ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.03.22

なめたらあかん!

 あー、やっと一週間が終わった。
 それにしても、花粉症の人って、なんて多いんだ。やはり、この時期に来る患者さんは、以前書いた「サード・ウェーブ」の方が多い。(過去ブログ[セカンド・ウェーブ」を参照のこと)
 皆さん、花粉症をなめたらあかんよ!!
 「もう、治ったと思ってた。」・・・・・花粉症って一旦なると治んないから。
 「布団干してから、ひどくなりました。」・・・・・だから、布団、洗濯物は干しちゃダメだってば。
 「薬忘れると、出ますねー。」・・・・・あたりまえです!
 「○○って言う、健康食品ずっと飲んでたんですけど、効かないし、高いんでやめました。」
   ・・・・・金をドブに捨てるようなもんじゃ!
 「マスクって、カッコワルーイ!」・・・・・はなたれの方がよっぽどカッコ悪いぞ
まったくー、頼むよー!
 しかし、シーズン最初から、きちんと薬を飲んで、花粉回避をしてきた人たちは、終わりそうになった薬の続きを取り来ても
涼しい顔でニコニコしてます。
今日来た方でも、鼻の状態がいいので
「おー、いいねー。洗濯物とか、干してないねー。」
「当ったり前ですよー。」
こういう患者さんをみると、ほんとにうれしくなってしまいます。
この人も以前は、花粉症の治療をいい加減にしていて、ボロボロになったことがあり、それから心を入れ替えて、私の教えを守るようになったのです。
 そういえば、実はウチの職員、私を除いて、副院長も含めて、全員花粉症です。
全員血液検査をしてありますが、結構重症な方もいます。
でも、皆さん、そう見えないでしょう。
 全員、きちんと花粉症の正しい治療をしているからです。
 耳鼻科の職員が、花粉症でグスグスでは、ダイエットの先生がデブデブなのと同じで、まったく信用できません。そこで、みんながんばってるわけですが、がんばるもうひとつの大きな要因は、なんと言っても、重症の花粉症の患者さんが、どんなに大変かを見て、知っているからでしょう。
 そして、そうなると、容易に改善しないこと、どんな重症の花粉症でも、きちんと治療すればかなり楽にシーズンを送れるかを知っているからです。
 高速道路の、トイレの前に、ぐちゃぐちゃになった車の写真があって、「わき見運転により大破」なんて書いてあったりします。ああいった感じで、重症の花粉症の患者さんの、鼻の写真なんかをホームページに掲載するのなんかどうでしょう。
 写真じゃよく分からないから、動画か。
 目のところにモザイクが入っていて、患者さんがしゃべるわけです。
(音声は変えてあります)
「私は(グシュ)、花粉症かなーとは思っていたのですが(ズズズー)まあ、ナントかなるかと我慢していたら(ヘックショイ)どんどんひどくなって、(ズズズ)鼻(はだ)がづまっで、あだまもいだぐなり、夜も寝られず(クシュンクシュン)医者に行ったら、蓄膿症になってるといわれて(グシュグシュ)鼻(はだ)に注射針刺されて、イタイのナンの(ヘッ、クショーーーン、ヘッ、クショーーーン)」
 うーん、コレは、説得力あるかも!
 皆さんも、私に「モデル、やりませんか?」と言われないように!

