ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2016.08.20

紹介状

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 医院から病院に患者さんを紹介することはよくある。

 

 

 

 

 

 

 

 大体は、コレは全身麻酔の手術した方がいいから病院でやってもらって、

とか、悪性腫瘍が疑われるので病院で検査治療しましょうとか、

めまいがひどいので入院して治療しましょうとか、

こちらから働きかけて病院を受診していただくケースが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ中には、本人から治療経過が、おもわしくないので病院に紹介してほしい、

とか、家族とか、親戚が一度大きな病院にみてもらった方がいいというので、

といった方もいらっしゃる。

 

 

 

 

 

 

 

 基本的にはそうですか、と病院あてに紹介状を書く場合が多いのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 たとえば、感音難聴や耳鳴りなんかは、

大病院で治療しても治るものでもないのは

この仕事30年以上やってるわけで、全く明らかなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 いや、ウチで治らないものはどこ行ったって治りませんよ、とは思うのだが、

それを説明、証明するのは困難だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こっちもウチより他施設の方がいいと思うものは

積極的に紹介してそちらで治療していただきたいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実際にそういう患者さんを紹介すると、

あとから患者さんい大変感謝されるのでこちらとしてもウレシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まして、ワタシも以前は大学病院、総合病院で仕事していたわけで

病院のお医者さんというのはいわば、過去の自分なわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なかなか治らないものでも、

やっぱ、紹介してもどうにもならないだろうと思うところに

押し付けちゃうのはいかにも無責任なので、申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、内科などの開業医の先生も開業の耳鼻咽喉科医院で

どこまでの治療や手術をしてるかわからないので、

とりあえずみんな病院に送っちゃうんだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、こんなのは大病院ではなく

ウチに送ってくれた方が簡単に治っちゃってたのになー、

なんてのもあとから治療経過なんか見ていて思う患者さんもときどき見かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、いちいちとやかく言うことではありませんが、

いろんな残念を日々感じていたり、

医療って難しいなあ、と思ったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まだまだ、オレも精進が足らんなあ。

 

 

 

 

 

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