ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.02.26

寝台急行「きたぐに」大作戦(前篇)

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ワタシはいわゆる 「鉄ヲタ」 ではない、と思っています。
 「鉄道ヲタク」の世界はそれはそれはディープなもので
ワタシなどは近づくことさえ恐ろしいというワンダー・ワールドです。
 そもそも小さい頃からワタシは常に「電車」よりも「クルマ」派の男の子だったし。
 しかし、ワタシが 「寝台車ファン」 なのは否定できない。
(本人は「死んだ医者」ではなく「まだ生きてる医者」ですが・・・・・、前も言ったっけ、これ。)
 以前東京~米子間の「サンライズ出雲」や
上野~札幌間の「カシオペア」の搭乗記、
寝台車ではないが「ムーンライトながら」の記事などを書いた。
 この春のダイヤ改正で、寝台特急「日本海」(大阪~青森)及び
寝台急行「きたぐに」(大阪~新潟)が廃止されると聞いて、
うーん、残念と思っていました。
 ただ、大阪なので乗る機会は無いなあ、とは思っていました。
 しかし、ひょんなことからこのうち急行「きたぐに」が、
日本最後の三段寝台車 であることを知ったのです。
 近年の寝台特急の高級化、快適さはすばらしく、
カシオペア、北斗星、トワイライト・エクスプレスなど
オリエント急行もかくやというような状況になってきています。
 しかし、ワタシの寝台車初体験は、
今をさかのぼること36年前、高3の受験生の時のブルートレインだったのだ。
 しかも、北海道大学受験のためヒコーキで行く予定が、
当日大雪で羽田まで行ったが欠航、
なんとかかんとかその日の夜行を手配して上野から
それこそ「半泣き」状態で乗ったのが初めての寝台車。
 「はつかり」だか「ゆうづる」だかもう今は無い列車で名前は判然としないが、
ともかくそれがB寝台(三段寝台)だったのである。
(まあ、試験は落ちちゃったんだけどね。)
 とっくに無くなっていたと思っていた三段寝台、
しかもそれがこの3月で廃止!
 これは、乗りてー!
 なんとか、手は無いか。
 そこで、練りに練って作り上げたのがこの計画。
 土曜日、診療終了後、北関東道を使い車で高崎駅に。
高崎駅近くのパーキングに車を預けて、
15時発の長野新幹線「あさま」で長野へ。
長野から中央西線特急「しなの」で、名古屋に。
名古屋からは東海道新幹線「のぞみ」で新大阪、そして大阪まで。
大阪駅近辺で晩メシを食って、
23時27分発の寝台急行「きたぐに」で新潟へ。
翌日の7時半過ぎに新潟に着いて、そこから
上越新幹線「とき」で高崎に戻る。
高崎から車で足利まで戻ればお昼前に着く、というものだ。
 うーん、カンペキ!
 日本海海戦を勝利に導いた秋山真之中佐も
真珠湾攻撃を計画立案した黒島亀人大佐もビックリの
西村京太郎土曜サスペンス的計画だ。
 日程的に、バンド、学会関係等で予定が立て込み、
3月末までで実行可能なのは2月25-26日しかない。
 さっそく、この作戦書を持ってJTBに赴いた。
 ・・・・・・・結果、「きたぐに」指定券完売。(TДT)
 えー、さっきネットで見た時は「残券△」だったんだがなー。
 家に帰って見てもまだ△なので、
一縷の望みを託して翌日、近畿日本ツーリストへ。
(何となく同じだと気まずいので)
 えーっと、あ、指定券、残り2枚ですね。
 (やたっ)おー、そ、それ押さえちゃってください。
 グリーン券、A寝台は売り切れでB寝台だけですけど。
 (そのB寝台に乗りたいんだー)ハ、ハイ、お願いします。
 旅行会社のお姉ちゃんもビックリの、
観光なし、宿泊なしの、
一筆書きの一連の乗車券をなんとかゲットしました。
 長くなりましたので「旅行記」は後篇で。
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 おまけですが、
「きたぐに」というと連想されるのは、ワタシはこの歌ですねー。

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