ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.12.19

レディア緊急手術!


 本日受診の予約受け付けをされた方には、
大変ご迷惑をおかけいたしました。
 突然、途中から臨時休診になってしまいました。
 実は、我が家の柴犬レディアが緊急入院、緊急手術になってしまい・・・・。
 先週末より急に食欲の落ちたレディア。
 食う事しか能の無い駄犬がメシを食わないとは、
と心配していたが、
多飲多尿になり、これはおかしいぞと、
かかりつけのK動物病院で診てもらう。
「ああ、これは、間違いないほら2つとも腫れてますよ。」
 腹部エコーで見せてもらうが、この2つ腫れてるのは何?
 「子宮蓄膿症です。」
 腫れてるの子宮なのか、でも2つ?
 訊けば犬の子宮は双角子宮といって2つに分かれているそうな。
 そういえば、そんなこと聞いた気があるようなないような・・・。
 こちとら医者とは言え人間様のほうだって婦人科領域の
医学知識はかなり乏しいところに、
犬の子宮蓄膿症ときた日には全くわからぬ。
 出産経験のない中高齢犬にはままおこる病気で
生理の時子宮内の免疫が落ちた時などに子宮腔内に細菌感染をおこし、
膿がたまっちゃう病気だそうだ。
 ほっとけば、最悪の場合子宮が破裂して、
膿がばらまかれ致死的な腹膜炎になってしまう。
 とりあえず抗生剤を注射し、様子を見たが、
昨日再エコーしても改善なし。
 手術目的で病院を紹介され本日朝そこに電話を入れたら、
ともかくすぐ来てください、とのこと。
 それがなんと埼玉県入間市なのだ。
 あわてて、外来を中途終了し、
1時間半以上かけてその病院まで向かう。
 さらに検査をし、今晩緊急手術しましょうという事になりました。
 幸い術前検査ではRaptureやDICの徴候はないとのこと。
 手術は夜8時ころからになるとのことで、
レディアちゃんを預け帰ってきました。
 まあ、手術できることになって一安心した半面、
リスクが少ないとは言っても手術は何が起こるかわからない要素もあり
心の片隅に不安を抱えた数時間でしたが、
 ・・・つい先ほど、病院から連絡あり、
手術も無事済んで、所見も術前診断通りだったとのことでした。
 ああ、ホッとした。
 皆様ご心配、ご迷惑をおかけしました。
 明日は通常通り診察いたします。
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