飼育
昨年夏からわが妻は新たな生物の飼育に励んでいる。
以前から我が家ではイヌは1匹ほど飼ってるいるが、今回はやや数が多い。
その数、数万匹から数億匹!?
「菌」である。
「菌」といっても別になにか病気にかかったわけでも、水虫を患っているわけでもない。
「発酵食品」を作っている。
チーズやヨーグルトが大好物である彼女はネットでさまざまな乳酸菌を買い、
培養を始めた。
もともと、「リケジョ」なの文献やネットで調べ、いろいろな条件下での培養実験を繰り返す。
タッパーに番号を振って温度管理や日数の管理、
乳酸菌のブレンドなどを行い、たちまち我が家の冷蔵庫は乳酸菌研究所の冷蔵庫状態になった。
しかもワタシが朝食用に買い置いた納豆パックは、
納豆菌が乳酸菌の発育に悪影響を与える、というので
ワタシのビール用の小さい冷蔵庫に追放処分となった。
以後もタッパー軍は着々と侵略を進め、昨秋までにはスペースがないということで
調味料と卵を除いて、ワタシの朝食用の漬物、佃煮、惣菜関係はすべて撤退することになった。
妻は毎食、自作のヨーグルトやチーズをサラダやなんかにかけ美味しそうに食べている。
一方、ワタシはチーズもヨーグルトも食べないので、妻の「趣味」のために
領地を明け渡した形になった。
それが、最近になりやや事情が変わってきた。
妻の乳酸菌培養に対する情熱はヨーグルトにあきたらず、
ついに最近「ぬか漬け」の分野まで拡大した。
この辺ネットの力、恐るべしである。
「ぬか漬け」ならばワタシも大好きだし、ご飯のおかずにも酒のつまみにもなる。
やっと、夫への愛が芽生えたか。
先月、第一弾を試食。
おー、おいしそう。
む、ショッパイ。(@_@)
なるほど、これが「ぬか喜び」ってやつか。(^^;)
いや、その後、日々改善、改良を加え、ここ最近はかなり美味しいぬか漬けがいただけるようになりました。


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