ワクチン戦争
東京オリンピックの開幕を直前に控え、
東京都の感染者数は連日1000人越え。
先行きが不安です。
しかし、ワクチン接種の済んだ高齢者の感染者や重症者は減少し、
医療現場でのクラスターもなくなりました。
感染者の中心は20代、30代の若者だということなので
やはりワクチンの効果は確実だなと思います。
いっぽうインドネシアで新型コロナウイルスの爆発的感染拡大が
大きな問題になっています。
1日あたり5万人の感染者、死者数も800~1000人/日というから
かなり深刻です。
しかも、2回のワクチン接種を受けた医療従事者から
181人も死亡者が出ている、というのが怖いところです。
インド由来のデルタ株の蔓延も重大ですが、
インドネシアで主として打たれていたのは、
中国製の「シノバック」だという。
やはり、中国製・・・・😴
そのためインドネシア政府は3回目のブースター接種を
アメリカ、モデルナ社製のワクチンで10月に
医療従事者に優先接種することを決めたようです。
タイでも同様のことが起きていて、
やはり「シノバック」を2回受けた医療従事者に
「アストラゼネカ」社のワクチンを
ブースターショットする予定らしい。
アストラゼネカのワクチンは以前解説したように
中国製のワクチンは民間企業「シノバック」と
国営「シノファーム」製があるが、
いずれも「不活化ワクチン」という、
従来型の病原体の毒性を減じたワクチン。
民間企業シノバックが開発したワクチンは、
ブラジルで行った臨床試験(治験)で
有効率がわずか50.4%にとどまった。
トルコで行った別の治験では83.5%の有効性だった。
国営シノファームが開発した
2つのワクチンの有効性は79.4%と72.5%。
一方、米ファイザー・独ビオンテック連合や
米モデルナが開発したmRNAワクチンは
それぞれ、97%と94%に上る。
やはりワクチンは新型コロナを契機に
新時代に入ったのでしょうか。
ところで「シノバック」「シノファーム」の
「シノ」は「中国の」という意味の接頭辞「sino-」
に由来します。
「sino-」は、たぶん「シナ」「支那」のことでしょう。
中国のことを「シナ」と呼ぶのは
最近は右翼系の人たちだけのようで、
ある種の差別的表現ともみなされていますが、
中国のメーカーが自ら名乗ってるということは、
別に蔑称というわけではないのだろうか。
「支那そば」「シナチク」は大丈夫らしいですが、
Microsoft Windowsの日本語入力システムでは
「しな」は「支那」に漢字変換出来ないのは
今回、文章書いてて初めて知りました。
いろいろメンドクサイ因縁があるらしい。
それにしても、国家の威信をかけて命名した
「シノバック」、Sino(中国の)Vac(ワクチン)でしたが、
やっぱり「メイド・イン・チャイナ」かー、
ということになりつつあるようです。
そういえばロシアがまた国の威信をかけて開発した
ワクチンの名前は「スプートニクV」。
これはもちろん1957年に旧ソビエトが
人類初の人工衛星として成功させた
「スプートニク1号」にあやかっていると思われます。
スプートニク1号の成功は、
特に東西冷戦下にあったアメリカ合衆国の国民に
パニックをもたらしたため、
これは「スプートニク・ショック」と呼ばれます。
タイプとしてはアストラゼネカ製と同じ
アデノウイルスベクターワクチン。
有効性は91.6%といわれ、
プーチン大統領いわく
「カラシニコフ並みに信頼できる」😮
カラシニコフAK-47はロシア製の自動小銃で
1947年の採用以来、現在に至るまで
世界各地の軍隊、テロ組織に用いられ、
世界中のありとあらゆる戦争、紛争地域で人々を殺傷し続けている。
『世界で最も多く使われた軍用銃』として
ギネス世界記録に登録されているほどです。
人類を救うワクチンを兵器に例えるとは、
やはりプーチン、ヤバイ奴。
スプートニク1号もアメリカを脅かす軍事的プロパガンダでしたが、
今回のスプートニクワクチンも世界制覇の道具
と認識してる、ってことでしょうね。
「スプートニクV 」の「V」は
「Vaccine」かと思ったら「Victrory」らしいですし。
ロシアも中国も胡散臭いところのある国なので、
個人的にはそんな国のワクチンを打つのはためらわれる。
日本は今のところファイザー、モデルナで良かったなあ。
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