ロックとポリープ
当院では日帰り手術を行っているので、遠方から手術目的で来られる方も少なくない。
先週、今週と鼻茸の手術。
鼻茸、すなわち鼻ポリープを取るのには、いろんな機械を使うが、
最近のマイクロデブリッダー鼻茸を吸引しながら切除するので誠に便利。
しかし、小さなポリープはこれで掃除するとして、大きなポリープはこれでは時間がかかりすぎる。
よって、昔ながらの「絞断器」というやつを使う。
通称ドイツ語で「シュリンゲ」という。
「Schlinge」は「細引きなどでつくった輪」のことらしいから、正確には「シュリンゲナンタラ」なんでしょうが。
先っぽの針金の「輪っか」が締まって、ポリープを切断する仕組みだ。
実は、当院のこの「針金」、あるモノのリサイクル利用である。
それは何とコレ。
弦交換した後のギターの「3弦」。
これを、適当な長さに切って、滅菌にかける。
これが、太さといい、弾力といい、強度といい、実に具合がイイ。
かつてロックンロールを奏でた、アーニーボールが、今度は鼻茸をぶっちぎる。
実にロックな手術です\(^o^)/
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