難治性の中耳炎についてのご質問
こんにちはm(__)m中耳炎について調べてたらここにたどりつきました!
もうすぐ1才になる男の子の母です。
7月になり初めて中耳炎になりました。
最初は薬飲んでましたが治らず検査をしてもらったところ、抗生剤は効くのがなく 今はホスミシンSを使用し、毎日洗浄してます。
中耳炎も調べると深いですね。
ただ何種類かの抗生剤を試してもきかなかったみたいで…不安です。
いま、ケフラールと言う抗生剤を飲んでる為に効かないんでしょうか?
簡単ではありますが、アドバイス貰えたら嬉しいですm(__)mm(__)m
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ちょっと前に頂いたこのコメント、うっかり失念しておりました。
ただ、残念ながらこの内容だけではなかなか正確にお答えができませんので、
参考程度にしてください。
ホスミシンは構造式が非常に簡単な抗生剤で作用機序がユニークで
ペニシリン系ともセフェム系ともマクロライド系とも違うので
他の抗生剤が効かない場合にぽっかり効くことがあります。
副作用も少なく、内服も注射も点耳薬もあります。
ただ、構造式が単純な分、漫然と使うとけっこうあっという間に耐性化して効かなくなります。
印象としては難治性の中耳炎をコントロールする決定打にはなりえません。
また、抗生剤や消毒液による洗浄は実際には効果が少ないという報告があります。
抗生剤や消毒薬が抗菌作用を発揮するためには
ある程度の時間「菌」と接触しなければいけないので洗浄では菌を殺せないと考えられます。
それではホスミシンによる洗浄は効果がないか、というとそうでもないと思います。
洗浄で物理的に菌を洗い流すことは大いに効果があります。
流水の手洗いと一緒です。
今は手指の消毒に、昔のようなホーローびきの洗面器に消毒薬を張ってピチャピチャ手をつけて
ぶら下がってるタオルで手をふく、ということはしなくなりました。
足踏み、または自動水洗の手洗いで流水で洗い、使い捨てのペーパーで手をふきます。
だから、粘膜障害の少ないホスミシンで頻繁に洗うことは効果があると思います。
(イソジンは粘膜障害があるため今は推奨されません。
抗菌作用を期待しないなら生食の方がいいかもですが。)
また、点耳の場合は局所の薬剤濃度が内服等に比べて高くなりますので
感受性検査で耐性でも実際には効くことがあります。
(しっかりした穿孔があるか、ないしはチューブ留置状態で
きちんと薬剤が中耳に届くことが前提ですが。)
ケフラールはいまどきの菌に対しては抗菌力が弱く一般に使われることはまずないと思いますが、
感受性検査でたまたま有効だったかもしれないです。
何にしろ0歳代の難治性中耳炎は大変です。
日頃からなるべく抗生剤を使わないようにして、中耳炎の早期発見~完全治癒を心掛けてください。
右の「カテゴリー一覧」の「中耳炎」の項を参考にしていただくとよいと思います。


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