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2008.03.21

ペットの衣装

 毎日、忙しいです。このブログに対し、いつ書いてるの?という質問がありましたが、最近、休憩時間は、メシを食ってるか、風呂か、ブログか寝るかだけです。睡眠時間を削ると、体が持たないので、花粉症のシーズンは、昼休みも時間があれば、昼寝して、午後に備えます。副院長と、リビングのソファーのいい場所を取り合いです。いつも、私がブログを書いてるうちに、先にいい場所をとられちゃいます。[emoji:v-406]
 さて、好評の犬ネタですが、1週間ほど前から、レディア(♀)[emoji:v-528]は春の生理のシーズンになりました。
ちょっと早いのですが、地球温暖化の影響などではなくて、こいつは、いつもストーブの前でぬくぬくとしていたので、
ハウス栽培のように露地モノの犬(?)よりは、早くシーズンになったか知らんと思っています。
 室内犬なので、そのままでは部屋中血だらけです。横溝正史の世界になっちまいます。
そこで、この時期彼女は「オムツ」をさせられてしまいます。コレをすると、急に元気がなくなり「私、病気なの。」というそぶりをしまくります。
一日2回散歩の時だけ、オムツが外れると、にわかに元気を取り戻し部屋中走り回りますが、またオムツをさせられると、急に「要介護犬」に戻ってしまいます。
 しかし、シオシオと丸くなっているようで、我々が目を離すと、ひそかに破壊工作を始めます。オムツを咬み破って、何とか自由の身になりたいと思うわけです。
人間の子供もそうですが、大体わかって悪いことをしてる時は、静かです。
ん、なんかやってるなと思い「レディア!」と声をかけると、びくっとしてそのあと「へっ?」てな顔してとぼけます。
 そのため破壊工作を阻止するため、妻がインターネットで、パンツを注文して、コレをはかせられることになりました。
コレが、ひどく似合わない!
 そもそも、柴犬は顔が素朴なので、洋犬に比べて衣装が似合わないものです。
まるで岡田武史監督がヒップホップの衣装を着るくらい似合わない。
こんな感じです。
レディアの顔も、情けない。
レディアおむつ

まるで、金太郎の腹掛けか、町火消しのようです。
レディアおむつ2

前はこんな感じです。
笑えます。
 実は、先日、温泉に行ったときも、このスタイルでした。
私はそもそも、犬に、服を着せたりするのが、大嫌いです。でも、そーゆーの好きな人が多いのも事実。
旅館のおじさんに、
「あー、柴ちゃんねー、かわいいねー。」
とほめられながらも、ひょっとしてこのおじさん、心の中で
「(でも、柴犬は、こーゆーカッコにあわないんだよなー。飼い主はいいと思ってるんだろうがなー。)」
と、思ってるのでは、と思い
「(いや、コレは、生理でやむなく、いやいや、もちろん私自身は、こういうカッコはこれっぽっちもいいとは思っていませんが、旅館のお部屋を汚してしまうと大変ですのでなんたらかんたら・・・)」
と、わざわざ説明するのもなんなので、黙っていましたが
「(あー、きっと誤解されてるんだー。)」
と内心、忸怩(じくじ)たる思いがあったのです。

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2008.03.21

ナビスコ予選リーグ

 水上温泉で、たっぷり充電して、さていくぞーと埼玉スタジアムに乗り込みました。
2008年ヤマザキナビスコカップ 予選リーグAグループ第1節
 浦和レッズ 0-1 ヴィッセル神戸 (埼玉スタジアム2002)
  ・・・・・ほとんど、放電(漏電?)してしまいました。
 寒かった・・・。気温も、内容も、結果も・・・。
2008ナビスコ第一戦

 大体、監督の首、変えただけで、急にサッカーが変わるわきゃないんだけど、
それにしても、一体グアムで、何やってたんだ!
チームとしての、完成度がぜんぜんまだまだです。コンビネーションもない。コンセプトもない。約束事もない。テレビでは、いまひとつわかんなかったけど、実際にスタジアムで見て、かなり、やばいと感じました。
 2-3回、いい形がありましたね。3回、ワンタッチパスがつながるとチャンスが作れます。問題は、それを90分やり続けることができるかどうかでしょうね。
 
