見逃し
インフルエンザが、流行すると
インフルエンザが疑われる患者さんは外来に殺到するが、
インフルエンザをうつされたくない患者さんは、
軽症であれば、受診を見合わせる傾向にあります。
その気持ちは、大変良くわかるし、間違っていないと思います。
病院の入り口と、院内の目立つところに掲示をして、
熱がある方は、申し出てもらい
待合室ではないところでお待ちいただくようにしています。
ただ、それでも漏れてしまうこともあるわけで。
先日の初診の若い女性の方。
問診票の主訴は「のどの痛みとセキが出る」。
順番が回って、問診をとります。
「のどが痛くて、セキがしばらく前から少し出ます。
熱はアリマセン。
周囲にインフルエンザの人はいないし、接触もないです。」
診ると、のどはあまり赤くないけど、多少ハナがノドの方に流れています。
風邪かなあ、だが、なんとなく顔が赤く、首を触ると熱っぽい。
元気そうだけど、ちょっとぼうっっとした感じ。
ちょっと、熱はかってみましょうか、
と、体温計を入れてもらうと、・・・・38℃。
ややや、ということで迅速検査を行うと、
インフルエンザA型でした。
シマッター。
なるべく怪しいヒトには声をかけて、体温を測ってもらったりしてるのですが、
今回は見逃しました。
前もって熱測り損ねた。
たぶん、うつった人はいなかったと思うんですが・・・・。
夜間救急なんかでうつっちゃうヒトいますからね。
でもこの方も、まさか自分がインフルエンザとは夢にも思ってなかったようで、
こっちも、じゃあ、セキ止め出しときます、
なんて安易に帰さなくて良かった。
何となく、「ニオイ」がしたというか・・・・。
それにしても、ワタシはけっきょく今期、
インフルエンザの予防接種の機会を逃してしまい、
丸腰でシーズンに突入してしまいました。
マスクもせずに毎日インフル診てるけど大丈夫だろうか・・・。


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