ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2022.01.30

抗原検査キットの使い方

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 ニュースで新型コロナウイルスの

抗原検査キットが品薄になっている、

という情報がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 都内のドラッグストアなどで、

無料抗原検査をやっているらしく、

そこに予約が殺到して在庫切れになり、

新たな入荷も見込めないということでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ネットやドラッグストアで売られている

簡易キットもあるようですが、

それも品薄だとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 抗原検査キットは使い方が難しいと思います。

検査法ではなく判定の評価のことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 わずかなウイルス量では反応しないので、

コロナにかかって間がないとか、

軽症でウイルス量が多くない、という場合には

いわゆる「偽陰性」になり、

ことオミクロン株に関しては

そのようなケースが多いのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので抗原検査が陰性でも

ウイルスを人にうつしてしまうということは、

極めて容易に起こり得ることです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり抗原検査キットは、

「陽性確認」に使うべきであり、

「陰性証明」にはならない、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土曜日に当院で抗原検査を施行した方が2人いました。

一人は金曜日からの発熱、全身倦怠感ですが、

月曜日に会食した相手が火曜日に発熱。

木曜日にPCR検査で新型コロナ感染が確認されていました。

本人は高熱ではなく、多少の倦怠感で、咳などもありませんが、

感染経路と期間症状のタイミングから疑い濃厚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一人は中学生で土曜日当日からの発熱ですが、

金曜日に弟が発熱で当院受診。

同じクラスで新型コロナ感染者がいたとのことで、

濃厚接触ではないといわれていましたが

当院でPCR検査をしています。

その兄が1日置いて39度台の熱が出れば、

これは、弟さんを含めコロナ疑い濃厚です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2人とも抗原検査で強陽性となり、

新型コロナ感染と迅速診断できました。

2例目の場合は弟さんの方もPCR検査の結果がまだですが

「推定有罪」が確定したわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、濃厚接触でなく感染の可能性が高くない場合は、

まずはPCR検査を受けて結果が出るまで自宅待機をするべきで、

抗原検査キットで陰性だからといって、

軽い風邪と思って仕事や遊びに出かけると、

感染拡大につながることになってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 土曜日にはほかにも何人か新型コロナ疑いの人がみえましたが、

可能性が高くないので「陰性確認」のために

みな、PCR検査を選択しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 繰り返しますが抗原検査の陰性結果は

「陰性証明」にはなりません。

市販のキットで陰性が出ても

素人判断でコロナでないと診断しないように。

 

 

 

 

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