ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2014.09.07

デング熱

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 デング熱はすっかり有名になっちゃったなあ。

 

 

 

 

 代々木公園は閉鎖されるし、殺虫剤や虫よけスプレーは売れまくってるらしいし。

 

 

 

 

 ただ、ワタシの最大の疑問は最初の患者さんがなぜ『デング熱』と診断されたのか?

 

 

 

 

 デング熱の症状は突然の発熱、頭痛、筋肉痛、頭痛、時に発疹。

 

 

 

 

 ワタシも日々医者やってますが、突然発熱し、頭痛があって体の節々がいたい、なんて人はざらにいる。

 

 

 

 

 冬場なら、インフルエンザを調べるけど、この時期はめったに検査しません。

(沖縄は夏でもインフルエンザがあるそうなので、沖縄帰りは要注意ですが。)

 

 

 

 

 

 デング熱はもちろん名前は知ってるけど、まず患者さんを前にして鑑別診断として思い浮かばないなあ。

 

 

 

 

 

 69年間、国内発症はなかったわけですから。

 

 

 

 

 

 本人が海外旅行のあと発症、ってことだったら教科書引っ張り出して何か探すと思いますが、

国内の最初の患者さんは海外渡航歴はなく代々木公園で蚊に刺された。

 

 

 

 

 

 猫にひっかかれた、犬にかまれた、ダニ、ムカデ、

はたまたツツガムシ(!)なんてのは病歴として参考にするけど、

蚊はフツーにみんな刺されてますからまず気にしませんね。

(ツツガムシ病もまだ診たことありません)

 

 

 

 

 

 確定診断は採血して抗体検査が必要、

迅速検査もあるみたいだけど

まずその検査キットそのものが一般に我々が利用する検査センターにもありません。

 

 

 

 

 

 最初の診断を下したお医者さんはどういった経緯で

70年近く1例もなかったこの病気を疑い、どのように診断したのか?

 

 

 

 

 

 死に至る病であれば死後病理解剖して原因究明、ってことですが、

多くは自然に治っちゃうわけなのでその線もあり得ない。

 

 

 

 

 

 謎です。

 

 

 

 

 

 関係ないけど、うちの弟によると彼が数年前ハマっていた、

その名も「Dengue Fever」というバンドがあるそうな。

(どっから見っけたんだ!)

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 カンボジアのバンドらしいが今度CD貸してもらお。

 

 

 

 

 殺虫剤とともに、このバンドにも火がつく、ってことはないだろうなあ。

 

 

 

 

 それにしても「夢遊病でメコン川を歩く」、というアルバムタイトルがスゴすぎww

 

 

 

 

 

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