ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.05.10

インド人にビックリ

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インドで新型コロナウイルスの感染が

とんでもないことになってるようです。

インド人もビックリ、などといってられない状況。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院でもいっぱいで治療が受けられず、

火葬もできない遺体が路上に並べられるなど、

ワレワレの想像をはるか超える事態になっているらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチン接種が進み

一時は感染収束に向かいかけたインドが

このような事態になったのは、

ワクチンに対する耐性を持った変異株が蔓延した

との情報もありますが、

どうもそれだけではないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝のNHKの映像は衝撃的でした。

ヒンズー教のお祭りのためガンジス川に密集する人の群れ。

誰ひとりマスクなし、

っていうか、仮にマスクしてても

こんだけ密集したらダメでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変異株とはいえワクチンの効果がゼロになるわけではありません。

たしかに抗体の効果がウイルスの種類によっては

1/3から1/6になってしまう変異株もあるようですが、

それでも効果はゼロではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういった点を考えると、

インドの感染拡大は、ワクチン耐性の変異株だけではなく、

むしろ、ワクチン接種により減少に転じた際に発生した

気のゆるみに主たる原因があるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月の時点で1日の感染者が1万人を切り、

インドはコロナに打ち勝った、という空気が流れたそうです。

1万人ったってめっちゃ多いですが、

それまで10万人以上だったので、

ワクチン接種の拡大と相まって、

ヒンズー教のお祭りや、集会、結婚式などが連日行われたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、予防接種回数は多いとはいえ、

インドは人口が多いのでまだ人口の5%。

しかもインドでは摂取対象者が45歳以上だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、見かけ上の収束傾向に油断したために、

ヒト-ヒト間の距離が縮まって、

爆発的な感染拡大に至ったと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので我が国でも今後ワクチン接種が広まっても

当面は会食、旅行、集会、イベント等の規制、自粛は

ある程度必要になってくるものと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、賢い日本国民は一気にマスクを取って密集しちゃう、

という事態にはならないと思いますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それにしてもヒトを救うはずの宗教が、

かえって人命を奪ってしまうということは、

昨年にイタリアで聖職者が患者宅を訪問したり、

教会でコロナから救われるための集会を開いたりが

感染拡大につながったという事例を踏襲しています。

まずは、科学的思考が宗教に優先されるべきなのですが・・・。

 

 人類を救うのは神ではなく、人類の叡智です。

もともと神という存在も

大昔の人が頭の中で作ったものにすぎませんから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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