ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.09.22

松山で禁煙学会(その1:松山城編)


 そんなわけで、行ってきたがです、松山。
 実は、学生時代、香川、高知、徳島と一人旅で廻ったことがあるが、
愛媛県は「通過」したことはあるが、来訪は初めてなのだ。
 松山といえば「夏目漱石」。
 漱石さんは私の好きな作家のひとりだが、
ここ松山は司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」の舞台としても有名だ。
 松山出身の「秋山好古」「秋山真之」「正岡子規」が
明治という「躍動する時代」の中で活躍する様を描いた長編小説だ。
 私は、数年前に読んで大変感動したのだが、
その後NHKで、ドラマ化され、それもあって、松山はちょっとしたブームになっている。
 学会だけど、ちょっと観光しちゃえー、ということで、
まずは、松山城へ。
 山の上にあって、リフトか、ロープウエイで登りるのだ。
 しかし、実はあとからもでるが、松山市は「マドンナ」だらけだ。
 もちろんマドンナといっても、あの
「らいか、ばぁーじん、ふう!」
のマドンナではなく、「坊っちゃん」のマドンナなのだ。
 ロープウエイの切符売り場にもぞろぞろ。
P9190542_convert_20100921223550.jpg
 リフトとロープウエイは並行して同じルート、料金も同じなので、
天気もいいのでリフトで行く。
P9190544_convert_20100921223651.jpg
 気持ちいいです。
 で、上に着くと、すかさず「伊予柑入りソフトクリーム」を買い求める妻。
こないだのバービーといい、女性は旅先ではソフトクリームを買わずにはいられないらしい。
P9190547_convert_20100921224052.jpg
P9190548_convert_20100921223755.jpg
 さてそこから、坂道や石段を10分ほど登るとお城である。
 この石垣、その「坂の上の雲」の、秋山真之が、若いころ登って怒られた、
という、いわくつきのものだそうだ。
P9190549_convert_20100921143255.jpg
 しっかし、9月というのに暑い。
 ツクツクホーシが、啼きまくっていた。
 お金を払うと、お城の中も入れます。
 狭い急な階段を上って行くのだ。
お城の生活は不便だろうなあ。
P9190559_convert_20100921223448.jpg
 松山城天主からの眺め。
P9190560_convert_20100921145004.jpg
 茶色く見えるのが上ってくる道だ。
 なるほどこれでは敵が上ってくるとすぐわかる。
 で、そのお城の前の公園みたいになとこには、
観光客がいっぱいで
いろいろお店が出ています。
 その時、一角でハゲシク瓶の割れる音が。
 なんとサイダー売ってたバイトのお姉ちゃんが、
並べてあったサイダーの瓶を倒して割ってしまったのだ。
P9190562_convert_20100921145644.jpg
 ところが、その音を聞いてなんだなんだと集まった人たちが、
おお、じゃあ、このサイダー飲んでみよう、ってことで、
いきなり列ができて、サイダーバカ売れ。
 で、我々もせっかくだから列に並んで買ってみた。
P9190563_convert_20100921150310.jpg
 松山ライムサイダー「プライム」。
 なんでも、松山大学と地元の共同開発とか。
 ライムの酸味が暑いところにピッタリ、大変おいしかったです。
 あのお姉ちゃんが瓶を割らなかったら、
あの場でそんなに売れなかったろうし、
我々も味わうことがなかったわけで、何が幸いするかわからない。
 その後、またリフトで下山してNHKの「坂の上の雲ドラマ館」を見学。
 またここでマドンナ姿のおねいさん登場。
この方が大変元気で親切で、写真などとってもらいました。
P9190573_convert_20100921222143.jpg
 せっかくなので、マドンナさんとも1枚。
何でオレはこんな怖い顔してんのだ。
P9190572_convert_20100921222350.jpg
 昼飯食って、午後はちゃんと学会に行きましたよ。
P9190582_convert_20100921222746.jpg
 禁煙学会はその性格上、お医者さんだけのものではない。
 今回も、宗教施設内の禁煙について、というセッションでは、
住職や神官の人などが、発表したりする。
(中には神主さんで、かつ精神科のお医者さんって先生もいた)
 そして、そのあと1泊目は市内のホテルに泊まったが、
2泊目はせっかくここまで来たのだから、ということで
予約しておいた「道後温泉」のホテルに。
 といってもほとんど松山市内からすぐ、
学会場からも30分はかからない。
 ~次回、道後温泉編に続く
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