今日見ていて、ダメだった事
 ひとつは、ディフェンスラインのもろさ。ラインの統率、マークの受け渡し、キーパーとの連携、すべてうまくいってない。
 第2に、最終ライン、ないしは、ボランチから、前線へのパスの供給。要するに、守備から、攻撃への切り替えが遅い。コレは、出し手の責任だけではなく、前線の動き出しがないこと。チームとしての、約束事ができてないでしょう。
 第3に、坪井の足元。以前から、言われてましたが、このディフェンダー、読みとスピードは日本有数なんだけど、足技がなく、キープ力と、展開力はJ2なみ。今日も、はっきり言って、かもられてましたねー。
 一方、よかったことが4つ。
 ひとつは、細貝の、タテへの動き。彼は長谷部のようにドリブルで切り込むボランチではありませんが、ワン・ツーをうまく使い決定機を作っていました。
 第2に、開幕から言ってますが、相馬の切れのよさ。今シーズン、はじめから抜群です。課題だった、ディフェンスもだいぶ改善されました。
 第3に梅崎のプレース・キック。特に、コーナーキックは、得点のニオイがぷんぷんしました。トゥーリオ、阿部との組み合わせで、結構取れるのでは?
 そして、第4に、何よりチームに一体感が、出てきたこと。ボールを追う動きが、かなり増えました。
今後、戦術が浸透すれば、きっと何とかなるはず。
 スタジアムで、後ろの席に座ってた、おっさんにあとで、写真とってもらおうと思ってたら、試合中に
「おら、おら、つかんどるやないけ!」「審判、ちゃんと、見いや!」
などと、関西弁。なんかおかしいぞと思ってたら、どうやら神戸サポであることが、判明
写真、頼まなくてよかった。それにしても、アウェイ側とはいえ、よく埼スタに一人で来て、野次まで飛ばすなー、怖いもん知らずやなーと思いました。昨日はカップ戦の、それも予選リーグなので、空いてたので、周りには、私と、そのおっさんしかいなかったんだけど、普段のリーグ戦なら、レッズサポに、囲まれてるぞ。
 帰り道、夜の雨の東北道を走っていると、後ろの窓ガラスにレッズのステッカーを貼った車を1~2台、追い越しました。
「ああ、ここにも心に傷を負って、家路を急ぐ人がいる・・・。」
そして、追い越された、ドライバーの目には、俺のランドローバーの背中のステッカーも、また泣いているのが見えたはず・・・。

