ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.08.02

医者の気持ち

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 NHKのいわゆる「朝ドラ」は

いわば「時計代わり」に見てるわけで

見たいから見てるわけでは無くいのだけれど

今回の「おかえりモネ」はここ最近では

ダントツにつまらないですね。

「半分、青い。」や「まれ」以上のつまらなさかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東北モノは、そろそろ東日本大震災ネタから

離れた方が良いのでは。

阪神淡路大震災は、当時前代未聞の大災害でしたが、

2,3年もするとあまり話題にしなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その是非はともかく、

神戸が復興したのは、都会で人口が多かったからで、

東北がそれまで通りにならないことは、

震災も津波も原発もないこの足利の街が、

この10年、時代とともに寂れていくのを見ればわかります。

今の日本では、田舎は自然に崩壊していくのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、今日のドラマでは、

自宅で気分が悪くなったおじいちゃんのために

主人公が近所のコインランドリーまで

知り合いのお医者さんを迎えに行って連れてくる、

というシーンがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うわー、これは、医者は

たまったもんじゃないなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ知り合いというだけで、

その場にいたわけでもないのに

ひょっとしたら生死にかかわる状態かもしれない

見ず知らずの老人の診察をさせられる、

なんて場面は、医者として、特に研修医ならば

絶対にかかわりたくない場面です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも医者は手ぶらで初見の患者さんに対して

できることはほとんどありません。

救急救命医が急患を見ることが出来るのは

きちんとした設備やスタッフ、

バックアップがあってこそです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが、他に誰もいない山の中だったり、

すでに呼吸や心臓が止まっている、

などという場合は別にして、

多少なりとも意識があり、

都会ですでに救急車も呼んである状態で

わざわざ連れてこられるのはカンベンです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 きっと、この先生は吐き気がするほど、

心臓がバクバクし、

いろんなことが頭の中をグルグル駆け巡って

とてつもない不安にさいなまれたのではないでしょうか。

ヘタすれば、ここで自分の医師生命が終わるかも、

と思ったかもしれません。

脚本家や世間の人は

そんな医者の気持ちを理解してないんだろうなあ。

 

 

 

 

 

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