ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.01.29

話の食べやすさ

 今週は月曜日は夜、日赤の症例検討会。
一昨日は、佐野足利の耳鼻咽喉科集談会。
昨日は昼休みに、校医をしてる小学校の学校保健委員会。
夜に喘息吸入薬の研究会。
 なんか、そんなんばっかじゃったのー。
 集談会では座長なんかやらされたため、苦手なネクタイ、スーツで出かけたのですが、
特別講演の元NHKの気象情報やってた「村山貢」氏の話はなかなかおもしろかった。
 この人はもちろん医者じゃないけど、
かえって客観的にデータだけを分析するので、
我々としては切り口が新鮮だ。
 しかも、マスコミ、テレビの仕事も多いためか、
話が達者でポイントが明確でわかりやすい。
 質問をすると
「そのことはさっき触れなかったんですけど、実はこういうデータがあって・・・」
と、いう形で説明してくれる。
 要するに持っているたくさんのデータから素材を選んで、講演を構成してるわけだ。
 そう、ものを教える、伝える、ってことは、その事柄についての
100%、360度の知識があったうえで、
テーマ、聴衆に合わせて、食べやすい形にカット、盛り付けして聞かせる、
という、いわば「シェフ」や「板前」のようなテクニックが必要だ。
 その意味で、昨日の学校保健委員会、
インフルエンザについてコメントを求められた校医の先生はすごかった。
 結構おジイちゃんなんだが、小学5,6年生を相手に
「皆さんには難しい話をしてもわからないと思いますので、簡単に説明しますと、
インフルエンザの時 マクロファージ から放出される サイトカイン が・・・・」
てな話を、H1スペイン風邪からH5鳥インフルエンザに至るまで
15分以上にわたって淡々と説明していた。
 まるで、「冷凍マグロ」が、そのままどーんと一匹出て来たような感じで、
子供たちには、いや、先生方や、PTAの人も、どっから食べていいかわからなかったのでは。
 最後にぼそっと
「大丈夫ですか、何か質問ありますか。」
って言われてもなあ。
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