3件のコメント
2010.09.21

勝っておきたかった、ですね。


 前回のブログで、書いてた通り、
連休は、日本禁煙学会で松山でした。
 「松山のブログを楽しみにしてます」、
なんてコメントもすでにもらってしまったが、
まずは、全国1000万のレッズファンのために、
週末のレポートを。


 2010年J1第23節
  浦和レッズ     1-1      清水エスパルス   (埼玉スタジアム2002)
       (前半  1-1)
       (後半  0-0)


 といいながら、この試合中、すでにヒコーキの中だったので
試合は昨夜、スカパーの録画で観たのですけど。
 上位争いをしてるチームとは、最近あまり関係が無くなったので、
あまり状況を気にしてなかったが、
あんななに強かったエスパルス、ここんとこ失速状態なのね。
 勝ちから遠ざかり、ナニ、前節大宮に3-0で負けてるって?
 試合開始とともに、その不調ぶりは見てとれた。
 いつもの早いサイド攻撃、巧みな中盤、ヨンセンのポストなどは、
影を潜め、完全に一時の精彩を欠いている。
 一方レッズは気温の低下とともに(?)運動量とアイデアが増えてきて、
試合の主導を握っている。
 この試合、勝てるぞ、と思ったです。
 特にエジのゴールが決まったあとは、かなり確信を感じたんだがなあ。
 追加点、ですね。
 一対一や、いいチャンスもあったのに・・・・。
 まあ、山岸とゴールポストあってのここんとこのレッズですが。
 うーん、勝てた、というより勝っておきたかった試合でしたね。
 達也の復帰、峻希の頑張り、スピラの安定化、元気の元気化(?)など、
いい話題も多いだけに・・・。
 などと思いながら深夜、松山土産の「じゃこ天」をつまみながら一人ビールを飲むのだった。
(明日の外来混むかもなあ。)
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

コメントはまだありません
2010.09.17

Non Smoking Boogie


 当院は禁煙認可施設で、
禁煙治療に保険が使えます。
 院長、副院長とも、昨年、日本禁煙学会の認定指導医の資格試験を受け、
合格しました。
 んで、こんなのに載ってます。
禁煙治療に保険が使える医療機関情報
 さて、ここのところ、禁煙外来希望者が急に増えています。
 まあ、直接の理由はタバコの値上げが大きいと思います。
 しかし、値上げだからやめる、という単純な理由ではなく、
前々からやめようと思っていたが、これをきっかけに、
という方がほとんどのようです。
 確かに、近年、喫煙環境の減少、
特に公共交通機関や飲食店での禁煙化が進んでいます。
 そーいやあ、舘ひろしさんがやめたんだよなあ。
 あんだけ、テレビ、雑誌で広告されると、
禁煙成功しないわけにも行かないし、
成功後も、ちょっと一本なんてことがあると、
写真週刊誌の餌食になっちゃいそうだ。
 たかがタバコなのに、大麻や覚せい剤みたいな扱いになっちゃうかも。
 そういった意味では舘さん、禁煙して、
リバウンドも不可能ならば
健康も獲得して、タレントさんとしてのイメージもぐっとアップして
良かったじゃないですか。
(最近、薬物関係で再々逮捕、なんてダメタレントがいたぞ。)
 うちの外来にも舘さんのちょっとキモいポスター貼ってありますが。
 そーいえば、ファイザー製薬、最初から「舘ひろし」の予定だったんだろうか。
 ひそかに交渉して、断られた大物喫煙タレントがいたら、
ぜひ名前を知りたいもんだ。
 そして、次もだれかやるんでしょうかね。
 今度は女性タレントとかスポーツ選手とか。
 ネットで調べると女優では松たか子さんとかスモーカーで有名らしいですね。
 野球選手やゴルフ選手には喫煙者が多いらしいし。
 でも、イチローは吸わないだろうな、やっぱり。
 横綱「白鴎」は吸うんだろうか?
 だって、横綱は「スモウ・キング」だから・・・。
 まあ、くだらないオヤジギャグは置いといて、
ともかく、禁煙により、
身体的(本人および家族の)、社会的、経済的に幸せになりたい方は、
是非ご相談ください。
 現在のところ、保険認可になっているのは
「ニコチンパッチ」と「経口禁煙補助薬」の2種類があります。
 ということで、この週末は四国松山まで、
「日本禁煙学会総会」に参加してお勉強してまいります。
(連休を使って行ってきますので、休診はありません。)
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

