ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.12.02

今度の日曜日もインフル外来します。


 さて、先日「今度の日曜日、インフル外来します
で、お知らせしたとおり、結婚式の前にインフルエンザ外来をしました。
 最初に来たのがいつもウチでかかっていて、
チューブ留置術までしたことある「おなじみさん」だったのでビックリ。
 それほどたくさんの患者さんでごった返すということは無く、
待ち時間もほとんど無く淡々と過ぎました。
 後で、聞けば日赤のほうはかなり混んでたとのことなので、
情報を伝えてこっちに回って貰うようにしとけば良かったかと思いました。
 どうせなら、普段インフルエンザ見慣れてない救急の先生よりこっちのほうが専門ですし、
何より、発熱者の間で長く待たされると、インフルエンザでなかった方まで
その場でインフルエンザに感染、ってこともけっこうありそうだ。
 それから、先日の日曜日ははインフルエンザ疑いでかかった子の中に、
急性中耳炎が2人もいました。
 2人とも小さい子なので、本人の訴えも無く、回りからは気づかれなかったのですが、
1人の子はすでに片方の鼓膜が破けて少し膿が出ていました。
 もちろんインフルエンザ検査は陰性。
 確かに幼小児の発熱で最も原因として多いのは風邪で、
インフルエンザも広くは、この範疇ですが、
次に発熱の原因として多いのが中耳炎ですから、
耳鼻咽喉科医が担う役割は多いなー、と感じます。
 今回の中耳炎の子にしても、フツーにいけば耳鼻科までまわってくるのは
もう少し時間がかかってしまうわけで、ラッキーでしたね。
 で、ややインフルエンザ減ってきたようですが、
まだまだ出てますので
今週末の日曜日、再び、インフルエンザ外来をやります。
 インフルエンザ疑いの発熱の方は9時半から12時の間、受診できます。
 問題は、前日「CRP」のライブなので、
私が日曜日に二日酔いから立ち直ってるかどうか、なんですが。

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2009.12.01

師走の花粉症


 今日から「師走」。
「師走」は各月の古称の中でも、ダントツに知名度が高いだろう。
「皐月」や「弥生」はまだしも「文月」や「長月」はあまり日常に出てこない。
「師走を迎えてあわただしいですが・・・」なんてのはよく聞くが
「卯月になり新年度を向えて・・・」なんてのは聞いたことが無い。
 ここんとこ、毎日インフルエンザの話しばっかですが、
今日は別の話を。
 最近、外来でよくあるパターン。
「なんか、先週から、くしゃみやノドがイガイガして、せきや鼻水が出ます。」
「ああ、そうですか診てみましょう。」
「お願いします。」
「ノドなんともないなー。熱はどうですか。」
「熱っぽい感じもなくは無いですが、計ってみると熱はありません。」
「ハナ診てみましょう。あ、こりゃ、花粉症ですね。」
「花粉!ブタクサですか?」
「いえ、ブタクサはとっくに終わってます。原因はスギです。」
「えー!もう、スギなんですか?」
 実は「もう、スギ」ではなく「今が、スギ」なのだ。
 スギはご存知のように春先2月下旬から3月を中心として4月上旬まで花粉を飛ばします。
 ところが、今頃、花粉を飛ばすことがあります。
 スギの花粉は夏の間に作られます。
そして一冬越して、来春あたたかくなってくると飛散するわけです。
 一方、11月後半の気候はちょうどスギが花粉を飛ばす3月の気温に近い。
 今年のように11月の前半に寒い日が続き、その後気温が上がると
スギは「だまされて」花粉を飛ばしちゃうことがあります。
 もちろん、量も少ないし、期間も短く、範囲も限定されています。
 ただし、もともとスギ花粉に対する体質が「強い」ヒトが、
「運悪く」ハマッちゃうと、発症しちゃうわけです。
 もうそろそろ終わると思いますが、思い当たるフシのあるヒトは、ご用心を。

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