ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2016.12.09

薬剤師さん

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先日のことである。

 

 

 

 

 

 

当院で経過を見てる6か月の滲出性中耳炎の赤ちゃんが

夕方熱を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

水曜日で、当院午後休診だったため、

近くの内科・小児科を受診したという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容はあえてここで書かないが、

ちょっと首をひねるような処方が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内科・小児科といっても、きっともともと内科の先生で、

おそらく子供の熱発、まして6か月の子供の診察はあまり経験がないのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別に害はないが、特に有効とも思われないので、

6カ月の赤ちゃんにクスリが与える影響も考え、

一応、その薬を止めてもらい、

風邪と中耳炎の経過観察を続けたわけだが、

実はそこの病院は院外処方で、調剤の薬剤師名を見ると知ってる方である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても勉強熱心な薬剤師さんで、自身調剤しながら

違和感もあったと思われるが、やっぱりなかなか言えないのかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、かなりショックであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

用量を間違ってるとか、やってはいけない組み合わせの場合はともかく、

病名と、処方があっていて保険審査が通れば調剤してしまうのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロとして技術料をもらっているなら、

何かしらの行動をとった方がいいと思いますが

実際には難しいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、あとは、医者が聴く耳を持つか、ですね。

 

 

 

 

 

 

2件のコメント

コメント/トラックバック (2件)トラックバック用URL:

  1. はじめまして。
    時々お邪魔させていただくようになって数年が経ちます。
    お薬の使い方等勉強させていただいたり、楽しませて頂いたり。
    TVも家族で拝見しました(^^)

    私は(年数はさておき)まだまだなんちゃって薬剤師で
    その勉強熱心な方の足元にも及ばないと思うのですが
    少しだけコメントを入れさせて頂きます。

    Dr.の処方内容が、少し首を捻るようなものであったとしても
    よっぽどでない限りは何か行動を、とはなかなかいきません。
    (よっぽど=先生のおっしゃているようなことです)
    患者さんに対しても、その処方(Dr.)を否定するような投薬もできません。
    モヤモヤした状態での投薬は・・・わりとあります。

    病院に居た時以上に調剤薬局ではより難しく感じています。

    でも小倉先生のブログを読ませていただき改めて考えることろがあったのも事実です。
    そうした思いも忘れることなく、これからも頑張っていきます!

    だから何?というようなコメントですみませんm(__)m

  2. Moomin様
    コメントありがとうございます。
    これだけ調剤薬局、院外処方が浸透した今、
    求められているのはそこですね。
    モヤモヤを減らすためには何をしたらいいんでしょうね。
    医学会とか薬剤師会を超えて医師と薬剤師が一緒に参加できる学会やセミナーなんかがあるといいかも。

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