コメントはまだありません
2010.09.16

今年のインフルエンザはどうなる?

 インフルエンザのワクチンの案内が来て、
ああ、もうそんな時期かと思う。
 思えば昨年は新型インフルエンザで大変だったなあ。
 昨年の私の予想通り、ソ連型は姿を消したため、
今年の予防接種は、
パンデミック2009(H1N1、いわゆる新型インフルエンザ)、A香港型(H3N2)、B型
の3種の「ブレンド」になりました。
 昨年のように「新型」「季節型」と分けて打たなくていいわけです。
(ホントは去年もこれができればよかった。)
 さあ、今年の流行はどうなるか。
 昨年かかった人は、おそらくまだウイルスの変異があまり無いと思われるので、
かかりにくい、と思います。
 昨年かかってない、おそらく3~4割のヒトを中心に流行があるかもしれません。
 問題は、ウイルスが2年目に感染力や病原性を増すことがある、
という過去のデータです。
 事実スペイン風邪ではそのような事がありました。
 新型ウイルスが人間の細胞内での暮らしに慣れて、
よりスムーズに増殖をするようになるため、と考えられます。
 この点は要注意ではあります。
 しかし、一方いい話題も。
 近年、急速に増加してきたタミフル耐性ウイルス。
 そのほとんどが「Aソ連型」でした。
 今回、Aソ連型の「消滅」により、その点はリセットされちゃいました。
 つまり、現時点では、タミフル耐性ウイルスはほとんどいないはず。
 さて昨年の「新型」で、日本のインフルエンザ死亡率はダントツで世界最低でした。
 人口10万人対の死亡率で、
日本は0.16、これはドイツ0.31などに比べても優秀で
カナダは1.32、アメリカに至っては3.96です。
なんと日本の25倍の死亡率です。
 これは初期からタミフル、リレンザなどの
抗ウイルス薬が使用できたことによるのは明らかで、
日本の国民皆保険制度の「いいところ」が発揮された形です。
 (オバマさんも国民皆保険、やりたいわけだ。)
 しかし、いずれ「新型」も耐性化する。
 今年は新たに吸入式の抗インフルエンザ薬「イナビル」が発売になります。
 現時点では、タミフル、リレンザ、そしてこの新しいイナビルを
バランス良く使って行くことが「耐性化」を遅らせるポイントでしょう。
(単一の薬剤だけを使うと早く耐性化します。)
 そして、何といっても大事なのが予防のワクチン。
 抗ウイルス薬を「予防」に使うのはやっぱりダメですよ。
 昨年かかった人もできるだけワクチン打っといた方がいいです。
 去年のような事態にはならないと思いますが、
今年、どんなことになるかは実際、ふたを開けてみないとワカラナイ。
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

