ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2013.06.21

フジコ・ヘミングのピアノ


 先月の事になるが、妻の強い希望であるコンサートに行ってきた。
 最近はお馴染みになったのサントリーホールだが今日はいつになく長い列。
028_20130621074805.jpg
 イングリット・フジコ・ヘミングさんのピアノ・リサイタルでした。
030_20130621074805.jpg
 そのドラマチックな経歴からメディアにも大きく取り上げられ、
「フジコ・ヘミング現象」とまで言われたあの方です。
hqdefault.jpg
 根がミーハーな妻はこういうのには食い付きが早い。
 父がスウェーデン人、母が日本人の彼女は戦争や貧困のために
国籍を失うなど苦難の人生を送る。
 さらに、中耳炎(!)により両耳の聴力を一時失うなどの
音楽家としても致命的と言えるハンディキャップを背負うが、
NHKのドキュメンタリーをきっかけに大ブレイク、
魂のピアニストとして絶大な人気を誇るオバサン(オバアチャン)である。
 初めて聴きましたが、コレハ、スゴイ。
6eb3d4b223a940b89c38d33fd874ebcb1.jpg
 非常にエモーシャナルな演奏で
クラシックというよりロック、ブルースを感じさせる演奏だ。
 黒人のジジイがいきなりギターもったら
スンごいブルースひきだしたようなイメージだ。
 もちろん、曲はばりばりクラシックなのだが、
なんか、こう、ぐいぐい引き込まれる感じがある。
708_piano(omote)fujiko.jpg
 かなり、感動しました。
 ところで、この方、いろいろ調べるといわゆる「硬派」のクラッシックファンの間では
すこぶる評価が低い。
 ミスタッチが多いとか、早い演奏ができないとか、
譜面に忠実でないとか・・・・・。
 なるほど。
 それらはすべて正しいのだろうし、
細かい左手の動きよりメロディを優先するような
ピアノスタイルは今のクラシック界では異端なのかもしれない。
 でも、音楽は楽しんでナンボじゃ。
 オレなんかはイングウェイ・マルムスティーンより、
ジミー・ペイジの方が断然スバラシイと思うし、
アル・ディメオラやラリー・カールトンよりは
ポール・コゾフやアンディ・ギルのギターの方が
100倍好きだ。
 まあ、ろくにクラシックを聞いたこと無いヒトが大騒ぎするのも
コアなクラシックファンにとっては気にくわないんだろうなあ。
 むかし、高校生の頃ベイ・シティ・ローラーズが大ヒットした時
あんなもんはロックじゃねえ、
とコアなロック・ファンだったワタシもずいぶん言っていた。
 今回は(コアなクラシック・ファンではナイ)ワタシとしては大いに感動し、
また、ライブで聴いてみたいフジコさんなのであった。
 しかし、このヒト、音楽スタイルだけでなく、
体型とファッションも独特だ。
01.jpg
 ぱっと見たとき「ゲスラ」かと思った・・・・・。
imagesCA271PX0.jpg
 ゲスラの好物はカカオ豆ですが、フジコさんはベジタリアンだそうだ。
imagesCA62AVVH.jpgs.jpg
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。




 ちょっとした続きがあります。

続きを読む »

コメントはまだありません
医療系をまとめました。
2013年6月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
最近の投稿 最近のコメントカテゴリー アーカイブ