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2008.03.20

犬温泉

 当院は水曜午後休診。20日木曜日が春分の日なので、1.5連休になります。
ここんとこ、花粉症と浦和の不調のおかげで、身も心も疲弊しているので、リフレッシュのため
いっちょ、温泉でも行くかー、というわけで夕方から出かけました。
 北関東道が太田まで開通したので、それを利用しようということで、行き先は水上温泉に決定。
大事な条件は、犬が一緒に泊まれるってとこ。
 実は、最近はこういう旅館はけっこうあって、インターネットには、専用の検索サイトもある。
 今回は、インターネットで検索した「だいこく館」さんに目星をつけ、昼過ぎに電話したら、部屋が空いてるとのことで、ラッキー!
 さて、太田インターの入り口がよく分からず(何せカーナビにのってない)少し手間取ったが、わりとすんなり到着。北関東道、使える使える
 旅館は、20部屋ちょっとの、中小規模の旅館。ちょっと古いけど、こざっぱりしてるとこが好感が持てる。水上温泉のほぼ真ん中にある。旅館をあげて、ペット同伴を「売り」にしてるので安心して犬連れでいける。
 最近、全般に温泉宿は経営が、難しそうだから、これも生き残りの戦術なんだなー。でも休前日で一泊二食9450円ってのは安いっすよねー。ちゃんと、温泉なんだから。
 肝心の愛犬レディアは、ヘタレな性格なれど、旅館宿泊は3回目なので結構余裕。部屋では、布団の上で、ピョンピョンして、結構楽しんでました。食べるものは、持参した、いつもと同じドッグフードなんだけどね。
2008水上温泉3
温泉、サイコー
 食堂は、犬連れと、一般のお客さんは別の場所みたいで、我々が案内されたのは、その名もお食事処「おすわり」。我々の食事の間、レディアはおとなしくおすわりをして、待ってました。ほかの犬もよく躾けられているのか、食堂で吠える犬は、今回は皆無でした。
 このお食事処、よく見ると、カウンターや壁の防音の具合から、どうも当初は、スナックだったみたいです。それを、改装して食事処にしたんですね、きっと。
 かつて、バブルの頃は社員旅行ででこのスナックで「別れても好きな人」とか「銀座の恋の物語」なんかが、がんがん歌われたんでしょうねー
 「おいっ、田中っ。アレ歌うから、入れろ!」
「あっ、はいはいわかりました。部長。いつもの『浜松町で逢いましょう』ですね。」
「バカモノ。そりゃ有楽町じゃ!モノレールなんかに乗って、どうする。そうじゃ、ねえんだ。今回はもっと、ほら、ナウい歌だ。」
「へっ、なんかありましたっけ?」
「こないだ、歌った、アレだ。べいべいクラブだ。」
「あー、ははあ、わかりましたー。(部長、そりゃコメコメクラブだっちゅーの。)さすが部長、お若いですねー。はい、それじゃ、べいべいクラブの『浪漫飛行』はいりまーす。それそれそれー
。」
なんて、やり取りが繰り返されたに違いないのだ。
 まあ、ともかく、メシを食って、酒を飲んで、犬と遊んで、温泉に入って、気がつけば10時前に寝てしまいました。やっぱ、疲れてたなー。この宿のもうひとついいところは、最初っから布団がしいてあって、途中で、仲居さんとかが一切来ないこと。そして、チェックアウトが12時なので、ゆっくりできること。もちろん、布団上げにも来ません。コレ、結構ポイント高いです。
 だから、朝飯のあと、ゆっくり、もう一回温泉入っちゃいました。
ふと見た脱衣場にはってあるポカリスェットのポスター
「温泉に入る前にはかけ湯をしましょう、温泉に入ってる時は、半身浴でゆっくり温まりましょう、温泉から出た後は、水分補給を」
という流れでポカリなのですが、最後に「監修:群馬大学名誉教授 白倉卓夫」
おー、わが母校、群馬大学草津分院の白倉先生じゃん。こんなバイトしてんだー。
そー言えば、白倉先生の温泉医学の講義、つまらんかったなー

2008水上温泉4
こんなプレイルームもあります。
2008水上温泉2
朝、雨の温泉街を散歩しました。

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2008.03.18

ゴジラのテーマ

 最近、暗い話題が続いていたので、明るい話題で。
宇宙飛行士の土井隆雄さん、いいですねー。先日の、朝のニュースでまずいきなり「ゴジラのテーマ」が流れたときは、おっ、と思いましたねー。
そして、それが、スペースシャトルのモーニング・コールであることを聞いて、やるじゃんと思い、
さらに、奥さんのリクエストであることが伝えられたとき、ムムッ、できる!と、感動してしまいました。
ほんとに、最近まれに見る、元気の出るニュースですねー。
土井さんが53歳なので、ちょうど「ゴジラ世代」ですね。ナニを隠そう、私も大のゴジラファン、ただ土井さんより5歳くらい若いので、1964年の「地球最大の決戦」あたりからが、リアルタイムで
1954年の「ゴジラ」のときは、生まれていません。(なるほど、土井さんはゴジラと同じ1954年生まれなんだ!)
しかし「3大怪獣 地球最大の決戦」(何故か、3大怪獣といいながらゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラと4つ出てくる)のキングギドラはインパクトありましたねー。やっぱ、テレビに出てくる怪獣とは違うなーと思いました。
余談ですが、この頃これを含めて、「××最大のナントカ」というフレーズが、はやりました。
確か鉄腕アトムではその頃「地上最大のロボット」という物語をやってました。今にして思うと
1962年の映画「史上最大の作戦」の影響なんでしょうか。
私の中のベストといえば、やはり1954年の初代「ゴジラ」。これは私の、全ジャンル、全時代を通じて最も好きな映画です。「エイリアン」も「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も好きだけど、これには負ける。芹沢博士は、私の尊敬する科学者で、自らが犠牲となってゴジラを倒すとともに、人類に災厄をもたらす恐れのある、自分の大発明「オキシジェン・デストロイヤー」を封印してしまうのだ。
すげー、かっこいいよ。
私も、もし日本で、鳥インフルエンザが流行したら、わが身を省みず、命の危険をかけても患者さんの治療をするぞ、という気持ちにさせてくれます。(ここは、冗談やしゃれでなく、私の本当の気持ちです!)
そのほかでは、「キング・コング対ゴジラ」と1984年の「ゴジラ」
前者はテンポのいい脚本と怪獣プロレスの醍醐味(舞台が熱海城ってとこがちょっとしょぼいが)。
後者は、なんと言っても三田村首相が、米ソ(当時はソビエトだった)が核兵器の使用をもちかける中、
「わが国には、非核3原則があります。すなわち・・・」と、それを突っぱねる、演説をするところが最高。
あー日本に、ホントにこんな立派な、政治家がいればいいのに!と、思ってしまいます。
てな、感じでゴジラの話だと、オタク全開になってしまい、いくらかいても書ききれません。
続きは、またの機会ね。
私が、もし、宇宙に行ったときはモーニング・コールは「怪獣大戦争マーチ」がいいなっ>

