ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.05.22

SASって何?

今日はSASの話です。
「そう、そうサザン・オール・スターズって活動休止するんですってねー。」
 そう、残念ですねー。私もよくカラオケで歌うしうちの息子も大ファンです。
でも、その話じゃないんだなー。
「ダイビングですねー。SASの製品使ってるんですかー。」 私はスキューバ・プロ社の製品が多いです。家族は使ってるけど。
でもダイビングメーカーのSASの話ではありません。
「あースカンジナビア航空か。北欧に旅行ですか?」
 スカンジナビア・エアラインズでもありません。
ついでにスペシャル・エア・サービスでもないぞ。(これはイギリスの陸軍特殊部隊だ)
 SASとはSleep Apnea Syndromeの略で「睡眠時無呼吸症候群」のことです。
 今夜、「SAS医療連携講演会」っていう、足利・佐野の医者を集めた講演会があって、
札幌でSASのネットワーク作りに成功している病院の先生を講師に招いて講演があり
その後のパネルディスカッションで、パネリストとして私が招かれたため行ってまいりました。
sas.jpg

 写真ちっちゃいなー。
撮影をたのんだ人が間違いだったかなー。
壇上の右手手前側にいるのが、私です。
 ほかは足利日赤と佐野厚生の先生と、開業医の内科の先生で、
私は開業医の耳鼻科代表として、お話をしてきました。
 睡眠時無呼吸は最近認知が広がっていますが、
夜間、睡眠が十分に取れないために、昼間の眠気や、傾眠傾向がおきます。
そのため、作業効率の低下や事故などが問題になります。
 しかし放置すると、高血圧、呼吸不全、脳血管障害、心臓疾患などを引き起こし
突然死の原因にもなるという恐ろしい病気なのです。
ただのいびきと侮ってはいけません。
 当院でも、何人もの方が治療していますが、
治療も耳鼻科だけでなく、呼吸器科、循環器科、内分泌内科、歯科、精神科など
さまざまな診療科の連携が必要になる場合があります。
しかしまだ、その治療の流れや方法は確立してるとはいえません。
栃木県でもこの疾患に対する、系統的な管理は行われてないのが現状です。
そのためには、基幹病院の整備と、開業医の認識と知識の向上が必要となるわけです。
 多くの潜在的な患者さんに対し、よりよい医療が提供できるように
今後のネットワーク作りは重要だと思います。
また、私自身もまだまだ勉強不足なので、もっとがんばってこの問題に取り組みたいと思います。

