ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.12.07

インフルエンザで、最近よく訊かれる事


 ライブ終わって日曜日の朝、電話がなる。
「あ、先生ですか。ブログで見たんですけど、
インフルエンザの外来やるって。
で、うちの子今朝から耳が痛いって言ってるんですけど
それも診てもらえるんですか。」
「ええ、もちろん、いいですよ。」
「ありがとうございます。ところで二日酔いのほうは大丈夫ですか。」
「!!・・・・・はあ、だ、大丈夫です・・・。」
 そーいや、ブログにそんなこと書いたっけ。
しかし、いきなり電話で直に訊かれるとは・・・。
 てなわけで、日曜日はまたインフルエンザ臨時外来をやりました。
いや、二日酔いではなかったです。
ライブのおかげで声はガラガラでしたが。
 ピークは過ぎたようですが、けっこう来ましたね。
最後の子はインフルエンザでなく「溶連菌感染症」だったですが。
 高校生→中学生→小学生と来て、
ここんとこ小さい子のインフルエンザがやや増えてるのが気になります。
 ウチはまだ大丈夫ですが、
市内ではもうタミフルドライシロップがない病院もあるみたいで・・・・。
 まあ、病原性は季節型より低いとはいえ、
今後変化する可能性は大いにありますし、
小さい子の場合、中耳炎なんかを合併してくることが
少なからずありますので要注意です。
 さて、最近よく訊かれるんですが
「家族でインフルエンザが出て、その後少しだけ微熱があったのだがそのまま治まった。
どうすればいいのか?検査は?治療は?」
ということがあります。
 以前書いたように、発熱等の症状でインフルエンザ感染が明らかであれば
検査の必要なくタミフル、リレンザなのですが、
逆に熱がなければ検査は原則必要ないですが、やっても多くは「陰性」です。
 その場合にはタミフル、リレンザは必要ありません。
 インフルエンザはウイルス感染ですから、
状況によって、感染の程度に差が出ます。
 例えば「水ぼうそう」でも、全身に水泡ができ高熱が続く人もいれば、
3,4個ポツポツ出ただけで治っちゃう人もいます。
 さらには、かかった覚えはないが血液検査をすると抗体ができていた、
なんていう「不顕性感染」もあるわけです。
 インフルエンザウイルスも最終的には「抗体」が処理して治るわけですから、
熱が下がっちゃえばそれでいいわけです。
 溶連菌みたいに菌が残って、慢性化するってことはありません。
 ただ、「水ぼうそう」や「おたふくかぜ」みたいに
血液検査をしてかかったかどうか調べることが
今のとこはできないので、
はっきりしなかった人は予防接種をする意味はあります。
 このところ寒くなって合併症を起こす確率も増えているので
特に小さい子供にとっては、まだまだ油断できないインフルエンザです。

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