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2008.03.17

今日の新聞から

 今日も、花粉症。連続200人オーバーは今日で8日目(水曜日は半日だったけど100人以上きましたからね。)今日も午後3時の診療開始の時点では、待ち人数84人でした。
 でも、5時くらいまでは、待合室はそれほど込んでない。待ち時間10分以下の人も、結構いましたね。それが、5時を過ぎると、ドドドッと来院する。まあ、花粉症の人は、学校や会社を休みませんから仕方がないのですが、症状が出ることがわかってるなら、あと1ヵ月半早く来ていただけると、お互いに幸せなのですが。
 さて、本日の朝日新聞で、びっくりするような記事を見ました。
 札幌のある耳鼻咽喉科開業医が、ブローカーと(おそらくは)つるんで、身体障害者の手帳を不正に発行していたと言うもの。その数700人に上ると言う。身体障害者にはいろいろな分類があるが、難聴が、一定以上だと該当するので、資格を持った耳鼻科医が診断し、役所に申請する。手帳が発行されれば、税金の控除や、公共交通機関の割引等もある。
 実際には、それほど悪くないのにうその診断書を書いて、ブローカーは患者さんから手数料をもらっていたと言うものだ。医者がブローカーからマージンをもらっていたかは不明だが、不正な診断書料が入るのは確実だ。
 医者が、こういうことしちゃ、絶対ダメだ。医者って言うのは、ある種の公的社会的サービス業だから、不正な利益を追求しては、いけない。
 その件とは、直接関係ない話だけど、ウチが、開業したとき補聴器屋さんが何件か来て、ぜひ患者さんがいたらお願いしますと言ってきた。その後、患者さんを紹介すると、お礼ですと言ってお金を持ってくるので驚いた。こちらは、そんなつもりで紹介したのではないので、お金は何とか頼み込んで持って帰っていただいた。それが、どこの店に紹介しても来るので、あきれた。
 なかには、大手の会社だったので、担当の人に持って帰ってもらったら、上司がやってきて、他の医院さんのこともあるので、受け取ってもらわなければ困る。などと言いやがる。
「それじゃあ、もう、お宅には紹介しません。」と言ったら、しぶしぶ引き下がった。
 当時、開業後まもなく、患者さんも1日20人(午前、午後で)なんて頃で、収入は少ないわ、借金は膨大だわ、で、そのお金、ほんとは欲しかったのですが、でも、それもらっちゃうと、何かきちんとできないような気がして、涙をのんでお断りしたのです。まあ、保険診療ではないのでちゃんと確定申告すれば、違法ではない、と思うのですが(法律とか、税金とか、まったく疎いので自信ないです)、やっぱ、医者ってそういうもんじゃないでしょう。
 結局、お金はどこからももらいませんでした。それでよかったと思っています。
 というわけで、現在はきちんとした技術を持った、まじめな補聴器やさんと健全なお付き合いをしてます。
何か、今日の話、落ちがなかったなー、やっぱ、疲れてるなー。

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2008.03.16

オジェック解任!

