ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.08.26

シー・フィーバー~深海の怪物

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 なんせどこにも出かけないので、

ちょっと前にWOWOWで観た映画の話題を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシと妻はほぼ映画の趣味が一致し、

SF、モンスターものは一番好きなジャンルです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、モンスターパニック物らしい、

しかし、シーフィーバーとはタイトルからしてB級っぽいなあ、

と思いその覚悟で見たのですが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は、モンスターは出るには出るが主役ではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラゲのお化けみたいなのが、漁船にとりつくが、

問題はその触手(?)から船内に侵入した

幼体(?)であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが寄生虫のように水を介して人体に侵入し

身体を冒して、目から飛び出すという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 眼から飛び出す、というところがナカナカコワイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、これはモンスターパニックではなくて、

実はバイオホラーもの。

でも、このジャンルも大好きで

とくに新型コロナ以降は、現実と対比して興味倍増。

船の中に未知の生命体が侵入して

乗組員を次々に餌食にする、というのは

あの「エイリアン」のプロットです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、誰が感染しているかわからないが

眼球を見るとその中を泳ぐ寄生虫が見えるので

一人一人テストをする、というのは

あの「遊星からの物体X」のシーンを思い出させます。

「The Thing」邦題「遊星からの物体X」は

1951年のオリジナル、1982年のリメイク版、2011年の続編を含め

夫婦ともども大好きな映画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして主人公はこの漁船に「実習」のために乗りこんだ

大学院生かなんかのお姉ちゃん。

研究室にこもって勉強するのが好きなのだが、

実習に行かないと単位やらんぞ、とかナントカ教授に言われて、

たまたま乗りこんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤毛は船に禍をもたらすとかいう迷信があるらしく、

当初は乗組員に忌み嫌われるが、

持ち前の生物学の知識を駆使して、

寄生虫退治のプランをあれこれ考えます。

この迷信やジンクスに囚われがちなプロの船乗りたちと、

科学の知識で物事を判断するという

リケジョな主人公との対比が

最初から伏線になっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オタクでひきこもり性格だが、

海洋生物を研究しているのでダイビングは得意。

漁師は海に潜らないということで、

一人で潜って船の周りを調べたりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして海水の生物は真水では長く生きられない、

とか、深海生物は紫外線に弱い、

などと様々なアイデアを出し、

アタマでモンスターを追い詰めます。

こういう展開は大好物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 低予算なので、モンスターのCGやセットにお金使わないで

こういう展開にして正解のようだ。

タイトルからは、

最初ビキニのお姉ちゃんがボートで遊んでいて

巨大なクラゲにおそわれてみんな食べられちゃう、

というストーリーを予想していたのですが、

予想外に暗いトーン。

そのわけは、この映画、製作は

アイルランド、スウェーデン、ベルギー。

海はカリブ海や南太平洋ではなく、

北海かバルト海か、なので必然的にこんな感じになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タイトルのシーフィーバーはテキトーな邦題かと思ったら、

原題が「Sea Fever」。

意味は「海洋病」で、

昔から船乗りが公開中に精神的に不安定になり、

心を病んで自殺してしまったり、

そういった精神病が他の乗組員にも伝染することを

指す言葉らしい。

セイレーンなんかもこの手の言い伝えです。

この伝説的な精神病を実は寄生虫的なモノが原因だった、

と捉えたプロットは秀逸。

「深海の怪物」とつけくわえられたほうがいい加減な邦題だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 非常に残念だったのは、

最後にこの娘が、船のスクリューを壊して入港を阻止するくだり。

他の乗組員が言うような、

そのまま上陸はもちろんダメだけど、

きちんと当局に連絡、説明をして検疫、隔離をする、

という公衆衛生学に基づいた段取りを踏むべきでしょ。

ここで、急に主人公に対する思い入れがしぼんでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、カタストロフィー的な結末。

監督はどうしても最後船の炎上シーンを撮りたかったのか。

序盤が良かっただけに

このストーリーの詰めの甘さが大変残念。

誰か、リメイク版作ってくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、この映画の主演女優ハーマイオニー・コーフィールドさんは

「スターウォーズ・最後のジェダイ」に

反乱軍のパイロット役で出てたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー、なるほど、・・・って全然覚えてないけど。

しかし、なんでもわかるな、インターネット。(^^)

 

 

 

 

 

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