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2008.05.20

後鼻孔ポリープ

 今日は、朝から天気が大荒れです[emoji:v-279]。
一方、そのため外来は平穏です。
 よかった、今日はオペがあるのじゃ。すいてて好都合[emoji:v-290]。
 本日は「後鼻孔(こうびこう)ポリープ」の鼻内手術です。
 「後鼻孔ポリープ」とは、いわゆる鼻茸といわれるものが、
鼻の後ろの穴のほうまで大きくなって、塞がっちゃった状態、ってとこですかね。
 患者さんの症状は、鼻づまり(それもかなりひどい)です。
今日の方も、左鼻のポリープが鼻の後ろを回って右まで来ちゃってるので、
ゼンゼン鼻が通らない、って方でした。
 最近は、内視鏡を使って手術します。
術前にも内視鏡で、検査をしますので、職員もみんな、「モノ」を見てるわけです。
「後鼻孔ポリープ」の手術は、時々ありますが
職員が注目するのは、
「前から出るか、口から出るか。」
です。
 一般にこの手のポリープは大きいので、鼻の穴からは出ない場合があります。
そういう時には、
「口のほうに落ちますから、飲まないで出してくださいね。」
と、声をかけて切除します。
「はいっ、出してー。」
そーすると、口から小茄子見たいのが、べろっと出るわけです[emoji:e-437]。
 一度注意したにもかかわらず、
「思わず、飲んじゃいました。ごちそう様でした。」
という人がいましたが、まあ飲んでもどうってことないんですけどね。
 ただ、その時がっかりしたのは、職員です。
「どんな大きいのが取れるか。」
と、楽しみにしてるわけです。
 看護婦さんも内視鏡の画面で見てるから様子はわかります。
「お、今度出るぞ、出るぞ。[emoji:e-414]」
という無言の期待とともに、私が鉗子でムリムリムリッと取り出すと、
これまた声にならない歓声が上がります[emoji:v-424]。
 看護婦さんは患者さんに、
「ほらこんな大きいのが取れましたよ。これですっきりしますよー。」なんていいながら、自分の方がすっきりした気持ちになってる。
受付の子まで呼んで、見せてます。
患者さんはまだ手術中なので、そんなにすっきり感を味わってる余裕はないわけだ。
 今日のは、まあ小さい方ですかねー。
大分、薬で小さくしましたし。
看護婦さんが
「しなびちゃいましたねー。」
と少しがっかりしてましたが、その方が患者さん楽なんだって。
「小茄子の煮浸し」って感じでした。
 で、今日の方は副鼻腔に炎症がないので、回りの小さなポリープなんかを
マイクロデブリッダーでお掃除して、上顎洞自然孔をきれいにしておしまい。
 マイクロデブリッダーってのは、ポリープを切除するシェーバーみたいなもんです。
前から欲しかったんだけど、ついに昨年買っちゃいました。
高い器械で、特別な点数が取れるワケじゃないんで利益は出ないんですけど
まあ、グレコでもいいんだけど、ギブソン買っちゃったーみたいな。
いや、うーん、ちょっと違うなー。
トンカツの付け合せのキャベツの千切りつくるのに包丁で刻んでもいいんだけど、
電動野菜カッターだと早くてきれいでおいしい、みたいな感じ[emoji:v-398]。
 最後に鼻の中に軟膏のついたガーゼをつめます。
まあ、包帯の代わりみたいなもんです。
 そーいえば、軟膏ガーゼについて忘れられない思い出があります。
以前病院に勤めてた頃、手術室で器械出しの看護婦さんに
「じゃ、最後ガーゼつめるから、軟膏のばして。」
「はーい。」
「出来たー?じゃあまずガーゼ8つ折りでちょーだい。」
「・・・・・。」(なんか苦労してやってる様子。)
「どーした。」
「先生、出来ませーん。」
「へっ、何で。」
「この大きさのガーゼ、小さくて8回も折りたためません。」
「[emoji:v-362][emoji:v-364]・・・・・。あのなー8つ折りってのは8回折るんじゃねーんだよ。
いいか、1回折ったら2つ折り、2回折ったのは4つ折り、3回折ったのを8つ折りってゆーの。」

こんな鼻に入れるガーゼ8回もたためるわけねーじゃん。[emoji:v-406]