2件のコメント
2010.09.15

今日は「老人の日」。


 さて、本日9月15日はもと「敬老の日」。
 数年前から、いわゆるハッピーマンデーという、
よくわからん(でもうれしい)法案によって、
敬老の日は月曜日に移動になった。
 で、トイレのカレンダー見てたら、
今日9月15日は「老人の日」?
で、今度の9月20日が「敬老の日」??
 両方あるの?
 てえことで、ちょっと調べてみると、
そのハッピーマンデー法案のとき、「全国老人クラブ連合会」
という団体が猛反発をし、
結果的に9月15日を「老人の日」として残したらしい。
 ふーーーーん。
 そんなに重大な意味があるのか?
 で、さらに調べると
昭和22年に兵庫県のある村で、「年寄りの日」ってイベントを行い、
それが村レベルから県レベルに拡大し、さらに国家レベルに発展したらしい。
 で「年寄り」ってのはちょっとあれなので名称が
昭和39年に「老人の日」に
そして昭和41年に「敬老の日」に変わり、祝日になったという。
 ああ、もともと「老人の日」だったのか。
 小学生のころ「敬老」って言葉が難しくて、
「老人の日」で休みなんだよねー、などというと、
親や先生に正されたが、由緒ある言い方だったわけじゃん。
 しかし、全国老人クラブ連合会が、そこまでこだわって
死守(?)した9月15日の由来はどうもあいまいのようだ。
 8月は暑いし、10月は稲刈りだからその間で、
くらいの意味のようなんすけど・・・。
 そもそもこの「全老連」って老人クラブの集まりみたいだが、
なかなか、お元気そうです。
 ホームページを見ると「クラブ活性化3カ年計画」なんてのがあったりして。
 ううむ。
 60歳以上が入れるらしい。
 って、オレもあとわずか9年で、入会資格が発生してしまうぞ。
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

コメントはまだありません
2010.09.14

「本を焼く国ではやがて人を焼くようになる」


 アメリカでキリスト教の神父さんが、
イスラムに抗議するため、
コーランを燃やす企てをしたということが報道されてました。
 結局オバマ大統領の説得等で、
実行にはいたらず良かったわけですが、
どう考えても良識ある知識人の行動とは思えませんね。
 私は、宗教は特に信仰はありませんが、
必ずしも否定するものではありません。
 神様なんてもちろんいないけど、
人間が社会的動物として円満に生きていくための「方便」だと思います。
 しかし、本質的には「虚構」の上に成り立ってるわけですから、
深く入り込むとムズカシイ。
 異なる考えがあるときに一方を認めると、
他方の教義はうそだなんてことに。
 でも、人が幸せにならない宗教なんて意味ないです。
 だから、宗教のために争ったり、自己を犠牲にするのは
本末転倒です。
 仏教はどうか良く知らないが、
イスラム教もキリスト教もその意味ではセマイ。
 最近、宇宙科学者のホーキング博士が、
「宇宙の誕生には神は必要なかった。」
と、述べたところ、教会関係から多くの批判があったと。
 今どき、なーにをいっとるんじゃあ。
「想像してごらん、天国などないと。
 やってみれば、簡単なこと。
 足下には地獄などなく、上には空だけが広がっている。
 想像してごらん、
 殺すものも、犠牲者もなく、国家も宗教もない世界を。」
 っていうジョン・レノンの有名なこの歌、
歌詞どおり歌っちゃダメ、
というとこもあるらしい。
(私の個人的な訳詩なので悪しからず)
 進化論を否定しちゃう一派もいるらしいからなあ。
 まあ、もしイエスキリストさんが今生きてたら、
どうでしょうね。
 多分彼は人格者だろうから、怒りはしないけど
そんな人たちには、がっかりするでしょうね。
 もちろん、大多数のキリスト教を信仰する人々は、
自己の生活や社会をより良いものにするために利用してると思いますけど。
 そして、もちろん、同じくイスラム教を信仰する大多数の人々も。
注)タイトルはドイツの詩人ハイネの言葉だそうです。
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。
 

コメントはまだありません
2010.09.13

相性の良さは幸運を呼ぶ。


 行ける範囲のアウェイゲームは行くわけだが、
このFC東京に関しては、今まで一回も欠かしたことが無い。
 昨年は「前夜祭」で飲み過ぎで大変だったけなあ。
参照⇒「PRIDE OF URAWA
 今年はシラフで参戦。


 2010年J1第22節
  FC東京    0-1     浦和レッズ   (味の素スタジアム)
     (前半  0-0)
     (後半  0-1)


