ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.02.01

メタボとダイエット

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 このあいだ、ボリューミーとか、ファンタジックとか

一見英語風だが英語にはない単語の話をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 英語由来だけど、本来の意味とが違う単語もあって、

たとえばかつての日本代表監督が使った「ナイーブ」は

日本だと「繊細で傷つきやすい」とか「純真な」という肯定的な意味ですが、

本来は「世間知らず」「お人よし」「バカ正直」

という意味です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、「テンション」のことも以前書きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて「メタボ」「ダイエット」も

本来の意味とは違った使われ方をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 厚労省のメタボ健診キャンペーンで一気に市民権を得た「メタボ」は

生活習慣によって引き起こされる

「メタボリックシンドローム」に由来します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「metabolic」は「代謝」を意味する「metabolism」の形容詞。

「代謝」とは生物が栄養を取り込んで

それによってエネルギーを得る「異化」と、

食物からタンパクや核酸などの身体を構成する物質を合成する「同化」

の作用を指します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この収支バランスが悪いと、余分な栄養が脂肪として体に蓄積されたり、

高血圧、動脈硬化や脂質異常症、糖尿病を発症するため、

これらをひっくるめて「メタボリックシンドローム」と呼んだわけですが、

いまや「メタボ」≒「中年太り」ということになっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ダイエット」はもともと英語の「diet」で

本来「飲食物」の意味ですが、

健康維持のための「規定食(diet meal)」の意味もあるので、

英語でもdietは「減量のための」の意味があり、

「diet Pepsi」「diet Coke」などがあるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、「ワタシ、ダイエットのために毎日ジョギングしてるんです。」

というような「運動による体重減量」の意味はありません。

だから「糖質制限ダイエット」や「ダイエット食品」はいいけれど、

「耳つぼダイエット」とか「ダイエットエクササイズ」

は本質的にはおかしいことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで「diet」には「議会、国会」という意味もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日本の国会もみてると、

議論の内容のレベルが低く、

どうも無駄に議員の数が多いみたいなので、

余分なぜい肉や、悪玉コレステロールだらけで、相当「メタボ」みたいです。

緊急事態宣言出てるのに

ステーキで会食したり、

夜遅く銀座のクラブに飲みに行っちゃう奴らです。

経費もかさんで税金の無駄遣いだから

もうちょっと議員定数は「ダイエット」してもいいような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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