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2008.05.19

忙しい週末その3~オヤジバンドフィスティバル

 前日のバーベキュー、
「明日は、大事なオヤジバンドフィスティバルだから、今日はセーブして飲むんだ。」
などとみんなに言っときながら、結局べろべろになってしまった。(らしい。
 11時までに渋谷のライブハウスへ集合、ってことは9時には家を出なくては。
 何だかんだで、11時半頃やっと会場に着いた。
もちろん一番最後。
ギターを持って、へろへろでナントカ席につくと、
「小倉さん、やっぱ飲んじゃったんですね。」
と、ドラムの野口先生が耳うち。
「す、すまん。」
でも、俺以外のメンバーはこうなると予想してたらしい
 さて選ばれた、10バンドが集まったわけだ。
我々が選ばれたくらいだから、応募はせいぜい30かそこらかと思ってたら、
何と、250くらいの応募があったという。
ただし、半分は年齢制限その他で失格だったそうで(バンドのメンバー全員が40以上、が条件)
実質は125組だったそうだが。
それでも、125組の中から選ばれた、10バンド、ってのはすごいぞ。
ただし、これもウチは補欠繰上げなので125バンド中11番目てことだが・・・。
 で、リハが始まった。
 順番にステージに上がってリハーサルをやるわけだ。
出てくるバンドを見て
「ふん、ハラ出てるなー。ルックスなら、俺たちのほうが上じゃ。」
などと思ったのもつかの間、
「う、上手えー!」
出るバンド出るバンド、こいつら本とにただのオヤジかよ、と思うくらい上手い。
うまいっ、うますぎる、十万石饅頭か。(これ、テレ玉見てない人には分かりません。)
でも、顔見ると、ただのオヤジなんだなー。これが。
 ま、俺たちゃ11番目だから。
しかしその10番目と11番目の間に、やや技術的なギャップがあるようで・・・
 というわけで4時から本番。
とにかく、我々の持ち味は音の大きさだー。
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ステージに立つといつも楽しい
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二日酔いもなんのその。飛んだり走り回ったり。
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わずか10分のライブだけど気持ちよかったす
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 優勝は平均年齢56歳、紅一点の女性ボーカル&ドラムのSIXYでした。
まあ、結果はともかく、俺たちよくここまできたよ
最後にメンバーで記念写真。後ろが表彰式。
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 まだまだ、オヤジ度が足りないっすかね。(違うだろ、テクニックと熟練だろ)
でも、このままあと10年パンク&ロックン・ロールやれば、タイトル取れるかな。
しかし、体力が持つかなー。

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2008.05.19

忙しい週末その2~バーベキュー大会2008

さて、4時に試合が終了して、バーベキューに向かう。
 小倉耳鼻咽喉科主催バーベキュー大会も、すっかり恒例となりました。
 このイベント、もともとはお花見だったのです。
医局時代も、長らくレクリエーション係として花見をやってたので、
開業してもやろうということではじめたわけです。
 
 ところが、花見の時期は夜、寒い。
そこで、暖かいものをということである年バーベキューをすることにしました。
で、肉を大量に買い込んだのですが、その年の桜が満開の土曜日は大荒れの嵐のような天気。
そこで、一旦肉を冷凍して、日時を練り直しました。
 で、それから毎年、5月の連休明けの土曜日、ちょうど私と薬局の小峰君の誕生会をかねて
河原でやることにしたのです。
今年から土曜午後休診になったので、明るいうちからスタート。
おぐじび軍団。
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こちら、常見町軍団
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まだまだ余裕です。
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ちょっと、いい感じになってきました。
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田所先生の奥さんとうちの奥さん。
田所は撮るの忘れた。
その辺で、ひたすら飲んでるはず。
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これは、お見苦しいものをお見せしました。
小峰と、皮膚科の森松先生。
実は田所を含めて、みな私と同級生。
中年、ど真ん中!
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たこ焼き器と格闘する男たち
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次第に日が暮れてきます。
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リストラされたお父さんの屋台を手伝うけなげな娘。
「お客さん、飲んでってよ。」
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日没後、亀井一家到着。まだ、肉あるー?
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謎の美女二人。
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今回博多ラーメン担当の九州出身者、出番です。
でも、なかなかお湯が沸かない。
「蓋だよ、ナベに蓋をしろ!」
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レディアも登場、こいつは人になれないがなぜかケイコさんは別。
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バーベキューサイコー!
メタボおやじ爆発!!
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夜更けのエア・ギターおやじ、きみまろ。
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というわけで、今回は50人規模の大宴会になりました。
来てくれた皆さん、またいろいろ準備をしてくださったメーカー、卸の皆さん、
どうもありがとうございました。
最後は、よく覚えてません。翌日は、渋谷で歌わなきゃなんないのにー。

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2008.05.18

忙しい週末その1

 今週末は、イベントが目白押しでいそがしい。
ブログに書かなきゃいけないことがいっぱいあるが、書く時間が全然ない。
 でもまずはこっからかな。あまり書きたくないけど[emoji:v-406]。


 2008年J1第13節
 浦和レッズ  2-3  ガンバ大阪  (埼玉スタジアム2002)
      (前半 2-0)
      (後半 1-2)