 中島一貴の初入賞を見て、うーんよかったよかった、とそのままテレビをつけっぱなしにしていたら、
衝撃のニュースが飛び込んできました。
 「浦和レッズ藤口社長、オジェック監督解任を発表!」
うわー、きたかー、と言う感じ。開幕2連敗の責任を重く見て、解任ですと。
そのとき、息子が一言
「浦和、すごくなったなー。昔は2連敗、3連敗なんか珍しくもなんともなかったじゃん。」
 そりゃ、そうだ。かつては、負けて当たり前、勝つことのほうが珍しい。
93年には9連敗なんて、偉大な記録を持っている。連敗に関しては京都が17、甲府が19などの記録を持っているが、そういえば京都の17連敗をとめたのレッズだったなー。(しかも、その試合のとき、私、国立競技場にいました。)
 でも、今やレッズは勝利を常に求められるチーム、早い段階での処置は必要だったかも。
そーいや2004年のレアル・マドリーはデル・ボスケのあとを継いだケイロスが5連敗で解任されるとカマーチョ、ガルシア・レモン、ルッシェンブルゴと、1シーズンで4人の監督交代があったっけ。
 まあ、オジェックの給料も馬鹿にならない額だろうから、選手との不信感が深まっている今、フロントも思い切って決断したんでしょう。
 オジェックと言えば95-96年に浦和レッズの監督として、万年最下位だったチームを、どうにかサッカーのできるチームに立て直したのだが、実は、そのとき、私はオジェック監督と話をしたことがあります。
 日本代表の親善試合で、(確か相手はウズベキスタン)国立競技場に行った時(その頃はまだ日本はワールドカップに出たことがなくて、割とスタジアムは空いていた。)メインスタンドで観戦していたのだが、私の後方6列くらい上に、ひときわ目立つ大きな姿。
「おお、あれはまさしく我らがホルガー・オジェック監督ではないか。」
周りは、あまり騒いでなかったので、階段を上って行って、声をかけた。
オジェック監督はドイツの人だが、私が知っているドイツ語といえば、
「難聴」とか「鼻水」「咽頭痛」「鼓膜切開」など役に立たないものばかり
ドイツ人と英語でしゃべるのも今ひとつ自信がないので、日本語で
「オジェック監督ですね。私は浦和レッズが大好きで、よく試合を見に行きます。いつも、応援していますので、ぜひがんばってください。」
と、身振り手振りを交えて、ミーハー感覚丸出しで話しかけました。
監督は、大きくうなずいて
「アリガト。」
とウムラウトみたいな母音の発音で、答えてくれ、手を、握ってくれました
いやー、でかくてごつくて、ざらざらした、野球のグローブみたいな手でした。
 オジェック監督とはそんな関係なので(全然たいした関係じゃねえよ!)今回の件、ちょっとさびしいです。
(参考:ウムラウトとはドイツ語独特の母音の発音で記載法はアルファベットの上に点々がついてます。ä、ö、üなんてやつです。たとえば、ä{アーウムラウト}は、「あ」の口のかたちで「え」と発音するので、「アェリゴォトォ」みたいに聞こえたと言うことです。)

