ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.04.30

新型インフルエンザについて

 
パンデミックとかエンデミック、エピデミックなんて言葉は
大学時代、「公衆衛生学」の授業で習いました。
「懐かしいー」なんていってる場合ではないぞ。
 さて、今回の豚インフルエンザは一応、新型インフルエンザと認定されたようです。
 WHOもフェーズ5を宣言し、いよいよパンデミックか、というところですが、
心配なのは、情報が正確に伝わり、正確に認識されるか、というところ。
 我が国でも、この調子だと近々患者発生、となる可能性は高い。
 その時の、国、地方自治体、医療機関、会社、学校その他もろもろの対応が
きちんと行くかどうか。
 何せ、見えない相手だからその辺が大変。
 狂牛病や鳥インフルエンザなどでも、間違った認識で見当違いの反応をしたり、
納豆ダイエットでいきなり納豆がスーパーから消える国だから、
今後、相当慎重に行かないと、大変なことになりますよ。
 そもそも、ウイルスってのがまず難しいヤツです。
 病原微生物として、よく細菌(バクテリア)との混同が見られますけど
ウイルスは細菌よりずーっと小さいもんで、
そもそもウイルスは生物ではない。
 細胞を持たず、それ単体では増殖できない。
 例えば、細菌を培地といって、栄養のある場所(寒天を引いたシャーレなど)におけば
増殖してコロニーをつくる。
 ところが、ウイルスはいくら栄養があっても動物の体の外では増殖できない。
他の動物の細胞内に侵入してはじめて増殖することができます。
 簡単に言うとウイルスは殻に入った遺伝子そのもの。
 生物はDNAに書かれた遺伝情報によって自己を複製しますが、
ウイルスはその遺伝情報だけを持って渡り歩いてるのだ。
他の動物の細胞に侵入し、そこにあるものを使って自らの複製をつくる。
そして、増殖して細胞を破り、またそれぞれが別の細胞に侵入する。
 例えて言うと、ある料理のレシピだけ持ってる人が、
マンションに入ってきて、勝手にある家に上がりこんで、そこんちの冷蔵庫を勝手にあけて
よそのキッチンを勝手に使って自分の好きな料理を作って、食い散らかしていくようなもの。
 いやー、こりゃ迷惑だわ。
 ちなみに免疫とは、一回そんな被害にあったマンションの住民が覚えていて
「あー、あのヒトよー。ダメダメ、追い出しましょう。」
といって、料理を作る前に追い出しちゃうこと。
 ワクチンとは、本人ではないが、写真とか扮装で
「こんな風体の人が来たら、危ないので追い返してください」
と予習すること。
 で、今回の新型インフルエンザで困るのは、誰もまだそいつを見た事がないので
とりあえず、マンションに入り、家の中まですぐ入っちゃうって事。
 ただ、どれくらい侵入しやすいとか、どれくらい食い荒らされるかは、まだわかんないわけだ。
つまり、ウイルスで問題になるのは
1.ウイルスの感染力
2.ウイルスの毒性

の2点です。
 まだ、この辺正確にわかってません。
またその毒性なんかも途中で変化する場合もあります。
最初は、サラダくらいだったけど、途中からフルコース作るようになっちゃったとか
または、その逆とか。
 いたずらに騒ぎすぎるのはいけないが、甘く見るのはもちろんダメです。
 きちんとした情報のコントロールが大事でしょうね。
 かつての「タミフルが消えた冬」のことを考えると(過去の私のブログを見てください)
すっごい不安です。
 大体、インフルエンザだけど0歳でタミフル飲めないからメイアクトを出します、
なんてことを言う医者がいるくらいだから・・・。

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2009.04.30

内容か結果か


 ゴールデン・ウィーク始まったということで(まだ、連休には、なってないけど)
足利市駅に行くと、人だらけ。
フラワー・パークの藤が見ごろで、駅からシャトルバスが出てるようだ。
みんな、出かけたい気分になる季節みたいで、
東京行きの「りょうもう号」もほぼ満席だった。
 で、きょうはアウェイ、清水戦だ。
場所は「日本平」ではなく、「エコパスタジアム」。
ここは実は初めてです。
東京駅からは「こだま」で掛川まで行く。
「こだま」って乗るのはじめてかも。
 バスで山の上に登ってくのは「日本平」と似てるなー。
やっぱ、帰りは渋滞しそうだから、歩きで「愛野駅」からにするか。
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 さて、何は無くても、まずビール。
埼スタは車なので飲めないっすからね。
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 パルちゃんショー。
いつもこれで気合が抜ける。
(あと、レースクイーンみたいなおねえちゃんが踊るショーも。)
P4290013_ks.jpg
 さて、みかん星人には負けないぞー。


 2009年J1第8節
  清水エスパルス  2-2   浦和レッズ  (エコパスタジアム)
        (前半  1-1)
        (後半  1-1)


 前節とはピッチの状況が良くなったこともあり、またパス・サッカーのペースが戻ってきた。
中盤を支配し、効果的にサイドに散らす。
左サイドがつまり気味な一方、右サイドの暢久の前にスペースができ、
ここから再三チャンスができた。
 しかし、痛恨のPK。
闘莉王は高さ強さがあるが、スピードの面で裏を取られると弱い。
まあ、しょうがない。
これで1-0の勝ちはなくなったな、と思ったけど。
 前半に追いついたのは良かったし、
選手たちも落ち着いていた。
 そして、後半。
直輝のシュートはよかったねー。
みんなで「直輝」コールをやったあと、
場内発表は「原口元気の得点」!?
アウェイとはいえ、そりゃないっしょ。
 さあ、これで1点リードの勝ちパターンだ、と誰もが思ったのだが・・・。
 内容の悪い1-0の勝ちと、内容の良い2-2の引き分けは今の時点のチームでは
どっちが、いいの?
 直輝の初ゴールが、生で見れたことに免じて
まあ、今日はこれはこれで、良かったとしよう。
 さて、また早く帰んないと、最終で帰ってこれん。
すると、帰りの「愛野駅」ごらんの大混雑。
ここは山手線か?
P4290023_ks.jpg
 んでもって、入ってきた電車が何と3両編成!
 うおー、こりゃ乗れんなー、と思ったが、意外とすんなり。
あれ、乗らない人が多い。
実はこの電車となりの掛川止まりなので、清水や静岡の人は次の熱海行きを待ってるわけだ。
 で、予定より10分早い電車に乗れたので、
予定より30分早い新幹線に乗ることができ(こだまは1時間に2本くらい)、
予定より1時間早い、最終の1本前の足利市行きに乗れたので(こっちは1時間に1本しかないのだ)
今日は早く帰宅できました。
 今日はいいこともあったし、悪いこともあったなー。

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