ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.07.05

実は、アレでした。

 先週末、大阪までタイトなツアーを強行したが、
実はワタシ、健康に若干の問題を抱えていた。
 金曜日から何となく喉が痛く、
ああ、風邪ひいたかなあという気がしていたが、
夜もフツーにスイミングなど行っていた。
 土曜日になり嚥下痛が増し、
何となく身体もだるく首筋がいたい。
 嚥下痛は夏風邪だろうか、
首や身体のだるさは風邪のせいか
それとも昨夜のバタフライのやり過ぎなのやら、
何かわからず。
 念のためロキソニンを2錠、チケットホルダーに
忍ばせて出かけたが
大崩れもなく酒も飲んで夜行列車で翌朝帰宅。
 日曜日は自宅でブログを書いたりギターの練習したりして
おとなしく過ごしていたが、
寝台車でぐっすり寝たせいか体調はやや良くなっていた。
 しかし、夕方になり体のだるさ、嚥下痛はやや増加。
 首のぐりぐりが痛くなり、
なんか、体も痒い。
 まさかアルコール性の肝障害じゃ無いだろうなあ。
 うーん、マズイなあ。
 結局、夜はアルコールを飲む気にならず
夕食時はノンアルコールビールにした。
 さあ、もう今夜は早く寝ようと寝室に向かう途中
ふとある病名が閃光のように頭に浮かんだ。
 ああ、そうだ、そうだ、それだ。
間違いない、もう、そうに決まった。
 あらゆる状況が腑におちた。
 翌朝、アサイチで妻に頼んで
診察室で検査してもらう。
 やはり、ビンゴ!
 「溶連菌感染症」であった。
 毎日毎日、何人もこの診断してるのに……。
 
溶連菌感染症は通常、唾液等の接触で感染し、
空気感染は無く、飛沫感染も稀である。
 子供だと、高熱や発疹、イチゴ舌など、
派手な症状が出る場合もあるが、
大人は熱が出ない事も多い。
 そう言えば、この間、診察中、子どもさんのツバが
口に入ったような気がしたわ。
 オレいつもマスクしてないからなあ。
 ふだん、風邪の時には薬は飲まないワタシだが
溶連菌となれば、抗生物質を飲まねばならない。
 早速、朝からパセトシンを飲みはじめ、
夕方にはもう殆ど症状が改善しました。
 さすが、効くなあ。
 溶連菌感染症は風邪と違い細菌感染なので
ウイルス性の風邪よりはるかに症状は早く良くなるのだ。
 しかし、今後除菌のため
10ー14日程度抗生物質を飲み続ける。
 人にいうのは容易いが、
自分となるとメンドクサイなあ。
 一回飲むと一週間効果が持続する
ジスロマックなる抗生物質もあるのだが
ちょっとこれも問題あり。
 殆どの抗生物質が効いちゃう溶連菌だが、
ここ数年、見ていると
ジスロマックを含むマクロライド系の
抗生物質に限って薬の効かない耐性株が増えている。
 そんなわけで、教科書通り、
ペニシリンをコツコツ飲むのが無難でしょう。
 妻いわく
「レディアちゃんがご飯食べない時と
父ちゃんがお酒飲まない時はよっぽど具合悪いのよねー。」

 ・・・・お騒がせしました。
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