 すいまっせん。私の集中力がかけてましたっ。
 その後に控えた、バーベキュー大会と、オヤジバンド・フェスティバルのほうに気が奪われていた。
ギターの弦を張り替えながらテレビ見るんじゃなかったっす。
(スカパーの実況は私の大好きな倉敷さんだったんだけどね。)
 まあ、浦和の選手も集中欠いてましたね。
前半ロスタイムの、あの、スローインからの失点はまずかった。[emoji:v-388]
 ただ、主審があの岡田ジャスティスということで、
浦和の選手がナーバスになってたってことはあるやも知れん。
奴のジャッジは問題多いからなー。
 試合終了後にサポーター同士がもめたみたいですね。
最初は、ガンバ・サポーターが水風船をレッズ・サポのところに投げて
それが子供に当たったのが発端らしいですね。
 現場の状況はわからんが、挑発に乗っちゃだめですね。ブーイングはいいけど乱暴はダメだよ[emoji:v-358]。
 ま、とにかく応援に行った鈴木さんちはご苦労様でした。
とりあえず1位はキープしたままリーグは中断に入ったので、良しとしましょう。
私もこれからは、弦の張り替えはもっと早めにします。
 しかし、日本代表に行って闘莉王と安田はダイジョブなんだろうか。
ディフェンスラインでけんかしてたりして。[emoji:e-263]

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2008.05.16

掌蹠膿疱症

 昨日の学会で、聞いてきたことの中に「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」の話があります。
 聞きなれない病名だけど、皮膚科の病気です。
 手のひらや、足の裏に無菌性の膿疱が数多くでき、何年にもわたって続く、という病気です。
 原因不明といわれてますが、この病気「慢性扁桃炎の病巣感染であることが多い、」
という事実が、古くから知られてます。
 「病巣感染」とは何ぞや。[emoji:v-219]
 「病巣感染」とは、体の一部分の限局的な慢性感染症が原因となって、
そことは別の、離れたところに炎症が起こる
、というものです。
 つまり、この場合は扁桃に常に感染があるために、手や足に膿疱ができる、ということです。
 今回このことに関する詳細な研究発表がありました。
 以前、私が大学にいた時分は、いろんな検査をして関連する疑いが強ければ、
扁桃腺を取る手術をする、って認識でした。
誘発テストなんていって、扁桃を大きな綿棒でごしごし5分間もこすり、
体温、白血球、血沈などのデータの変動を確認するという、
医者にとっても、患者にとってもうんざりする検査です。
また、これが、なかなかうまく陽性に出ない。[emoji:v-388]
 最近の研究では、有効性が明らかなので中等症以上の掌蹠膿疱症であれば、
それだけで手術の適応、ということです。
 ふーん、なるほど。
 この病気、直接耳鼻科に来ることはまずないですが、以前病院に勤めてた頃は、
手術目的で、紹介され結構オペしました。
 よくなりますよ。
 実は、1年位前、ウチから一人病院に紹介して手術してもらいました。
そのかたは、耳の病気かなんかで来院した若い女性なのですが、
問診表の「いま経過観察中の病気」の欄に「掌蹠膿疱症」とあったのです。
 話を聞くと、何年も悩んでいるようで、市内の皮膚科もほとんど回り、
最近は館林の方まで行ってたようです[emoji:v-292]。
その他、いろいろ民間療法も試したけど、もちろんうまく行かず。
 で、これは扁桃腺との関係があることが多いよ。と説明し、手術を勧めました。
 患者さんは
 「そんなこと、初めて聞いた。[emoji:v-12]」
  と、びっくりしてました。
 えー皮膚科って、そーゆー説明しないのかなー[emoji:v-11]、と逆にこっちもびっくり。
 耳の病気の方はすぐ治っちゃったので、病院に紹介し扁桃腺の手術をしてもらいました。
恐怖の誘発テストはやんなかったけど、血液検査や問診で「疑いあり」と診断したのです。
 次に、またなんか別のことでウチにかかった時、掌蹠膿疱症の方がほとんどよくなっていたので
あー、よかったなー、[emoji:v-410]と思ったわけです。
 今後は、もっと自信もって紹介できるぞ[emoji:v-218]。
 しかも、大きな綿棒を2本も口の中に入れて、
げーげー言わせながら両側の扁桃腺を5分間もグリグリする
拷問のようなあの検査[emoji:v-40]、もなくなるか知らん。