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2008.03.16

連敗

 連敗です。完敗です。
2008年J1第2節(埼玉スタジアム2002)
 浦和レッズ 0-2 名古屋グランパス
 んー、ヤバイね、まずいね。やっぱ、俺が行かなかったせい?
 嵐のような花粉症の診察で、へとへとになって
「さあ、リフレッシュするぞ。」と、夜、録画を見て、ダメージの追い討ちをくらってしまいました[emoji:v-406]。
た、立ち直れない・・・。
 高原、何だそのヘナチョコぶりは!坪井、あたり負けてるぞ!暢久、展開力なさ過ぎ!都築、情けないぞ![emoji:v-293]
 何が悪いんでしょう。私が思うに、中盤の支配力が昨シーズンに比べて、著しく低いです。
中盤で、ためられない、ボールを奪えない、相手のパスの出所を抑えられない。
そのために、守備面では余裕を持ったディフェンスができず、後手後手に回る。
攻撃面では前線への効果的なパス出しができないので、2トップが、完全に封じられて、シュートさえ打たせてもらえない。
 ポンテの不在と言ってしまえばそれまでですが、あまりにも中盤の連携がない。つながるパスは後ろ向きの足元へのパスばかり。パススピードもかなり遅くなってるはず。その原因は、ボールを持っていない選手の、いわゆる第2第3の動きが少ないこと。仲間を信じて、飛び出す動きと、そこにパスを出すことを感じてる出し手との関係が、ほとんど見られません。[emoji:v-427]
 もっと中盤で動き回ることによって、前へのパスが出しやすくなるし、パスの選択肢が増えます。それによって、相手のディフェンスも守りにくくなります。後半、永井が入って、一時的によくなったのは
彼が動き回ることによって、相手のディフェンスが、マークを絞りにくくなったからです。
 それにしても、昨日のグランパスはよかったですね。ボールを持った味方を、次々に追い越していく動きは、オシム時代のジェフ千葉を彷彿とさせました。チームがピクシーを信頼して、監督の言うとおりやれば大丈夫、と考えている様子が見て取れました。名古屋って、もともと資金もタレントも豊富なチームだったが、監督とフロントがここんとこいまいちだったのですが、今年は、ベンゲル[emoji:v-498]時代の再現がなるかも?
 あー、やっぱり、早く俺が行かねば!次は、新しい旗もって行くから!待ってろよー[emoji:v-315][emoji:v-364](って誰に言ってんだ?)

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2008.03.15

春の心はのどけからまし

 「世の中に 絶えて花粉のなかりせば 春の心はのどけからまし」
 この季節になると、いつもこの歌が、何回も頭に浮かびます。
もと歌はもちろん在原業平の
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」
解釈:この世の中に桜の花がなかったならば(咲いたり、散ったりで、心を悩ますこともなく)春を、のどかな気持ちで過ごせるだろうに。

という「古今和歌集」にある歌ですが、(高校のとき、習いましたねっ。解釈、これであってますか、熊倉先生?)ホンッとにスギ花粉がなければ、春はどんなに楽しいでしょうね。今日も、朝から70人待ち。ウチはインターネット受付なので待ち人数と診療終了人数が、常にコンピューターに出るんだけど、何人診ても待ち人数が50~60人から変わらず
 もっとも、いつもインターネットをうまく利用してる人たちは10~20分程度の待ち時間で呼ばれている。でも、なかには、ネット予約になれてなかったり、知らなかったり、できなかったりで運悪く長くお待たせしてしまう方もこの時期多くいて、申し訳ない
 ともかく、こっちは朝から晩まで、しゃべり通し。声はガラガラだし、のど飴のなめすぎで、気持ち悪くなるし。
 昼休みもろくになく、意識が朦朧として昼食前のほんの15分前に脱いだ白衣が、どこにあるか見つからない。看護婦さんは、耳のレントゲンと言ったのに、何故か器械を回転させて鼻骨のレントゲンのセッティングをしてるし。午後の外来に行って、また60人待ちでならんでるカルテを見て、思わず職員とみんなで、笑っちゃいましたね
 
