火星の虹
インターネットにステキなニュースがアップされていました。
火星で「虹」が撮影される
何とスバラシイ映像。
しかし、待てよ、なんか変だぞ。
虹は水滴が太陽光線を屈折させておこるもの、
火星に太陽光線はあるとして、水は無いだろう。
するとニュースの解説では、
大気中のチリによって太陽光が分散されたのではないかと指摘されています
とのこと。
うーん、でもナンか腑に落ちない。(-ω-;)
何のチリだかワカラナイが、
不透明なものでは光のプリズム効果は起こらないはず。
微粒子が特有の波長を吸収して物の色が変わることは、
赤い月や夕焼けなどの現象で見られるように、
別に何の疑問もないが、
透明な物質で無いと光の分散は起きないのでは?
しばし、ネットで虹の成因、
光の分散などの特殊なケースをいろいろ検索したが、
納得のいく答えは出てこない。
ワタシの物理知識では理解できないなあ、
と思っていたら、数時間後答えが出ていました。
ネット上に出た以下の記事です。
しかし、気象の専門家であるマーシャル・シェパード博士が
Forbesに記事を寄稿したことで真相が明らかになった。
シェパード博士の取材に、
NASAの太陽系探査計画を指揮するデイブ・ラベリー氏は
「絶対に虹ではない。カメラレンズの内部反射だ」という見解を示したという。
「探査車はヘリコプターのほぼ真北にあるため、
これらの写真が撮影されたのは火星の現地時間午後2時。
カメラはほぼ真っ直ぐ南を向いている」とラベリー氏は指摘した。
これらの条件は、カメラ内部で反射光が生じやすいという。
なーんだ、やっぱり。
だよねー。
がっかりするやら、ホッとするやら。
こうして「宇宙の夢」は数時間で
まさしく虹のように消えてしまった。
ただし、実は「宇宙の虹」という現象はあります。
それは「スターボウ」といい、
宇宙空間を光速に近い速度で航行した場合、
光のドップラー効果により光の波長が変わって色が変わり、
虹のようなリングが見えるという学説です。
これは夢のある話ですが、
なかなか生きてるうちには見られませんな。
ところで「スターボー」というアイドルグループが、
1980年代に存在しました。
1982年デビュー、テクノポップ、ニューウェーブブームにのって
作詞松本隆、作曲細野晴臣という
元「はっぴいえんど」コンビの超大物を迎えて
リリースしたデビュー曲がこれ。
当時、聴いた瞬間にダメだと思いましたが、
やっぱり、まったくヒットしませんでした。
https://youtu.be/-FzW4xGQT_s
松本隆氏は後年このスターボーの商業的失敗について
「記憶にない、思い出したくない」と黒歴史化しているようです。(^_^;)
げに、虹とは儚い(はかない)ものなのだ。
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