 7時キックオフだと電車では帰ってこれないので、
車で行く。
 試合前に恒例のこの友人と握手。
 瓦斯サポのY瀬君。
昨年のブログにも載ってましたが、このアゥエイゲームの日に年一回会うのだ。
 七夕みたいなのだ。(別に恋人ではないけど)
P9120339_convert_20100913131820.jpg
「Y瀬君、今年も、例年のごとくよろしく。」
と行ったら、イヤな顔をしていた。
 実はこの6年間全公式戦でFC東京には負けなし。
 相性抜群なのだ。
(しかし、その前は全く逆だったんだけど。)
 さて、試合は、相変わらず、足元のパスが多く、
シュートまで時間がかかるレッズだった。
 しかし、FC東京もミスが多く、暑さと湿度を考えても
あまりレベルの高い試合ではなかった。
 しかし、相性のよさは健在で、
PKの1点を守り切って、今年も勝ち点3を稼がせていただきました。
 まあ、相手の攻撃も、シュートが
ポストに、バーに、はたまたギシの右手一本なんて、
ヒヤリ場面もそれなりに多く、
その運によっては、どう転んだかわかんない試合であったけど。
 20分に先制してピタッと足が止まってしまったFC東京に、
あの時間帯にもう1点取っておけばグッと楽だったはずだが。
 しかし、それに付き合ってこっちも足が止まっちゃうので、
ロスタイム4分が出た時は、
今年仲良しの「ロスタイムの悪魔」がまたいつ出るか
ヒヤヒヤのしどうしだったけど。
P9120352_convert_20100913083931.jpg
 まあ、よかったよかった。
 帰り、飛田給駅が何か混乱してるなあ、と思ったら、
なんと京王線人身事故で上下線不通だったらしい。
 おお、車で来て正解だあ。
 ついてる時はついてるなあ。
 そんなわけで、Y瀬君、来年もよろしく。
 そのためにも残留するのだぞ。(上から目線)
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

2件のコメント
2010.09.10

多剤耐性アシネトバクター

 多剤耐性菌が問題になっています。
 要するにほとんどの抗生物質が効かない細菌です。
 多剤耐性アシネトバクターによる院内感染が
帝京大学で発生したり、
インドから帰国した男性から
NDM1といわれる耐性酵素を持つ大腸菌が検出されたとか。
 でも、なかなかこういう事の本質が正確に伝わらない気がする。
 やたら、こう恐怖をあおったり。
 オソロシイデスネー、しか言わないゲストコメンテーターとか。
 報道する側がそもそもきちんと理解してないような気がするなあ。
 新型インフルエンザのときにも感じた、
もやもやを感じてしまいます。
 多剤耐性アシネトバクター、実は当院でも患者さんから検出されてます。
 驚くことは無い。
 アシネトバクターは、そこいらにいる弱毒菌。
 セラチア、緑膿菌、アシネトバクター、キャンピロバクター、エンテロバクターは
その頭文字をとってSPACEと呼ばれる弱毒菌5人衆だ。
(緑膿菌はPsudomonasでPなのだ。)
 まず、耐性菌はどこにでもいる、という認識が必要です。
 しかも、普通は何も悪さをしない。
 健康なヒトに病気を起こすことはまず、ありません。
(ただ、慢性性中耳炎だけは別です。いつも困ってます。)
 問題はこういった耐性菌を世の中に増やさないこと。
 抗生物質の濫用によって、こういった菌が
「選ばれて」いるわけだ。
 健康な人々が抗生剤を飲むことによって、
薬の効く菌は死滅するがその分耐性菌が増える。
 その耐性菌はその人には直接何の影響もないが、
巷に出て行って、社会に潜伏する。
 多くは死滅しちゃうんだろうけど、
数が重なると、そっから病院とかに紛れ込んで、
時に、「免疫弱者」に重大な感染症を引き起こすわけだ。
 セラチアも、ちょっと前、院内感染で問題になりましたね。
 だから、カゼのときは抗生剤は飲んじゃダメよ、
といつも言ってるんだがなあ・・・・。
 また、そのうち機会を見てこのブログで耐性菌のお話をしたいと思います。
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

続きを読む »

