ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2014.08.15

耳痛の原因

 病院はお盆休み。

 

 

 

 

 

 

 妻は娘と里帰りと称し福岡の実家に帰省中だが、

途中ちゃっかり長崎ハウステンボスなんぞを組み込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 ワタシは留守番で朝晩の犬の散歩をしてるが、

部屋で音楽聴きながらプラモデルなんぞ作ってると

ちょいちょい病院の電話が鳴る。

 

 

 

 

 

 

 

 ほとんどは「診察やってますか。」という問い合わせだが、

ごくたまに子供が耳が痛いの、熱出たのなどの問い合わせがあり

電話口の指示で済むことも多いがたまに診察する羽目になることもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日も、19歳の耳痛を診ることになった。

 

 

 

 

 

 宇都宮まで免許の本検受けに行ったが、耳痛がひどくなったので診てほしいとのことであった。

 

 

 

 

 

 この年頃の急性中耳炎は少ないので、

耳かきしすぎて外耳炎になった男の子かなと漠然と思っていたら

今年大学生になった女の子だった。

 

 

 

 

 

 右耳痛を訴えるが、耳を見ると左右とも外耳道、鼓膜に異常はなし。

 

 

 

 

 

 そして、喉を見てみると、案の定独特の所見が。

 

 

 

 

 

 

 熱を測ってみると38度を超えていた。

 

 

 

 

 

 

 その場で、迅速検査を行い、診断は溶連菌感染症。

 

 

 

 

 

 

 扁桃炎はしばしば、のどの痛みではなく耳の痛みとして認識されることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 以前、やはり急患で見た2~3歳の男の子。

 

 

 

 

 

 急に耳が痛いと泣き出したため、夜受診されました。

 

 

 

 

 

 

 風邪症状はなく、やはり鼓膜外耳道に異常なし。

 

 

 

 

 

 

 きけば、食事中に急に右耳を押さえて泣き出したとのこと。

 

 

 

 

 

 

 その時、ぴかっとワタシの頭の中で電球が光り、もう一度喉をよく見て目的のモノを発見

 

 

 

 

 

 扁桃腺に刺さった魚の骨を摘出しました。

 

 

 

 

 

 のどに刺さった骨の痛みを耳痛と認識していたわけです。

 

 

 

 

 

 

 家族の方は大変ビックリしてましたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、昨日の女の子、もう熱も下がったころだと思うが、

昨日は1点足りずに本検落ちちゃったらしいけど、

今日はまた受けに行ったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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