ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.10.02

ダム問題について

 群馬県の八ッ場ダムの問題が連日話題になってますね。
 以前、群馬県に住んでおり、当然あの辺も何回も行ったことがあります。
 ただし、この問題について詳しく知ってるわけではないので、
誤解や知識不足があるとは思いますが、
基本的に、私としては中止の方針に賛成ですね。
 ポイントは公共事業は決して中止されないという慣例を打ち破ることです。
 一般の会社なら、この事業にお金をかけるとかえって利益が損なわれる、
ということがわかれば、躊躇なく中止されるでしょう。
 日本人は特に、自腹を切るのはいやだが、
公の金は使うだけ使わなきゃ損、という考えが強いようです。
 会社の金なら高いボトル入れちゃえー、みたいな。
 ことに公共事業は、次年度の予算獲得のためとしか思えないような
明らかにいらない道路工事が年度末になると多いですね。
 また、これは推測ですが、公共事業の工事費ってワリがいいんじゃないかと。
 もちろん公正な入札によって決められてる(はず)だが、
交渉で、そこんとこ、もっと何とか安くしてよとか、お役所は粘らないでしょう。
 多分、利益の幅は一般工事よりいいのでは。
 だって、例えば、ウチも足利市から委託されて高齢者のインフルエンザ予防接種をしてます。
高齢者の窓口負担は1000円だけど、差額分は市からウチに支払われます。
その差額分を加えたインフルエンザの接種料金って、
ウチが一般の方に打ってるインフルエンザの料金より、かなり高いのです。
当院は、一般や特に子供の接種が多いので、高齢者の接種はごくわずかなんだけど、
老人が多い病院はけっこう”おいしい”でしょうね。
 そんなことから推察される、公共事業の”うまみ”があるという気がするんだなー。
 高速道路のガードレールの単価がびっくりするほど高い、何て話も聞いたことあるし。
 また、そんな業者から「よろしくお願いしますよ。」なんていわれてる、
自民党系の人が中心になって反対運動してたりして。
(群馬県、自民党強いし。)
 まあ、住民の方にはしっかりした補償が必要でしょうが、
何億円もう使ったんだから、やり遂げねば、ってのはありえないですね。
ダムなしでのしっかりした地域活性のプランが提示されればいいでしょうね。
 もう一つ、ダムは川をダメにします。
 最近は行かないけど、私、カナディアンカヌーが趣味で日本中あちこちの川に行きました。
 北は釧路川から南は四万十川まで。
 ダムのない川はほんとにいいです。
 ダムができると、川の水はダム湖の下の方から川に流れ出します。
深層の水は水温が低いため、その川は生物の棲みにくい川になってしまうのです。
 四万十川に行ったとき、その生物の豊かさに驚きました。
魚や貝、エビや昆虫など、それはすばらしいものでした。
 もちろん、治水や水源の確保のためどうしても必要なダムはあるでしょうが、
できるだけダムは無いほうがいい、という気がします。
 まあ、今回の話は、私の専門分野ではありませんので、
いや、それは違う、っておっしゃる方もありましょうが、
あくまで一市民の考え、ってことで。
 

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