ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.05.22

試合の結果

 午前中の診察が終わるころ、面会の方の名刺やらがずらっと並ぶわけです。
製薬会社の方、薬の卸の方、広告関係、今日は病院のクリーニングの方もいました。
 んで、一通り名刺を見て
「お。」
と思った名前がひとつ。
卸のSさんです。
この方、サッカーが好きで、よく話してくんですが、今日は、まず釘を刺しとかないと。
 彼が、入ってくるなり
「あのさ、最初に言っとくけど、今日サッカーの話しないからね。」
そう、本日未明UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦[emoji:e-219]が行われたはずです。
私は、まだ録画見てないので、結果を知っちゃうわけにはいかんのです。
 
 そもそも、楽しみにしていたスポーツイベントの結果を先に知ってしまうほどむなしいことはありません。
 以前、まだ土曜日の午後診察していた頃
Jリーグのセレッソ大阪対浦和レッズ戦の途中経過を、
薬局の小峰の奴がうちにファクスでながしたことがありました。
普段、温厚な私もこれに怒り爆発[emoji:v-412]
「きちんと謝罪しなければ、今後薬局と縁を切る。」
と、連絡しました。
 本人から謝罪があり、その後はそのような不祥事は起きてません。
 また、コミネ調剤薬局の親会社の方で、サッカーファンのIさんという方がいます。
ワールド・カップの日本代表の試合など一緒にいったことがあります。
で、その方の話なんですが、2002年のワールド・カップの日本の決勝トーナメント第1戦、
仙台で行われた日本対トルコの試合の時です。
 たしか、あの試合は木曜日の夕方でした。
Iさんは、どうしても仕事を抜けられず、早く帰ってビデオを見ようとがんばっていたそうです。
なんせ、ワールドカップの日本戦[emoji:v-496]なので、周りの人たちには、絶対サッカーの話はするなと
厳命し、自らもテレビ、ラジオ、インターネットなどのメディアから情報が入らないように
万全の体制を敷いてたようです。
 そして、仕事が終わって、あわただしく退社しようとエレベーターのところに行ったら
別の課の女の子が
「ああ、Iさんおつかれさまでーす。日本、負けちゃったみたいですねー[emoji:v-348]。」
「うっ・・・・・。」
 おおおー、かわいそー過ぎる[emoji:v-406]。そのときの彼の気持ちは察するに余りありますね。
しかも、「負け」だし。
 ちなみにその試合、私は、外来をサボってテレビを見てました。
その前の日本対ベルギー、日本対ロシアとも現地に見に行ってたので
「院長は都合により不在です。」
と掲示してるのを見て、てっきり仙台に行ってると思ってた人多いみたいです。
試合終わって、外来に戻ったら
「もう、仙台から帰ってきたんですか?」とびっくりしてる人がいました。
そんな、スタートレックじゃあるまいし。

 さて、そんなことで話は戻りますがS氏は
「ああ、そうですか。話しないでよかった。」
と言ってましたが、ほんとによかった。
もし、結果話してたら、ウチに半年は出入りできないところでした[emoji:v-40]。
 皆さんもスポーツイベントの結果は、相手の了解を得てから話題にしましょう。

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2008.05.22

SASって何?

今日はSASの話です。
「そう、そうサザン・オール・スターズって活動休止するんですってねー。」
 そう、残念ですねー。私もよくカラオケで歌うしうちの息子も大ファンです。
でも、その話じゃないんだなー。
「ダイビングですねー。SASの製品使ってるんですかー。」 私はスキューバ・プロ社の製品が多いです。家族は使ってるけど。
でもダイビングメーカーのSASの話ではありません。
「あースカンジナビア航空か。北欧に旅行ですか?」
 スカンジナビア・エアラインズでもありません。
ついでにスペシャル・エア・サービスでもないぞ。(これはイギリスの陸軍特殊部隊だ)
 SASとはSleep Apnea Syndromeの略で「睡眠時無呼吸症候群」のことです。
 今夜、「SAS医療連携講演会」っていう、足利・佐野の医者を集めた講演会があって、
札幌でSASのネットワーク作りに成功している病院の先生を講師に招いて講演があり
その後のパネルディスカッションで、パネリストとして私が招かれたため行ってまいりました。
sas.jpg

 写真ちっちゃいなー。
撮影をたのんだ人が間違いだったかなー。
壇上の右手手前側にいるのが、私です。
 ほかは足利日赤と佐野厚生の先生と、開業医の内科の先生で、
私は開業医の耳鼻科代表として、お話をしてきました。
 睡眠時無呼吸は最近認知が広がっていますが、
夜間、睡眠が十分に取れないために、昼間の眠気や、傾眠傾向がおきます。
そのため、作業効率の低下や事故などが問題になります。
 しかし放置すると、高血圧、呼吸不全、脳血管障害、心臓疾患などを引き起こし
突然死の原因にもなるという恐ろしい病気なのです。
ただのいびきと侮ってはいけません。
 当院でも、何人もの方が治療していますが、
治療も耳鼻科だけでなく、呼吸器科、循環器科、内分泌内科、歯科、精神科など
さまざまな診療科の連携が必要になる場合があります。
しかしまだ、その治療の流れや方法は確立してるとはいえません。
栃木県でもこの疾患に対する、系統的な管理は行われてないのが現状です。
そのためには、基幹病院の整備と、開業医の認識と知識の向上が必要となるわけです。
 多くの潜在的な患者さんに対し、よりよい医療が提供できるように
今後のネットワーク作りは重要だと思います。
また、私自身もまだまだ勉強不足なので、もっとがんばってこの問題に取り組みたいと思います。

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