ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.10.19

従来型インフルエンザと新型インフルエンザ


 今日から、医療従事者は新型インフルエンザのワクチン接種が開始されます。
 って、朝のニュースで言おうが、どこにもワクチンないよ。
何の連絡もないよ。
 というわけで、今日もたくさんの新型インフルエンザの患者さんの診察をする。
ワクチンまだ打ってないのに、自分は相変わらずマスクもしてないけど。
(職員にはみんなしてもらってますが)
 その代わり手洗いは、ヒマがあれば、いやヒマが無くてもやっていて、
外来のペーパータオルはどんどん消費されていく。
 言っとくけど、インフルエンザ、なんといってもうがいより手洗いです。
うがいはたいして効果が無い、と考えていいが流水の手洗いは効果的。
ただし、タオルは使い捨てのペーパータオルですよ。
 それにしてもインフルエンザ、急激に増えてますね。
 市内のある学校では、修学旅行に行ってインフルエンザが学年中に広がったらしい。
旅行中に熱で3人帰ったそうな。
いろいろ事情はあると思うが危機管理ができてませんな。
 一方、季節性の従来型インフルエンザについては、当院は今日から予防接種の予約開始。
 噂ではすでに予約でいっぱいでキャンセル待ちの病院もあるみたいで
受付は朝から電話応対に追われてた。
 ところで、最近思うのですが、季節性のインフルエンザ、今年はどうなるんだろうか?
 かつて、「スペイン風邪」といわれたインフルエンザはH1N1であることが後にわかった。
その後、1957年「アジア風邪」と呼ばれるH2N2型が流行した時にH1N1は姿を消した。
さらにその後「香港風邪」と呼ばれるH3N2型が流行し、その前のH2N2は姿を消したのです。
それが1968年のことです。
 つまりココまでは、A型は流行するのは常に1種類、ってことになります。
 しかし、1977年に流行したソ連風邪はH1N1型。
つまり消えていたスペイン風邪の亜型だったのです。
 そしてこの時に、H3N2は消えなかった
 だから、最近はAソ連型、A香港型、そしてB型が毎冬流行し、
予防接種もその3種類が入ってます。
 新型インフルエンザはH1N1の亜型です。
 さて、この冬、果たしてソ連風邪は姿を見せるのか、
新型の登場とともにまた消滅するのか?
はたまたA香港型はどうか。
 ひょっとして、従来型、出なかったりして・・・。
 まあ、それはわかんないし、B型は少なくとも残るだろうから、
とりあえず従来型ワクチンは打っといたほうがいいですけどね。

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