ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2017.06.25

滲出性中耳炎、アデノイドについてのご質問

 

初めまして。今現在2歳半の娘の滲出生中耳炎、アデノイド肥大で悩み、こちらのブログにたどり着きました。お忙しいところ、申し訳ありませんが、良かったら先生のご意見が伺いたく、コメントさせて頂きましたm(__)m

娘は、6ヶ月の時から感染症+周期性発熱症候群でもう合計30回ほど発熱しております。
風邪をひくと、鼻水、咳もよく出る子です。発熱すると長く5日は6日は下がらず、そのあとに咳鼻水が10日続く、そしでまた風邪or周期性発熱、と、、、咳鼻水発熱がない間がほぼない状態で2年ほど過ごしております。
発熱、鼻水のたびに耳も見てもらっておりましたが中耳炎と言われたことは1回もありませんでした。
なので、4月にたまたま脳外科でCTをとったときに脳外科の先生から指摘され、そのときに初めて滲出生中耳炎になっていると気がつきました。すごくショックでした。
5月からオノン、ガルボシステインをずっと服用しておりますが水が抜けてません。5月も感染症で咳鼻水発熱がひどく、今月も発熱、咳鼻水と、ほぼ間なしで看病してますので、なかなか咳鼻水から抜けられない状況です。。
鼓膜切開はしたことがなく、今かかりつけの先生からも言われたことがないです。
この先水が抜けなければ「チュービング、アデノイド切除」の手術を勧められています。

先生でしたら、やはり、鼓膜切開を試みて改善しないのであればチュービング、という手順になるのでしょうか?娘の場合はアデノイド肥大もあるから、一緒に手術というのを勧められたのでしょうか??(;_;)
やはりアデノイドがあると出口を塞ぐので水がたまりやすいんですよね。。?
毎日ホットスチーム幾(整理食塩水)で吸入、鼻ツボマッサージ、なたまめ茶、鼻水は吸引、と、毎日出来る限りのことはしたく、必死に色々してます。。アデノイドはレントゲンでは大きい、とってもいい、そうですが、寝ているときのイビキなどはピークより落ち着いてきてます。しかしまた冬場にかけてひどくなるのかなぁと不安です。
これまで日々病院漬けの娘のために、出来る限り、辛い思いをさせたくなく何が一番いいのか悩んでます。アデノイドとは、そんなにすぐにひかないのでしょうか(;_;)
分かりにくく、、長文で、すみません。
先生のブログ拝見しまして、局所麻酔でチュービングというのに感動しました。
どこにコメントさせて頂いたら良いのか分からず、可愛いわんちゃんのところにこんなコメントしてしまい、すみませんm(__)m

 

 

 

 たしかに、イヌへのコメントかと一瞬思いましたが。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 多いですねー、この問題でお悩みの方。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、このお便りではご本人も言っておられますように、

「鼓膜切開」が第一選択でしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外来で簡単にできるし、安全で効果も大きい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 CTで初めて滲出性中耳炎が発見されるケースってあるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 たしかに子供の鼓膜は見にくいし、

ワタシにしてもコレは水あるのかなあ、ないのかなあ、と悩むケースもありますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 切ってみると意外とある、なんてことは多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アデノイドは誰にでもあるものですが、大きい場合は手術することもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 およそ4,5歳が大きさのピークですのでそれを過ぎても小さくならない

5,6歳で手術する場合が多いですが、

しないで済めば越したことはありません。

何より入院、全身麻酔、と相当大がかりな話になってきます。

2歳半だと手術の手技にもよりますが、

残ったアデノイドが再増殖しちゃうケースもありますし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシはレントゲンよりも

実際にファイバースコープで覗いて手術必要なレベルかどうかを決めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アデノイドでしたら、外来でその場で簡単にみられるので、

子供抑えてレントゲン撮るよりはるかに楽で正確だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、個人的にはアデノイドの手術適応は、

滲出性中耳炎よりも、イビキ・無呼吸等の呼吸障害だと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 滲出性中耳炎は4月よりずっと前からあったかもしれないし、

4月にはじめてなったのかもしれませんが、

それにしても、もう6月も終わりますので

時期的には耳の水なんとかした方がいいかもですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 問題は耳鼻科でも鼓膜切開しない

(できない or できないことはないが得意ではない)先生がいるので、そこでしょうね。

鼓膜切開できますかと訊くわけにもいかないし・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まわりの人に訊くとか、スタッフにそれとなく探りを入れるとか・・・(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 んー、そこはよくワカリマセン。m(__)m

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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