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2008.05.15

大阪、学会、お好み焼き

 で、14日(水)の午前中の診察が終わると、あわただしく大阪に出発しました。
 りょうもう号、日比谷線、JRを乗り継いで、
3時前ののぞみで、大阪へ。
夕方6時ごろに大阪駅に着く。ホテルで一休みしたあと
晩飯を食べに、大阪駅の地下街へ。
 やっぱ、都会は人がいっぱいいて食い物屋もいっぱいあるし、いいなー。
地下街をぐるぐる回って、若者向け居酒屋みたいとこに入る。
生ビールが飲めればええねん
 しかし、この「通天閣ふろふき大根」、思わずたのんじゃいました。
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 おいしかったけど
 で、次の日
 学会、朝9時スタートなので、まごまごしてはいられない。
チェックアウトして、学会場に向かう。
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 で、受付して、IDカードをピッてしてもらい、会場に入る。
 今日聞いたのは、副鼻腔の内視鏡手術、耳閉感と耳管開放症、扁桃の病巣感染など6演題。
9時から12時まで、休憩なしで、ぶっ続けで聞きました。
 いくつか、新しい知識も仕入れて、でも、もう帰らないと明日からの仕事が・・・。
もっと聞けるといいのですが、そうも休めないので。
 帰り際に、大学時代の同級生の林君に逢いました。
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 彼は聖隷浜松病院で耳鼻科部長として激務をこなしているようです。
それにしてもなんか、オレよりずいぶんしゃきっとしてるなー。
彼は、もと落研です。
以前私の部下で、いまは玉村町に開業している塚田先生にも逢いました。
こちらは、写真撮り忘れました。
 で、タクシーで新大阪まで行き、駅で新幹線に乗る前にお好み焼きを食べました。
 大阪行くといつもこの「ぼてぢゅう」の「モダン焼き」を食べます。
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 これ、すっごくうまいです
「モダン焼き」というのは、中にやきそばが入っています。
こんな感じです。
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 我々は単品をたのみましたが、ランチタイムなので、定食もあります。
お好み焼きにご飯がつきます
関東人の我々には理解できませんが、何と大阪の人はお好み焼きをおかずにご飯を食べます。
お好み焼きが小麦粉で、そこにやきそばがはいり、さらにご飯では
炭水化物の3乗で、ナンダそりゃという感じです
 一説には「たこ焼き」もご飯のおかずになるらしいです
 それって、なんやねん。
ありえねー。
やはり、大阪人は謎だ

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2008.05.15

日本耳鼻咽喉科学会に行ってきます

 さて、かねてから告知のとおり、5月14~15日と日本耳鼻咽喉科学会総会に行ってきます。
 最近、各診療科によって専門医制度が導入されています。
 お医者さんの仕事が、近年専門化してきているため
より高度な知識や、最新の知見が要求されるようになって来ました[emoji:v-418][emoji:v-417][emoji:v-419]。
 そのため、各学会が医師国家試験とは別に、専門医の試験を設定して、
その更新も一定の、ノルマを課しています。
 耳鼻咽喉科の場合、医者になってから5年間、学会の指定を受けた病院で研修を積みます。
これこれの手術を何件(助手で何件、術者で何件)、何々の症例を何人、など細かく規定され
それを全部報告用紙に記載します。
その上で、推薦者(大体は所属する医局の教授)の許可が出ると受験資格が出来るわけです。
けっこー大変なんですよー。
 試験は年一回東京で行われ1日目が、筆記試験。2日目が口頭試問です。
これが、緊張するんだ。
 で、受かると「耳鼻咽喉科専門医」の資格が得られるわけです。
 ただ、受かっても何か保険点数上有利になることはなく、
受からないと耳鼻科やっちゃいけないってわけではありません。
実際、専門医持ってなくて耳鼻咽喉科を開業してる先生もいるわけです。
 ただ、まあ、この医者は一定の技術と知識、経験を持ってますよ、というお墨付きのようなもので
JASマークとか、原産地表示とか、遺伝子組み換え大豆を使っていません、みたいなものです。
(うーん、少し違うかなー。
でも、内科かなんかの専門医試験で研修記録を偽装した事件があったから、やっぱ、似てるかも)

