ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.06.09

カマキリ騒動

 最近我が家のお風呂場でちょっとした騒動があった。
 カマキリの赤ちゃんが大量発生したのだ。
 カマキリはご存知の方も多いと思うが、
「卵哨」と呼ばれる、ヘチマを干したような卵の「ケース」から
幼虫が孵化する。
 しかもその数、軽く百匹以上。
 カマキリはチョウや甲虫と違い「さなぎ」の時期を持たない「不完全変態」だ。
 しかも、セミやトンボと違いほぼ「完全」な「不完全変態」だから、
親とほぼ同じ形の赤ちゃんが生まれてくるのだ。
(ちなみに全く形態の変化しないものを「無変態」といい、これは「シミ」がその代表である。
「シミ」って虫、知ってるかなあ。
本の紙とかをなめるので「紙魚」と書きますが。)
 カマキリは「無変態」ではないが、親と違うところは翅の長さくらい。
 大きさは小ぶりの「蚊」の成虫くらい。
 線の細さも、ちょうど「蚊」とそっくりだ。
 でもちゃんと三角の頭があって、両手にカマがあって。
 これが、可愛いんだわ。
 思わず、老眼鏡かけたくなるくらい。
 しかし、お風呂場では溺れちゃうので、
発見者の妻がビニール袋持って一生懸命集めては窓の外に放していた。
 なにしろ、手でつかむとみんな潰れちゃうんで厄介なのだ。
 何十匹も「解放」したのだが、いまだお風呂に入ると何匹か壁にはりついてる。
 そのたびに見つけたヒトは慎重に指先に誘導して逃がしてあげるのだが。
 夕べも2匹、「脱出」させたぞ。
 しかし、こんなか弱い生命が、どれだけ生き残るのか。
 それこそ、チョウや甲虫類と違って卵の数が多い、ってことは、
魚やクラゲみたいに「淘汰される」確率を読み込んだうえでの赤ちゃんの数なわけですけど。
 でも、まあ、どんな生命でも、
少なくとも赤ちゃんには
生存にチャレンジする権利があるわけですから。
 親が変なとこに卵産むもんだから、子供は苦労だわ。
 がんばれ、ウチの赤ちゃんたち。
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