秋のル・マン
例年であれば夏至に最も近い土日に行われるのが、
伝統のル・マン24時間レース。
新型コロナウイルスの影響で2020年のルマンは、
9月19-20日に開催。
昼と夜の長さが同じ秋分の日に行われた、ということは、
1923年に初開催され100年近い歴史を持つこのモーターイベント史上、
もっとも夜の長いレースであった、ということです。
スカパーのJスポーツで生中継されますが、
加入していないため、見られません。
だが、海外のインターネットでライブ配信してたので、
見られました。
フランス語だったけど。
結果はトヨタの3連勝。
他にワークスの参戦はないし、
トップのLAMP1クラスにはトヨタ2台と、
プライベータ―のレべリオンが2台の計4台と、
まったく面白みのないものでした。
予選トップでレースもリードしていた、
8号車がトラブルで30分のピット作業を要したため、
優勝はトヨタ7号車、2位に5ラップ遅れでレべリオンが入り、
3位にはもう1台のレべリオンのアクシデントで、これをかわした
小林可夢偉のトヨタ8号車が、2位から1周回遅れで滑り込んだ。
トヨタ的には中嶋一貴に続いて
小林可夢偉に1位をとらせたかったところだったでしょうが。
でも、このスイスのプライベーター、レべリオンも今期で撤退だそうで、
来年からはまた新たなレギュレーションになるそうです。
さて、そんな「ル・マンな週末」に作っていたのはコイツ。
知ってるヒトは、あっと膝を叩くことでしょう。
このクルマです。
1971年公開の映画「栄光のルマン」で、
スティーブ・マックウィーンが主人公のマイケル・ディレイニー役でドライブした
ガルフカラーのカーナンバー20番です。
当時小学6年生だったワタシは、
そのころはちょっとレーシングカーから離れていました。
そのころは静岡県の模型メーカーが4社共同で展開した
1/700の軍用艦のウォーターラインシリーズに
ハマっていたころだと思います。
この映画の予告を見たとき一番驚いたのは、
主人公のクルマがポルシェだったことです。
ル・マンの主役がポルシェ??
ワタシが最もル・マンに興味のあった1966、7年は
映画「フォードvsフェラーリ」でも描かれたように
フォードとフェラーリの対決でした。
その後、1967年の2連勝後、
排気量規制の新レギュレーションにより
ワークスフォードは撤退しますが、
1968年と69年はプライベーターの
ガルフフォードがまた2連勝します。
のちに耐久王としてルマンを席巻するポルシェですが、
このころはまったく脇役。
特に1966、7年は4~7リッターの大排気量マシンの中にあって
2リッターの906(カレラ6),910(カレラ10)は
まったく手も足も出ませんでした。
ところが、フォードの完全撤退を受けて
ニューマシン、917で勝ちに来たのが1970年だったのです。
新レギュレーションを受けて4.5リッターのこの917を
大量に持ち込んだポルシェはフェラーリを破り
悲願の総合優勝を手にします。
フェラーリは新マシン512Sを投入しましたが、
ほとんど歯が立ちませんでした。
このフェラーリ512Sはフェラーリらしからぬブサイクなマシンだと思う。
この年のル・マンの実際のレース模様を多量に取り込んだ映画が、
この「栄光のル・マン」でした。
映画のストーリーはフィクションで、
実際に優勝したのは、同じポルシェでも
ザルツブルクカラーのマシンでした。
ガルフカラーの20号車はポルシェのエースでしたが
ガルフポルシェは実戦では全車リタイアしています。
917は、このガルフカラーが一番カッコイイ。
製作記事はのちほど。
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