 しかし、その資格は5年ごとに更新が必要で、
そのために毎年一定以上学会に参加しなきゃダメよ、という決まりがあります。
IDカードがあって、それを学会に行った時、受付でピッとやってもらいます。
写真つきなので、替え玉、代返はダメです[emoji:v-358]。
 まあ、その後学会聞かずにすぐ帰っちゃってもばれないのですが
大概は、まあ、聞いて行きますね。
 大学病院にいた頃は、いろんなとこから最新の知見が入ってくるので、
学会なんかあまりまじめに聞かなかったのですが、
開業してからは、違いますねー。
開業医は、やはり情報が入りづらい。
やっぱり、医学は日々進歩してるので最新の情報に乗り遅れないよう、真剣に聞きます。
 医療って「昨日の常識は、今日のタブー」なんてこともよくあるので、怖いです。
 だから、もう、メモ取りながら一生懸命聞いてます。
 逆に、ウチでやってるようなことと同じような発表があると
 「やっぱ、あれで、よかったんだー。」とか
 「おー結構、ウチ、ちゃんとやってるじゃん。」
 なんて安心したりします。
 まあ、専門医制度は学会の家元の資金稼ぎ、なんて言われ方をされることもあるようですが、
私としては、学会に行って勉強する大義名分が出来るので、いいことかなーと思ってます。
 行った先で、おいしいもんも食えるし[emoji:e-291]。
今回は大阪なので、お好み焼き じゃー[emoji:v-330]。
 

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2008.05.15

誕生日

 5月13日は、私の49回目(確か)の誕生日[emoji:v-384]です。
そして、ご存知の方も多いと思われますが、
当院の近くで薬局やってる小峰君も49歳になってるはずです。
 何と、彼とは、生年月日が一緒です[emoji:v-363]
 だから、私は星占いを信じません。[emoji:v-388]
 そりゃ、そうでしょ。
 「今日のあなたのラッキーカラーはピンクです。」
で、私がピンクの白衣で診療をして、
処方箋もって薬局行ったら、小峰のおじさんがピンクの水玉かなんかのネクタイしてたら
患者さんも、ちょっと引いちゃう。
 「今日のあなたのラッキー・アイテムは子ネコです。」
で、私が子ネコのボールペンかなんかでカルテかいてて、
薬局に行ったら、小峰のおじさんがキティちゃんの着ぐるみ着て調剤してたら
不気味でしょ。
(そりゃ、ラッキーアイテムにかかわらずどんな場合でも不気味だ)
 おまけに、彼とは幼稚園、小学校、中学校、高校まで同じです。
特に小学校3~6年生はクラスも一緒で、
中学校の3年間はサッカー部で一緒でした[emoji:e-219]。
(私がフォワードで、彼はディフェンダーで、しかもあれでキャプテンでした。)
 これを腐れ縁とよばずに何とよぶ。
もう、発酵して糸引いてるかのようだ・・・[emoji:e-263]。
 私が、本読むの好きだと書いたことがありますが、
彼の読書量も、昔からハンパじゃありません。
特に、政治、経済、歴史は、得意分野です。あまり薬学と関係ないとこがミソです。
 今でも、勉強家で、よく学会、研究会に足を運び
診療に役立つ情報も提供してくれ、助かっています。
 つくづく、人は見かけによりません。
 こちらも、相手になめられないように日々精進しなければなりませんし
相手に気兼ねせずに、自由に意見を言い合えるとこが
ほかの病院の、医者と薬剤師の関係と違ったいい点です。
 しかし、こやつとこんなに長い付き合いになるとは、思わんかったなー。
しかもアントラーズ・ファンってとこが、問題だな。[emoji:e-277]

