ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.01.05

書き初め

 子供の頃はクリスマスが終わって通信簿もらって冬休みに入り
もういくつ寝ると、などと歌いながら徐々に正月に近づき、
クライマックスとしての待望の新年を迎える。
 そして新年が明けて、三賀日が終わってからも、まだしばらく冬休みがあるので、
次第に正月色のうすれていくテレビをコタツでだらだら見ながら、
段々に日常に戻っていくのである。
 しかし、それに比べ、大人の冬休みはなんと短いのだ。
 ブツ切りのように正月は終わり、今日から仕事始めである。
(1月4日までと他より1日多く休んどいてよく言うよ、とはおっしゃらないで。)
 
 おまけに、待ってましたとばかりに患者さんがいらっしゃるので、
(いや、本当に待ってらしたわけだが)
初日は忙しい。
 小学生の頃は、やっとこれから宿題の書き初めに取り掛かる頃だわい。
 ところで、ワタシはかつて「お習字」を習っていた。
(以前このブログに書きましたのでクリックしてお読みください⇒「661話Kさんの話」)
 ソロバンも学習塾も行かなかったワタシだが、
字が下手では将来困るだろうと思った両親が、
唯一の習いごととして小2から通わせたのだった。
 だから小1の時は、まだ習字を習ってなかったので書き初めは提出しなかった。
(提出は多分自由だった。)
 3学期になって教室にみんなの書き初めがはり出されて、
自分の作品が無いのをひどく情けなく思った記憶がある。
 ご存知と思うが書き初めには毎年「お題」があって、
それは前年に宮内庁が発表するその年の「歌会始」のお題と同じである。
 その年のお題は確か「さかな」で、
小学1年生の書き初めの課題は「はつうお」だった。
 自分が書いた2年生からの書き初めの文字はまったく覚えてないので、
よっぽど悔しかったんだなあ。
 その後、真面目にお習字に通い、進級、やがて有段者となったワタシは
書き初めはすっかり「得意技」になり、
作品には常に 金の紙 がはられて学校代表になり、
市の書道展まで行っても、けっこう賞を頂いていた。
 選評には必ず毎回、「元気があってよろしい」とか
「堂々として力強い」などのコメントが添えられていた。
 墨をたっぷりつけ、紙からはみ出すような
勢いのあるデッカイ太い字がワタシの作風であった。
 さて、あれから40数年、
息子に字がウマくなって欲しいという両親の願いは叶えられたのか・・・・。
 毎日のごとく、カルテの記載について
センセイ、これムコダインですかムコソルバンですか、とか
これ0.7mgですか0.9mgですか、とか、
果ては、これ、耳ですか鼻ですか、
などと事務員の方に問いただされる。
 ・・・・・うーむ、字に 元気 はあるんだがなあ・・・・。
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