ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2014.02.17

インフルエンザと鼻腔異物

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 相変わらずインフルエンザは毎日多く、

AB競い合うように流行を続けている。

 

 

 

 

 

 そんな中、夕方小児科から紹介状を持った4歳の女の子が来院。

 

 

 

 

 

 紹介状の診断名は

「①インフルエンザB型 ②鼻腔異物の疑い」!

 

 

 

 

 

 熱発で小児科受診、インフルエンザの検査をしようとしたが

その前に鼻腔を見たら右鼻に何かあるらしい、とのこと。

 

 

 

 

 

 結局、左から検査をしてインフルエンザは確定したが、

その異物の件でそのまま耳鼻科紹介になったわけだ。

 

 

 

 

 

 見てみると、鼻のやや奥に丸いモノが。

 

 

 

 

 

 これは、おそらく「BB弾」。

 

 

 

 

 

 

 耳や鼻などの耳鼻科領域の子供の異物の代表選手だ。

 

 

 

 

 

 しかし、よく見つけましたね。

 

 

 

 

 

 

 そのまま、盲目的に綿棒を突っ込んでいたら、

鼻から後ろに落ちて気管支異物になるところだったかも。

 

 

 

 

 

 

 口の中にあるものは飴玉をビックリして飲み込んでも食道に入るが、

鼻から吸い込んだものは気管に入ることが多い。

 

 

 

 

 

 そうなると、良くて肺炎、運が悪いと命にかかわる。

 

 

 

 

 

 

 

 気管支異物は摘出となると全身麻酔、

小さい子供の気管支鏡は耳鼻科も麻酔科も嫌う手術だ。

(そもそもインフルの子に全身麻酔かけてくれるのか。)

 

 

 

 

 

 

 4歳なので相当手こずったが、何とか外来で鼻からBB弾を取り出すことに成功。

 

 

 

 

 

 

 小児科の先生が慎重だったおかげで大事に至らずに済んだ。

 

 

 

 

 

めでたし、めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・しかし、気になるのは、

 

 

 

 

 

 

 

 暴れる子供と外来でしばらく格闘している間

新鮮なインフルエンザのウイルスをたっぷり浴びたような気がする。

 

 

 

 

 

 予防接種はしてるけど、顕微鏡が曇るので処置中はマスクできないんだよなあ・・・・・。

 

 

 

 

 

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