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2008.05.13

養護学校の検診

 お昼休みは、検診です。
今日の検診は、あしかがの森病院に併設されてる足利養護学校です。
最近は特別支援学校というらしい。
 山奥にあり、遠いです。昼飯を5分で食べて、すぐ出発。
ここの検診の時は、職員2人に一緒に行ってもらいます。
 毛野のローソンを曲がって、ひたすら北を目指す。
どんどん人家がなくなり、やがて道路のセンターラインもなくなります。
この道で、ダイジョブなの、と思う頃、突然病院が現れます。
 山間の、自然に囲まれた環境。先生の話では、ムササビが出ることもあるそうです。
 まず、保健室で検診。歩いてくる子もいますが、松葉杖、車椅子の子はけっこう多いです。
首の動かせない子も多いので、車椅子の右、左にこちらが動いて耳を見ます。
私はヘッドランプを使っているので、出来ますが、
額帯鏡(ムカシお医者さんが使ってた真ん中に穴の開いた頭につける鏡)では大変でしょう。
 さて、保健室での検診が終わり、本番はここから。
病棟にいる子達の回診です。
3つ4つの病棟を器械や光源、ヘッドランプを持って回ります。
 この学校は重度心身障害者の子供たちが多くいます。
起き上がれないどころか、自分では寝返りも出来ない子供たちです。
多くは、気管切開をされ、鼻からは経管栄養のチューブが入っています。
ずっと片側を下にして寝ているので、
頭蓋骨が変形して下になった側がまっ平らになってる子もいます。
 看護婦さんや介護の人に持ち上げてもらって下から見上げるように耳の中を見たりします。
肢まで固まっていて、体の向きを変えてもらうと肢が真上に向いちゃう子もいます。
この辺になると、先に述べたヘッドランプがないと、全然対応できません。
 検診は一般には診るだけですがですが、
ここでは場合によってはたまってる耳垢をその場で取ってあげます。
フツーの子なら
「はい、この子、耳垢です。」
で、お医者さんに行って取ってもらいなさい、となるのですが、
ここでは、そうは行きません。
 耳鼻科どころか、外出も出来ない子ばっかりです。
だから、助手を2人も連れて、(もちろん時間外手当は、私の負担です)
耳垢鉗子なんかで、取れる耳垢は、取ってあげます。
 そのために、耳垢鉗子を何本ももって行きますが、最近は学校のほうで買ってもらって
用意してもらえるようになりました。
 確かに、いまさら耳垢など取っても、というような子供ばかりです。
でも、これくらいのことはしてあげないと、という気持ちになります。
それでも、ベッドサイドでは、充分な処置が出来ず歯がゆい思いもあります。
 救われるのは、周りのスタッフの明るさです。
大変な仕事だと思いますが、常に笑顔で対応しています。
大きな耳垢を取ると
「あーら、○○ちゃん、すっきりしたねー。これで、音楽がもっとよく聞けるねー。」
「気持ちよくて、笑ってるんじゃない。」
そうなのかなーと思って、寝ている子供のうつろな瞳を覗き込むと
なんとなく、喜んでるようにも見えることもあります。
 最近、国やら県やらの予算が下りたらしく、病院はぐっときれいになり、
介護職員も大分増えたようです。
 私もここの校医になって12,3年たちます。
向こうはどうかわからないけど、顔を覚えてる子も何人かいます。
「おっ、まだこの子いたかー。」
と思うと、それがいいことなのか、悪いことなのかよく分からず、
うれしさと切なさが交じり合った、複雑な気持ちになります。
 

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医療系をまとめました。
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