ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.03.24

「他山の石」

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 二階幹事長の「他山の石」発言は、

ワタシもたまたまニュースを見てて

「えっ?」と耳を疑ったのですが、

やはり各方面から問題になってますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日ごろからいかにも自民党の威張ったジジイ、

という雰囲気マンマンの二階氏ですが、

今回の発言は、「自民党とは関係ない」

という本来の意味でいったのか、

はたまた言葉の意味をよく知らなかったのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、麻生太郎氏や安部元首相だと、

漢字もロクに読めないくらいだから、

「他山の石」の意味を知らなかったんだろうなあ、

と思われるのですが。

以前こんなブログも書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1990年の東大の入学式で、

学長が「竜尾より鶏頭たれ」と述べたことがニュースになりました。

「鶏口となるとも牛後となるなかれ」をもじったらしいが、

一部で「誤用」ではないか、と話題になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは「鶏口となるも牛後となるなかれ」と

「竜頭蛇尾」がごっちゃになってるような印象です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「鶏口牛後」とは「『史記』蘇秦列伝」に由来します。

中国の戦国時代、当時一番大きな国だった「秦」が、

周りの6つの小国に領地を要求した時、

弁論家の「蘇秦」は「燕」という国に行き、

「秦」の支配下に入るくらいなら、

6つの国で同盟を組んで小国のトップでいた方がよいと、

同盟を組むことを説得しました。

「牛後」は牛のお尻、「鶏口」はニワトリの口で、

大きな組織の末端よりは、小さな組織のボスの方がやりがいがある、

みたいな話です。

ちなみに「鶏頭」ではなく「鶏口」です。

高校の世界史で学びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「竜頭蛇尾」は

「最初は勢いがあってもしりすぼみになってしまうこと」で、

中国の仏教書である「碧巌録(へきがんろく)」や

「恵徳傳燈録(けいとくでんとうろく)」が由来となっているそうです。

とある中国の偉いお坊さんが、旅のお坊さんと議論になってしまいました。

偉いお坊さんが投げ掛けた問いに、

答えることの出来なかった旅のお坊さんは黙り込んでしまいます。

最初は勢いのあった旅のお坊さんが、

勢いをなくし黙り込んでしまった様子を

「竜頭蛇尾」と表したことが元となっています。

最初の方は竜の頭のように立派だが、

終いの方は蛇のしっぽみたいでお粗末、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 東大の学長先生が誤用したとは考えにくいが、

でも、ちょっとアヤシイと当時思いました。(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、友人の知り合いで

この手の誤用をよくするヒトがいて、

「そりゃあ、都合のいいムシだなあ。」

と言ったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「都合のいい話」と「ムシがいい話」がごっちゃになってます。

 

言わんとすることは分かりますが。(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、ワレワレも二階氏の言葉を「他山の石」として、

言葉の使い方には気を付けたいものです。

(使い方、あってるかな。)

 

 

 

 

 

 

 

 

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