コメントはまだありません
2010.09.09

「味感」お勧めです。


 先日、会食の折、桐生の日本料理「味感(みかん)」さんに行ってきました。
 実はここんちのお子さん「ユーマ君」「ソーマ君」は当院の患者さん。
 お母さんも美人だが、こいつらも可愛い。
 いつもわざわざ桐生から来院いただいてるので、
我々も是非お店にお伺いしたい、
と思ってたのがやっとかないました。
 ご主人は関西で修業されたときいてましたが、
さすがの美味しいお料理で、大変満足。
 ご馳走様でした。
 桐生近郊の皆さん、ゼッタイお勧めのお店です。
 せっかくですから、ご主人と奥さんとお子さんたちを公開。
P9070300_convert_20100908183948.jpgP9070301_convert_20100908184047.jpg
 美人の奥さんは大阪出身で、何と旦那が修行中にゲットしちゃったらしい。
 やるなー。
 参考までにご覧ください↓

味感 [ 和食 ] – Yahoo!グルメ

店舗情報をご覧になるには、JavaScriptの設定を有効にする必要があります(0003732500)。

 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

2件のコメント
2010.09.08

噂のホメオパシー


 ホメオパシー、最近話題になってます。
 なんか、病気のエキス(?)みたいなものを
すっごく薄めたやつを「砂糖玉」に浸み込ませた
「レメディー」と称するものを飲むのだという。
 すると「自然治癒力」がアップして、
病気が治るらしい。
 そんなん、
めちゃくちゃインチキに決まってんじゃん。
 このホメオパシーを信奉する助産師さんが自己判断で、
新生児に当然投与するべきビタミンKを投与しなかったため
死亡事故につながり問題になったらしい。
 死ななくてもいいのに亡くなってしまった赤ちゃんは気の毒だし、
ご家族の悲しみ、怒りがどれだけのものかと思うと
本当に心が痛みます。
 まあ、野球選手がつける首輪や、
最近ゴルフ選手が手にはめてるリングは、
効果が無いことは承知の上でファッションでつけてる人が多いとは思います。
 安産のお守りや、家内安全のお札や、
魔よけの鈴や、占いや、風水もみんな同じ。
 意味や効果は無いけど、まあ、気休めみたいなもんだ。
(オレが浦和の試合があるとき必ずはく「赤いパンツ」みたいなもんだ。)
 しかし「ホメオパシー」のように「医療関係者」が、
明らかに効果が無いものを、効くように宣伝するのは問題だ。
 げに、医学の進歩を妨げるのは、
皮肉にも我々生物が生まれ持った「免疫力」、
つまり「自然治癒力」だ。
 まったく効果が無い薬を飲んでも、
場合によっては治癒に逆行する治療をしても、
ある程度は、人間の体はちゃーんと治ってくれる。
 それを、この治療のおかげで治った、
と誤解する、医者や患者が医学を誤った方向に進めてしまう。
 実際にもいるんですけどね。
 体がだるいからといって、ビタミン剤の点滴をしたり、
熱があるからカゼですねといって抗生剤を出したり、
細菌性の胃腸炎に下痢止めを出したり・・・・。
 でも、そんなことをしても体はちゃんと治っていく。
 ビタミン剤の点滴で体が元気になるはずないし、
カゼのウイルスには抗生剤は無効だし、
感染性の下痢にロペミン使っちゃダメなのに。
 ただ、ホメオパシーの場合でヤバイのは、
ホメオパシーやってると、
他の治療薬はいらない、いや使っちゃダメ、
といってるところだ。
 それが、まさに直接今回の悲劇につながったわけだ。
 一億倍に水で薄めた病原物質が、自然治癒力を高めるなんて、
あまりにも荒唐無稽で、ちょっと考えればわかりそうなものなのに。
 ホントに、加持祈祷、まじない、新興宗教の世界だわ。
 それに医学的根拠があるかのように装ってるところが、
罪深いですね。
 ためしに「ホメオパシー」でググルと、
いっぱい怪しいの出てきますねー。
 まだ、やってるんだ。
 少なくとも不幸な被害者を二度と出さないように、
各方面から啓蒙していきたいですね。
 人気ブログランキングへ

↑ランキングに参加しています。一日一回応援のクリックをよろしくお願いいたします。
拍手ボタンもよろしくねー。

コメントはまだありません
医療系をまとめました。
2010年9月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
最近の投稿 最近のコメントカテゴリー アーカイブ