 ま、いつかは終わる。
 山のようなカルテを前にして、私がいつも、心に唱える座右の銘があります。
「かつて、終わらなかった外来はない 
これは、私が若い頃、医局の先輩M先生と、果てしなく続く泥沼のような下咽頭癌かなんかの手術をしていた時、かのM先生が
「小倉先生、がんばろう。歴史上終わらなかった手術はないんだよ。」
と、いってくれたことに源があります。
 さあ、来週もがんばるぞー。終わらなかった花粉症もないんじゃー

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2008.03.14

許されざる者

  診察をしてると、生活上のいろいろなことに対して専門的なアドバイスを求められることがある。お風呂に入っていいかとか、プールはどうだとか、食べ物は、遠足は、サプリメントは、酒は、タバコは等々。
 やってはいけないこと、やらないほうがいいもの、少しならいいもの、全然問題ないものなど、いろいろです。
 もちろん、医者によって、意見、見解の相違があるのも事実ですが、何でもかんでもダメ、ではなくて、どこまでなら、やっても良いか、というのを、なるべく許可してあげるのが、医者の実力だと思っています。
 ちなみに、「風邪のときにお風呂ダメ」というのは迷信で、元気ならば熱があっても、比較的元気なら入って大丈夫です。かえって体の代謝がよくなり、風邪が早く治ります
これは、全然問題ない例。
 中耳炎や副鼻腔炎のときのプールは、意見の分かれるところですが、私は急性期でない限り(滲出性中耳炎の状態なら)許可します。水泳などで、呼吸器系が強化されれば、かえってメリットになることもあります。
 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という考え方が、医療の現場に導入されて、だいぶ医者の考え方も変わってきました。子供の頃、水泳が習えなくて、一生泳げなくなってしまえば、その人の人生にとって、かなりの損失でしょう。
 ペットについては、私自身、かつて猫を飼っていて、猫アレルギーになってしまったのですが、なるべく許してあげたいです。ウチに来ている子で、ハウスダストや、ダニ、花粉などアレルギーのいっぱいある子の母親から、相談を受けました。知り合いの家で、室内犬を飼っていて、その子も、ぜひ飼いたいと言っている。
ここで、ダメと言うことは簡単ですが、(我が家でも室内犬を飼っている関係もあり)何とか、許可してあげたい。そこで、血液検査をして、現時点では犬のアレルギーがないことを確認して、いろいろな注意事項を守ることを、約束して許可しました。
 一方、これだけはダメ、というものもあります。
 花粉症のとき、布団を外に干すこと、洗濯物を外に干すことは厳禁です。帽子や、マスク、ウインドブレーカーなどの花粉がつきにくい服装も必須です。こういったことをきちんとしないで、「花粉症が治らない」、なんてことは絶対言わないように。
 私なんか、本人は全然花粉症がないのに、家族に花粉症の者がいるので、この時期、外出するときは必ず帽子とウインドブレーカーです。しかも外で花粉を払ってから、必ず玄関で脱ぎます。メンドくさいが仕方ありません。
 タバコに関しては、私は最近きびしいです。自分が吸っていた10年くらい前までは
「んー、なるべくやめたほうが、いいんだけどねー。」
くらいのレベルだったのですが、最近はもう全然吸わないので
「タバコ吸ってんの?そりゃ、治るわけないよ。」
から
「このまま吸い続けると、死んじゃうよ。
くらいまで、脅します。自分は吸わないので、強気です。
 喫煙者の方々、最近、肩身が狭いのではないですか?
禁煙することにより、健康的にも、経済的にも、社会的にも、家族的にも、また地球環境的にもいことばかりです。当院、禁煙外来に一度、ご相談ください。たくさんの、成功者が出ています。
(アー、でも今月花粉症で忙しいから、来月以降のほうが、ゆっくりお話できるかも・・・と言うのは、自分勝手?)
 まあ、プロの目から見ると、世間一般での常識が、必ずしも医学的に正しくない場合もあるので、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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医療系をまとめました。
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