ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.12.20

忘年会時代(第1話)


 先日赤ぺケ病院耳鼻科の忘年会に行って、
まあ、いわゆる「演芸大会」みたいなもんを見て、
ああー、懐かしいなあ、と思ったものだ。
 私も勤務医時代は「忘年会」と言うと燃えたなあ・・・。
  ・・・・・・・・・・・・
 今を去ること20数年前、
私は、新たに耳鼻咽喉科の科長として、
部下のN先生とともに大学から
G中央総合病院に赴任した。
「ねえ、センセイ、忘年会あるけど、どうする?」
「どうする、って・・・・。」
 実は耳鼻咽喉科の属する5病棟は、
小児科、眼科、歯科口腔外科との混合病棟で、
病棟ナースと、各科外来スタッフと、各科のドクターでの合同忘年会なのだった。
 そこで、毎年、演芸大会で優勝、準優勝など各賞を競う、
という趣向だった。
 耳鼻科の私の前任者はそういうことに興味がなく、
ついでに仕事にもあまり興味がなく、
院内では耳鼻科は「どマイナー」な存在だった。
 私が赴任して、耳鼻科の手術件数は倍増、
外科や整形に乗っ取られていた手術日もすべて取り返し、
最近は他科の手術日も時々食い荒らしている状態。
 もちろん、外来、入院とともに患者数は大幅に増えた。
 ここはひとつ、忘年会でも、耳鼻科の存在をアピールしたい。
(っていうより、この手のモノがもともと好きだ、ってのが本音であった。)
「よし、参加しよう。
しかし、出るからには優勝を狙う。」

 私の、芸人魂に火がついた。
 実は、私には「勝算」があった。
 その2年前、F赤十字病院の医長として初めて赴任した時、
そこでも、同じような忘年会があった。
 そこは、耳鼻科、脳外科、麻酔科、泌尿器科と病棟の忘年会だった。
 その時、耳鼻科は一人常勤だったが、
耳鼻科外来のナース、事務のお姉ちゃんの勢いがすごく、
彼女らに主導されるまま、
私も、ミニのワンピースに網タイツを履いて
ピンクレディーのUFOを踊り、
見事特別賞をゲットしたのだった。
 しかし、その後酔っぱらった脳外科の部長ドクターに、
網タイツの中のパンツにビールをぶち込まれたが・・・・。
 ともかく、その時、つかんだのは
「宴会芸は、おバカさと健康的なお色気だ。」
という、法則。
 やはり、オレだけ網タイツでもキモいだけ。
 若い女の子がやると可愛いけどインパクトに欠ける。
 で、これらを一緒にやると、
女の子がより魅力的に、オレがよりおバカに見えてウケる、
という論理である。
 こうして書くと、あほくさいなあ。
 さて、ともかく、戦いの幕は切って落とされた。
  ~第2話に続く。
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