ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.04.20

学会経由埼玉スタジアム(パート1)

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 朝、犬の散歩と、朝食を済ませて、あわただしく車に。
禁煙治療薬の講演会[emoji:e-177]を聞きに、東京へ向かいました。
 東北道を飛ばして、10時にナントカ会場のホテルに着く。
着いてみて、びっくり、すっごいたくさんお医者さんが来てる。
日曜日の朝10時というのに、みんなまじめだなー。
 新しい、禁煙治療薬が出るので、それに関連してタバコの起こす疾患や疫学的分析、
治療法の最新の知見などが講演されました。[emoji:e-175]
 ウチの病院も禁煙治療の社会保険認可施設を取得しているので、勉強に行ったわけです。
この認可、実は取得してるとこは、そう多くありません。
要するに、禁煙治療に保険が使えるとこ。
足利でも数えるほどしかないです。
 私自身、かつてタバコ吸ってましたが、もうやめてかれこれ10年になります。
今日の話を聞いて、
「んー、ホントにやめてよかったー。」
と、思うと同時に
「がんばって、一人でも多くの人を、タバコの害から救わなければ。[emoji:e-281]」
という、使命感を感じました。
 印象に残ったのは
「喫煙は、われわれ人類が天然痘の次に撲滅しなければいけない疾患だ。」という言葉でした。
「そーか、喫煙ってのは病気なんだなー。だから、保険きくわけだ。」
 思えば、ヘビースモーカーだった父は57歳で心筋梗塞で急死したわけだし、
母もタバコを吸っていたので亡くなる前は慢性呼吸不全で在宅酸素をしながら入退院してました。
まあ、2人とも死因の多くの要素として、喫煙があったわけです[emoji:e-176]。
 また、妊娠中の母親が喫煙した場合、その子供が将来、心臓病、糖尿病、脳血管障害になる確率が極めて高いそうです。
喫煙というのは、胎児にとって、栄養がとれにくい状態です。
そのため、赤ちゃんは自分の体を変えて、少ない栄養でも生き残れるように、心筋を少なく、すい臓や、腎臓も小さくエネルギー効率を良くしようとします。
ところが、生まれてからは、栄養が普通に取れるので逆に肥満になっていきます。
成長してからは、小さいエンジンで大きなボディを動かさなければならないので
いろいろなひずみが出てきてしまうようです。
 自分の健康だけではなくて、選択のできない次の世代まで、病気の種を負わせてしまうのは問題です。母親の喫煙だけではなく、いわゆる受動喫煙でも胎児への影響は証明されているとのことです。
 金払って、自分の寿命を縮めるとはないよね[emoji:v-40]。
皆さん、禁煙につき是非ご相談下さい。
 といって、学会場をあとにして、埼玉スタジアムにS2000を走らせるのだった[emoji:e-219]。
~つづく~

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