ファントムF.3
そして、またまた「ファントムⅡ」。
これはイギリス空軍のファントムFGR.Mk3。
通常「ファントムF.3」と呼ばれている。
イギリスのファントムといえば
以前作ったファントムFG.1が
エンジンを自国製のロールスロイスエンジンに換装していたが、
これは、中身はほぼアメリカ空軍のF4JファントムⅡ。
1984年のフォークランド紛争で、現地にイギリス空軍が派遣されたため、
手薄になった本土防空網の穴埋めのため、アメリカからF-4Jの中古を輸入。
なのでエンジンはアメリカ製のGEのまま。
塗装がイギリス空軍のいわゆるロービジになっています。
実機写真、うーん、のっぺりしていて地味ですね。
トラさんマークが唯一のアクセント。
さて、前回、前後分割になっている胴体の継ぎ目の整形に苦労したハセガワのF-4。
今回は迷彩ではないので、スジ彫りを生かしたいが、
パテ盛りで消えたスジ彫りを彫り直すのはイヤダ。
なので、説明書の順番ではなく、先に前後の胴体を面一になるように合わせてしまった。
そのあと、コックピットを組み込んで、
左右の「前半部分」だけを接着。
コックピットから後ろはまだ接着していないのでパカパカです。
で、前半分が固定されてから、今度は後半部を接着。
これが、大成功。
ご覧のようにパテは極小で済みました。(緑の部分)
機体はロービジなので、上面色と下面色はぼぼ差がない。
モールドを埋めないように厚塗りは避けます。
前回のF-4よりは、だいぶ時短で完成。
機首のレドームと、機体色は同じですが、
光沢を変えてアクセントをつけました。
機首の部分だけクリアーを吹きました。
効果出ています。
ちょっと違う色に見えますが、つやの違いだけです。
それにしても地味な塗装です。
まあ、ドラマなんか見てもイギリスの空はいつもこんな感じで
どんよりしてるからなあ。
この機体はおそらく隊長機なので垂直尾翼がグロスブラックだが、
一般的には、ここもどんよりしたグレーの単色。
トラさんマークもそんなに強そうではないし、ビミョーだ。
ロービジの国籍マークはアメリカ軍だとブルーグレーの単色になりますが、
イギリス軍のような蛇の目マークは単色にしちゃうと
フランス軍でもイタリア軍でもみんな同じになっちゃうので、
本来のユニオンジャックの赤と紺の彩度を落としてパステルカラーにしてるんですね。
この2色の組み合わせは「サガン鳥栖」のチームカラーですね。
現在20億円の赤字でチーム存続の危機ですが・・・・。
実は、今回はミサイルが調達できず。
サイドワインダーもスパローもない「丸腰」です。
別売のミサイルを買うのはなんかクヤシイので。
まあ、フォークランドでドンパチやっていても
英国本土は戦場ではないので武装は無しで・・・・。
コックピットはまあこんなもん。
キャノピーのバックミラーは
裏からシルバーを塗ってちょっと鏡っぽくしてあります。
このファントムはロールスロイスエンジンに慣れた整備兵からは不評で、
空軍では先に就役したロールスロイスエンジンのFG.2より、
早く退役してしまったらしい。
今回、この前後を先に接着しちゃう方法でうまくいったので、
この工程でいけば、もう、ハセガワのファントムⅡは怖くない。
つぎはいよいよ本命のアメリカ海軍仕様に挑戦か。
このペースでいくと意外と早いかも。
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