
機銃は例によって開口。
このメロメロ迷彩は手書きです。
実はこんなものが隠されている。
全面に書きこむとワカラナイ?
「しゅとるひ」探せるでしょうか。
こちら「ふぃ~ぜら~」が隠れています。
ところでキリンビールの「キ・リ・ン」ご存知ですか?
実はキリンビールの「麒麟」の絵には「キ」「リ」「ン」の3文字が入っているのです。
さて、このキット、前述のようにフランス製なので例のスワスチカが入っていません。
あいにく、手持ちの余りデカールの中にも適当な大きさの鉤十字が見当たりません。
ふと、目についたこのデカール。
「GEO(ゲオ)」は、たしか1990年のF1で鈴木亜久里氏が乗っていた
「エスポラルース・ランボルギーニ」のキットの余りデカールたったかな。
これをよく見ると・・・、
うん、何とかなるかも・・・・
無事、でっち上げました。(^^)v
そんな「ふぃ~ぜら~ しゅとるひ」なのです。(^^)v
この機の優れたところは、その類をみないSTOL性。
STOLとは「Short Take Off and Landing」の略で短い距離で離着陸できる能力。
ちなみに「シュトルヒ」は「コウノトリ」の意味です。
「シュトルヒ」は離陸に50メートル、着陸は30メートルで可能であったので、
ざっとテニスコートの倍の距離があれば離着陸ができたことになる。
まだ、ヘリコプターが発達する前、この能力は驚異的でした。
このSTOL能力を生かして第2次世界大戦中ムッソリーニ救出作戦の立役者になった。
1943年9月12日、ケーブルカーでなければ行けない
アブリッジ山脈のグランサッソ山頂のホテルに幽閉されていた
ファシスト党首ムッソリーニは
ホテルの裏庭に降り立ったドイツ軍のシュトルヒによって見事、救出、脱出に成功したのである。
この間の映画「荒鷲の要塞」を地でいくようなスリリングなストーリーであるが、
敗戦国の話なのであまり語られない。
実はこのムッソリーニ救出劇をうけて
英首相チャーチルを誘拐するという小説が
かのジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」である。
こちらも映画化されています。
映画にこのシュトルヒも、この間のユンカースJu-52も登場しています。
とするとムッソリーニ奪還の実話は「コウノトリは舞い降りた」になるわけですが。
外見はツルとよく似たコウノトリですが
ツルとちがって樹上に巣をつくり、木にとまることができます。
とすれば、離着陸の様子からまさに「シュトルヒ」は「コウノトリ」。
また、脚が引きこみ式ではないので脚を延ばして飛ぶところもコウノトリ的です。
そんなわけで、名機に物語あり、のシュトルヒでした。
コメントはまだありません