ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2017.09.09

ストレス

 「風邪かと思って内科に行ったのですが。」

「熱出たので小児科にかかったのですが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 外来でうんざりするほど聞くフレーズですが、

ともかく「風邪は耳鼻科の病気」

「子供熱が出たらまず耳鼻科」

ということはなかなか一般に認知されていませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 果ては「ウイルス性の咽頭炎といわれて」

抗生剤が出たり、

「中耳炎になると困るから」

抗生剤が出たり・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 説明するのメンドクサイなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく「風邪といわれたら抗生剤は普通は要らない。」

「風邪に続発する急性中耳炎は抗生剤で予防はできない。」

と、いうことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「のどが赤いから」

ということで抗生剤4日分出て、

クスリ終わったらまた熱出てきました、

ということもよく遭遇します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず「溶連菌感染症」の検査をしましょう。

「溶連菌感染症」以外の咽頭炎は抗生剤不要ですし、

「溶連菌感染症」であれば症状が消えた後も

トータル10日間抗生剤のんで除菌するのがスタンダードです。

4日間では菌が残り、再燃します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ロキソニン」や「カロナール」などの解熱剤を

毎食後で処方するのも考えものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中にはPL顆粒とロキソニンを1日3回で、

頓服でカロナール内服、なんていう

すさまじい処方も目にします。

ついでにクラビットが分3で出てたりして(笑)。

(ギョーカイの人にしかワカラナイ話ですが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 セキが出るとマイコプラズマかもしれないから、と言って

1,2歳の子供に平然とオゼックス出す先生もいるからなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近は患者さんが少なくてラクなんですが、

この手の患者さんが数人続くと

精神的にかなり疲れます。

悲しいです。

 

 

 

 

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