ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.07.14

会議は踊る

 洞爺湖サミット、あっという間に終わっちゃいましたね。
なんか決まったのでしょうか。
 温室効果ガスの削減目標も、結局アメリカの参加や、中国、アフリカ諸国の協力も
中途半端に終わったようです。
 会議って、物事、決まらないです。
 かつて、私が病院に勤めてた頃、もっともキライだったのが月に一度の部長会議です。
 各診療科の部長が集まって、会議をするわけですが、
大体は、事務長の月間収支報告を聞いて、院長が「もっとがんがん稼ぐように。」
と、訓示をたれる。大体は、報告なのであまり議論はありません。
「たくもう、夕方の手術の忙しい時間に、こんな無駄な時間を。」
と、年中思ってましたが、なんせ部長会議では、
一番の若輩なので黙って、早く終わんねーかなー、と思ってました。
 ある時、病院のカルテを新しくするという議題がありました。
 紙の質がどうの、厚さがどうのと、あーくだらねーなーと思って聞いてました。
 そして、各診療科ごとに表紙を色分けするということが決まりました。
 そこまでは、良かったのですが、じゃあ、どこが何色にするかということになった時に
議論が紛糾しました。
「いや、うちは、青がいい。」
「赤は血を連想するからなー。」
「私は緑が好きだ。」
「紫はチアノーゼを思わせ当科としてはちょっと・・・。」
 うーん、これは終わんねーぞ。
大体、色なんてなんだっていいし、最初から決めとけばそういうもんかと思うのに・・・。
あせった私は、珍しく部長会議で発言しました。
「今、各科で使ってる指示箋が色別なので、そのままその色を使ったらどうですか。」
 さすがに誰も反対する理由がなく、あっさりそれで落ち着きました。
いやー、ほっとしました。
それで行くと耳鼻科はピンクであまり好きな色じゃないけど、別に関係ないし。
 会議の場で、物事が決まると思うのは幻想です。
やはり、会議は原案と、根回し。
会議の前には、もう決まってるってことにしないとうまくまとまらない。
じゃあ、会議って何だ?

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